20年後のミュージシャンの世界はどうなっているのか  その① | ベーシスト 西本圭介 オフィシャルブログ...

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ベーシストの活動と平行して名古屋スクールオブミュージック&ダンス専門学校の教務部長も務める


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今日は20年後のミュージシャンの世界はどうなっているのかを考えていきたいと思っている。

 

ここから書くことは僕が考えていることで、予言でも研究発表でもない。

神経質な人は読まないことをオススメする。

 

 

さて、僕は音楽教育分野で20年以上携わっているので、20年前と今とで大きな変化を感じる。

その一つは少子高齢化というヤツだ。

 

明らかに高校生の数が減っている。

20年前は教室にパンパンで2クラス運営していたギタークラスも今は両手で数えられる位しか学生がいなくなった。

 

写真はイメージです。

 

ミュージシャンの仕事といっても幅が広く、ローリング・ストーンズやポール・マッカトニーのような人達と一般的な職業ミュージシャンを同列に語っても意味がないので、楽器でそこそこに生活をしていけるような普通のプロミュージシャンに的を当てて考えてみたい。

 

その中でレッスンによる収入は結構な高いポジションにあることはミュージシャンに限らず、クラシック系楽器や声楽家、ダンサーなども同様だと思う。

 

この少子化というのは、結構大変なことであり、20年後、いや10年後までに多くが失業すると考えている。

 

これは高みの見物で評論家のようなことを言うわけではなく、自分自身に降りかかると思って考えているのだ。

 

今、僕は49歳、10年後59歳だ。

60歳だと一般的には定年という年齢。

今の健康寿命だと全然教えられるという気持ちはあるが、そもそも子供が少なくなる。

 

 

少し、話を外らせるが、実は子供が少ないとネガティブなことばかりを言っているが、実はバンドという趣味の人口自体は減っていないと思っている。

 

自分の子供達に聞いても、高校の軽音楽部の所属数は僕たちの若い時よりも多い。

 

高校生の軽音楽部の大会に行っても、減っているという印象は受けない。

 

少子化だが、僕たちの青春時代80年代よりも、楽器をやること、ボーカルをやることの敷居は下がって、趣味人口は増えている。

 

一因として、楽器がとても安い。

このことで、楽器を買うのに一世一代の説得を親にするということはなくなったからだ。(多分)

 

高校では軽音楽部を不良の集まるクラブというイメージを払拭するために、高校野球みたいな部活にしようという動きがある。

 

このことによって、親御さんも楽器をやることが不真面目みたいな印象はなくなったことで、楽器をやる子達は増えた。

 

しかし、プロを目指す子は劇的に減っている。

 

少子化による減少よりも、若者がプロを目指さなくなったということが、さらに今後追い打ちを掛けてくると予想される。

 

 

話を戻して、プロ養成校の学生が減っているかということを考えたい。

 

なぜ、若者はプロを目指さなくなったのかということの一つに、YouTubeを始めとしたSNSの発展がある。

 

もともと僕もプロになりたくてベースを始めたのではない。

 

女の子にモテたい。

人気者になりたい。

が大きな動機だ。

 

今は別にバンドを組んでライブハウスにブッキングされなくても、一人で楽器を弾いたり、歌ってみたで注目される。

 

ライブハウスに出るよりも効率的に人に伝わる。

 

ライブハウスで10人の前でやるよりも、ネットに投稿して多くの人のいいねをもらって、コメントもらえるほうが手っ取り早い。

 

僕も今18歳だったら、ネットを駆使してベース演奏を投稿して人気者になるだろう。

しかも検索ヒットをさせるには、自作曲よりも人気曲を弾いてみたするほうが理にかなっている。

 

趣味として見た場合に楽器や歌をやることでの発表の場が増えたことは喜ぶべきことであり、まだまだ楽器が絶滅したり、音楽そのものが衰退することはないと思っている。

 

しかし、CDというコンテンツもすでに飽和気味だ。

 

昨今のボヘミアン・ラプソディのブームで分かる通り、すでに人類は必要に十分な曲のカタログを持っている。

 

僕も新譜を探すよりも過去の名曲を発掘することで十分楽しめている。

 

レコード会社としても、十二分にある過去のカタログを再販するほうが効率的で利益も高いのではないかと考えているだろう。(多分)

 

 

趣味人口は増えたがプロ予備軍は減っている。

 

レッスンもプロ養成校よりも、趣味に特化したプライベートレッスンに需要が固まると予想される。

 

ただ、そこにも課題がある、ネットの進化によって、今後は通信教育が主流になるはずだ。

 

すでにYouTubeのコンテンツで学んでいる人も少なくないが、将来的にはさも対面でレッスンしているように感じられるVRバーテャルリアリティを駆使したテクノロジーが現れる。

 

それにより、別にお互いにどこかに移動して習うという必要はなくなる(はず)。

 

これにより、ITに明るいミュージシャンは生き残れる確率は上がる。

 

今現在、ホームページも持っていない、SNSはたまにしかやらないというミュージシャンはITに精通しよう。

 

近い将来、可愛いキャラが教えるVtuber(Vチューバー)講師が増えるだろう。

この技術に先乗りできれば、僕が50歳後半になっても、こんなかわい子ちゃん(死語)のふりをしてやり続ければいい。

 

 

ただ、人間が作成して行うレッスンもいずれはAIに取って代わられる可能性も高い。

 

そもそも、人間がレッスンのコンテンツをも作らない時代。

 

世界中のベース講師のノウハウを蓄積したAIが現れると 、国境関係なく、仕事を奪われる。

 

 

ここまでくるとSFっぽいので、このあたりにしておくが、非常に現実味があるのは自動翻訳だ。

 

すでに無料アプリで翻訳はかなりの精度。

数年でイヤホン型の翻訳機も一般化するだろう。

 

自動翻訳の進化でやばいのは、教育という観点では海外が何年もリードしているからだ。

 

英語圏には、日本の楽器YouTuberの比ではない登録者数を持つレッスンYouTuberがいる。

 

彼達が自動翻訳を使い、VR技術を使って対面レッスンできれば、確実に日本のレッスン生は取られる。

 

もちろん逆の場合もあり得るが、現時点でのネットを駆使した活動のポテンシャルが違いすぎる。

 

僕の考える20年後のミュージシャンは世界中で少子高齢化により、レッスン生の奪い合いになる。

 

もともと登録者の多いレッスンYouTuberのほうが資本があるので、後発組は歯が立たない。

 

僕は50歳近く、そんなに切迫した状況ではないが、今からプロを目指す若い世代は一刻も早くITを駆使できる環境を作る。

 

将来はどうなるかわからんが、とりあえず現状ではパソコンは必須。

 

動画の簡単な編集とアップロードを習慣にしておいたほうが良い。

 

続く

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