20年後のミュージシャンの世界はどうなっているのか  その③ | ベーシスト 西本圭介 オフィシャルブログ...

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ベーシストの活動と平行して名古屋スクールオブミュージック&ダンス専門学校の教務部長も務める


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20年後というタイトルだが、実際には5年、10年後すら予測つかない現代。

 

だってガソリン臭さ満点のVツインエンジン代名詞 ハーレーダビッドソン社ですら、電気バイク発売しますからね....(ToT)

空冷を水冷にするだけで賛否両論巻き起こっていた会社が電気バイクですよ。
20年前の自分だと絶対に信じてないです。

 

そんな予測不能なテクノロジーの進化が凄い昨今。

すでにプロミュージシャンの仕事が少なくなっているという話は各方面から聞こえてくる。

 

昔は生演奏が主流だったラスベガス。

僕も何度もベガスに行き、シルク・ド・ソレイユやその他のショーを見てきた。

そういう大きなショーも多くは生演奏ではなくて、最近はコンピュータに入れられた楽曲でショーを行っているらしい。

 

その変化の理由もわかる気がする。

 

大きなショーになると照明はコンピュータで打ち込まれている。

プロジェクション・マッピングや映像とシンクロしているショーも多い。

そうなってくると演者の都合やミュージシャン都合で勝手に曲の長さを変えたり、アドリブはできないということ。

 

だったら、録音した音源と照明や映像、その他の装置と同期しておけばいいやん。ということになる。

 

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生演奏の良い部分は沢山あるが多くのお客様の関心はそこではないという現実もある。

 

あるシルク・ドゥ・ソレイユのショーを見たときに、最後の最後でミュージシャンがサプライズで登場し「実は生演奏だったんだですよ!!」という演出が。

ただ、それも別にどっちでもいいといえばいい。

プロの僕ですら生かオケか最後まで気がつかなかったくらいだから...(汗)

 

人件費カットということや、急にミュージシャンが病気とかダブルブッキングとかでリプレイスする手間とかのリスクを考えると、オケでいいやんっというショーが多くなったのだと思う。

 

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あと、楽器のデジタル化というのも、原因の一つかもしれない。

 

大きなマーシャルアンプを鳴らすようなライブはライブじゃないと聞けない音圧やサウンドを楽しめるが、最近の主流はデジタル・シミュレーション・アンプだ。

 

コンピュータでシミュレートしたアンプサウンドを直接PA(音響卓)に送ってしまう技術。

 

ステージ上には一切ギターアンプやベースアンプの音がしなくて、ミュージシャンはイヤーモニター(イヤホン)でCDのように混ざった音を聞きながら演奏している。

 

最近のステージでドラムを透明の板で囲っているバンドも少なくない。

それもドラムの音をボーカリストのマイクに被らせないように遮蔽しているものだ。

あれはダサすぎて嫌いだ。

檻に入っている動物かっつーの。

だったらも〜デジタルドラムでいいやんって思う。

 

実際にGLAYの最近のライブはシンバル以外はデジタルドラムらしい。

イヤーモニター対策とサウンドが均一化してサウンドチェックの時間短縮なんだろうね。(多分)

時間というのはイコールでギャラを意味する。

 

コンプライアンスが厳しい昨今、エンジニアは闇雲に働かせられない現実もあるだろう。

 

エンジニア業界が脱ブラックを進めていることでもわかる。

 

今後、どんどんとステージ上の音量が小さくなり、デジタルでシミュレーションした音でライブが行われると、最後に行き着く先は「カラオケでいいやん。」というオチになる可能性が高い。

 

実際にジャズやフュージョンなどは別としてPOPSやロックの世界では同期演奏が主流だ。

 

メンバー以外のプレイヤーの音をコンピューターで鳴らし、ずれないようにするためにドラマーが合わせるために必要なクリックを聞きながら演奏する。

 

この同期演奏だとシンセサイザーやオーケストラ、管楽器の音などを足して演奏ができる。

 

メンバーにいない音を出すのは理解できるが、昨今ではコーラスやサイドギターとか「メンバーがやればいいやん!!」という音までコンピュータで足している。

 

これはお客側にも問題があると思っている。

 

ライブはライブアレンジでいいやん。

CDのようなたくさんの音入っていなくていいやん。

3ピースバンドで頑張って再現している感がいいやん。

 

僕は同期演奏は嫌いだ。

予算的な面やその他で仕方ないことはある。

 

しかしバジェットも豊富なアリーナクラスのトッププロはぜひ生演奏にしてくれ。

クリックなんか使わず、その日の気分でテンポや曲順変わっていいのでやってほしい。

プレイヤーは頑張って他の楽器もいるような演奏を開発してテクニックを磨いてくれ。

これはあくまでも僕の好みです。

 

しかし、CDのような音を求めるお客の増加。

ライブ用のアレンジやライブならではというのが理解できないお客の増加。

完璧を求めすぎるお客の増加。

そうなると、最後は口パクになる。

 

僕も多くのライブを見に行って、正直「ミュージシャンいらんやん〜!」というライブも少なくない。

 

こんなに同期音源足すんだったら、カラオケでええやん〜。涙

 

ミュージシャンはステージが寂しくならないように飾っている舞台セットの一部みたいなもんやんって思います。

それは悲しすぎる。

 

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ここ数年必ず見ているポール・マッカトニーさんはそれと対局にあるライブです。

 

生演奏にコダワリ、生演奏の良さが堪能できる。

 

音圧は無いし、華美な音で装飾されていない。

多少はサンプリング音も足しているのかもしれんけど。

 

だから、最近の音楽しか聞かない人には精進料理のように味気なく感じる。

 

こういう話をしだしたら、もはや僕もオッサンやな〜と思います。

 

ただ、こういう今を見ているとミュージシャンの仕事は10年後どうなっているのだろうと不安になります。

 

それを打壊するためにも学校では生演奏のスキルやテクニックの習得に対して、厳しく指導していきたいと思っている。

 

続く。

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