音楽学校の学生くん達へ | バイク馬鹿 ロックベーシスト 西本圭介

バイク馬鹿 ロックベーシスト 西本圭介

テクニカルベーシストとしてベース・マガジンでも紹介 / ディープ・パープルのグレン・ヒューズ達と共にヨーロッパ11カ国を周り、また巨匠ビリー・シーンと共にKoRnのドラマー[レイ・ルジアー]のリズム隊として登場。

僕はプライベートでベースレッスンを行っている。

今回は初心者で受講を悩まれている方向けに記事を書いてみた。

読みたい方はここをクリックして。

 

 

現在、僕は名古屋スクールオブミュージック&ダンス専門学校で教務部長を務めている。
学校では管理職なので、最近はベースレッスンは定番では行っていない。
アンサンブル指導やデビュー指導、必要に応じたプライベートベースレッスンサポートなどはやっているけどね。

 

だから今僕が純粋に教えているのはプライベートベースレッスンだけなのだが、専門学校生のスキルと知識の伸び率、成長率について改善の余地があると最近思っている。

 

なぜ、そう思うようになったかというと、プライベートレッスン生の伸び率がかなり高いからなんだ。

 

例えば。

 

中年のお父様が初心者で入会して約1年で20回程度受講。
現在はスタンダードジャズでウォーキングベースが弾けて、現在はコード弾きもできるようになっている。

 

ある20代前半のOLさんは、月2回くらい通って2ヶ月くらい。

初心者で入会されて、現在は自分のやりたい曲のコード譜をネットで検索したりして自分で作って持ち込み。

僕が添削しているけど、間違いなく写譜できるようになり、コード譜を見て曲が弾ける。

 

中年の女性の方も入会して今2回で、全くの初心者がネットに転がっているコード譜を見て好きな曲を白玉で弾けるように。

 

 

逆に専門学校生くんで1年でスタンダードジャズのウォーキングができる子が何人いるじゃろ。

 

コード弾きできる子何人いるじゃろ。

コード譜を初見で何人が弾けるかな。

 

これは由々しき問題なのだ。

 

自分が運営をしているので、各講師のカリキュラムやティーチングについては問題ないと思われる。

 

これは専門学校生とプライベート生という意識の違いによる部分が多いのではないかと考えるようになった。

 

どちらも学費を払っているが、月に換算しても専門学校生はプライベート生の約10〜15倍の費用を払っている。
もちろんその分のコマ数と設備、サービスがあるので当然ではあるのだが。

 

しかし、その学費を多くが保護者さんが支払っている。

または建て替えてもらって有利子の奨学金で卒後自分で支払うので、授業が一個一個お金を払っているという実感がない子達が多いのかもしれない。

 

プライベート生は毎月自分の財布から支払うので、学ぼうという意識が高い。

 

専門学生は一回一回の授業が自分の財布から5000円(←例えばという値段)を払ったと思ったら一所懸命になるだろうが、そういう意識がどうしても薄くなる。

コスト感覚は別に薄くてもいいが、この授業から学び取ろうという意識まで薄くなるとマズイ。

 

次に目的意識がプライベート生は高い場合が多い。

目的意識はプロになることに限らず。

この曲が弾きたい! 

バンドを組んでいて、ライブが何時何時にあるので、絶対に弾けるようにならないと周りに迷惑をかける。

 

というような引剥詰まっている面がプライベート生は多い。

だから、月2回通っても成りたい自分のイメージがあるから上達するわけだ。

 

専門学生が目的意識が低いと言っているのではない。

 

もともと目的意識があったのに在学中に焦点がボヤケてくるのだと思う。

 

入学時はただ単にベースがうまくなって格好良いと思われたい。

それが、デビューをしなければならないに変わり、その漠然とした目的が強迫観念に変わる。

 

大好きなジャンルとか曲とかあるのに、「これをいうと先生や周りがダサいと思われる」というように、好きなことを開き直って言えない、やれないような雰囲気。(全くそんなことはないのに)

 

おそらく、いろいろな雑音とかで目的意識が薄くなることが問題であるように思う。

 

プライベート生は辞めたくなったらやめる。

僕は引き止めないし、続けるさせるためのレッスンをしない。

 

大手はグレードやいろいろなテクニックで続けさせるようなレッスンを展開している。僕は生涯教育みたいなやり方はしない。

 

専門学校生はカルチャースクールではないので、学校に入学した以上、やめたいときに自分勝手に辞められない。(実際は辞められるが) だからある種、高校のような雰囲気になってしまうのかもしれない。

 

自分が高校生の頃を思い出して、すべての授業をプロになるためにと思って、真剣に学ぼうとしたか、と言われるとNO!!!!

 

専門学校、すなわち職業訓練校も一歩間違えると義務教育のような雰囲気になり、高校のように普通に楽しく通っていて、恋愛して卒業したら自動的に何かになるような錯覚を与えるのだ。

 

専門学校は違う。職業訓練校だ。

ここに来て卒業したことでは何の成果にもならない。

 

自分が学ばなければ、学ぼうとしなければ何もならない。

 

要するに手に職をつけないと意味ないのだ。

 

 

しかし、昨今
ただ学生くん達に学べ!!!

と叱咤激励しても駄目だと思う。

だからここに書いていて、ここを読むような真剣な子たちには伝わればいいと思っている。

 

僕は学生くん達に今一度、目的意識を明確にしてほしいんだ。

 

まずは自分が専攻する楽器やボーカルを上手くなろう。

ぶっちゃけこれしかなくないかと思う。

 

だって、下手より上手いほうがいい。

まずは楽器やボーカルを自由に使えるテクニックを学ぼう。

ジャンルや趣向がどーたらとかどうでもいい。

テクニックがないのは、潰しが効かん。

あればあるほどいいので、深く考えずにテクニックを学ぶべき。

テクニックというと速弾きとすぐ勘違いする人がいるが、そういう意味ではない。速く弾けるにこしたことはないが、広い意味でのテクニックだ。

 

目的意識がまだ固まっていなかったら、何になりたいとか、どうやって食っていこうというのは二の次でいいと思う。

 

まずは歌本でコード譜だされて、演奏するで!
と集められたら演奏できるような知識とスキルがあればエエと思う。

 

その曲が好きか嫌いかはあとの話で、音で会話できんかったら、職業にするとか以前の問題。

 

僕だって、まだまだベースを自由に弾けない。

YouTubeに出てくる死ぬほど速くビバップとか弾けるベーシストみたら死にたくなる。

だけど、僕が思うテクニックとか上手さというのは、ポピュラーミュージックにおいて必要な領域でという意味。

どのへんまで必要なんすかね〜と思う人は僕に相談しに来てほしい。

 

話は長くなったが、まあっここまで読める人は問題ないと思う。

 

僕が思うにベースを教えて理解力が高い人は本とか読む人。

小説を読む人。映画とかよく見る人。

 

要するに集中力が必要なこと。

2時間映画に集中するのはYouTubeを垂れ流して見ているより集中力と想像力必要。

 

すごいオチになるけど、ベースを上達したい人は小説を読むといい。

ビジネス書を読むといい。

 

YouTubeでアクロバットみたいなベーシストを見まくる暇(俺もだけど....汗)があったら、映画見たほうがいい。

 

全ては自分の脳が制御したり制限することであるから。