実は僕はバー営業をしたくありませんでした。
起業するときのコンセプトを考えていた時に既存のライブハウスを参考にせず自由な発想で作ってみたいと思っていました。
また僕自身は高校生時代〜20代の初めにライブハウスには所謂ノルマを払って出演することを広島のライブハウスでやっていましたが、その後は大阪の音楽専門学校へ行き、ハリウッドへ留学して、帰国後は大阪の外国人バーでブルースやロックを演奏する仕事をしていたので、ノルマを払ってライブするという経験値はとても少なく知識もなかったこともあります。
24才で帰国して上記のような所謂ハコバンで演奏の仕事を初め、並行してクリスタルクリアーという現在コンチェルトムーンというバンドギタリストと共にメタルバンドでツアー活動などを開始、同時にESPのモニターアーティストになるというような活動だったので、クリスタルクリアー時代もノルマ的なことはあったのかもしれないけど、どちらかというとプロ寄りの活動だったように記憶しています。
その程度の経験値だったので、ライブハウスというのをお客側であまり体験したことがなく、ライブハウスには詳しくなかったのです。
僕の中でざっくりとライブハウスとライブバー(ジャズバー)というイメージで分かれており、前記した僕がブルースのスタンダードナンバーやロックのスタンダード・ナンバーを演奏してギャラを貰っていたような場所はライブバーであり、ライブハウスとは違う種類という認識です。
そんな僕の知識でライブハウスを作ろうと思うことになったのですが、なぜライブバーというカテゴリで参画しなかったのかというのは、また今度ネットマーケティングという視点でも書くと思いますが、単純にネットでの検索率が高いからだけでした。
僕がターゲッティングした若年層がライブバーでネット検索はしないでしょうし、ネット検索で引っかかるためのコンセプトとして名称はライブハウスにすることは当初から決めていました。
世の中でいうところのライブハウスがやりたかったのではなくて、営業形態は固定概念に囚われたくありませんでした。
固定概念に囚われたくないことの一つにバー営業をなくそうという構想がありました。
もともと防音状態で借りた店ですが、奇しくもこの店にはバーカウンターと厨房が残っていました。
もともと、僕はお酒は得意ではなくて、若年層向けというイメージもあったので、バーカウンターは必要ないと思っていたのです。
この見取り図を見るとバーの位置がわかると思いますが、実はお客様の観覧スペースとしては少し邪魔な場所にあります。
もともとはこのバーの場所を総て撤去してしまいたかったのです。
僕はかねてからライブハウスで入場料+ワンドリンク別途というシステムがいまいちよくわかりませんでした。
そしてお酒もあまり好きでないのですから、自分ひとりで営業するのに、カクテルを作るとかビールサーバーでビールを入れることが当時は非常に気が重かったのです。
今となってはカクテルを作ることもサーバーからビールを入れることもなんてことはありません。
ただ、当時はカクテルの種類を覚えることは大学受験なみの不安でしたし、バーテンをすることがもっとも怖かったくらいです(笑)
そんな僕はバーカウンターを撤去してドリンクは店内の自販機で自由に買ってもらおうと考えました。
自販機なら人件費はいらないですし、缶ビールを500円で売れば多少は利益も多いかな!?くらいに思っていました。
もともと僕一人とPAエンジニアの2人で営業すれば利益率が高いと思っていたので、当初はバーカウンターやチケットモギリのバイトを雇うという事業計画ではなかったのです。
僕はバーカウンターを撤去しライブ機能のみで稼働しようと動き始めました。
今でも認可とか申請という詳しいことは分からないことが多いのですが、ライブ機能のみに特化した箱というのは営業許可として何のジャンルで申請に行くのかがわからなくなりました。
今思えば、練習スタジオとして運営して、その場所でライブも出来ますよ!というお店はあるので、練習スタジオという名目で開業しておけばよかったのかもしれないのですが、当時は練習スタジオの一室にライブハウスのような場所を作って、簡易的にライブが出来ますよ!という練習スタジオが世の中にあることを知らなかったのです。
そして、ライブハウスという名称での営業をすることに拘っていたので、一応ジュース、ビールとかアルコールは欲する人がいるかもしれないという固定概念も捨てきれなかったこともあったと思います。
まず自販機で酒を売るというシステムで進めていましたが壁がありました。
それを調べるうちに、酒を販売するには税務署で酒類販売業の資格をとらないといけないと知りました。
なるほど、缶ビールをプルトップを開けずに売ると酒販売でグラスに注いで出すのは飲食店なのか!
とざっくり理解しました。
ただ、僕は色々なライブハウスに行くことがありますが、缶ビールをそのままプルトップを空けずに渡す店もあるので、それは税務署的にOKなのか?と疑問に思うことがあります。
※ここでは細かい申請のことやルールは正確に調べていませんので、本気で起業したい人はちゃんと税務署とかに聞きに行ってください。
結果的に酒類販売業の資格については僕的に難しい気がしたので、自販機で酒を売ることは止めておこうとなりました。
こういうことを思い悩んでいる時にライブハウスってそもそも、何の営業許可で仕事をしているのだ???
と悩むことになりました。
色々調べていると劇場の許可とか色々と出てきて、消防法とか色々と難しいことにぶつかりました。
所謂、映画館とか大きな会館とかそういう場所を作る場合はそれはそれで色々な認可をクリアーする必要があるのです。
この事も僕は専門家ではないので話半分で聞いてください。
今思うに、レンタルスタジオとして開業しておけば別によかったんじゃね〜........という気がしますが、
それは次回に起業するときがあれば勉強したいと思います。
今となればこうやって客観的に物事が判断出来るのですが、当時は開業まで2ヶ月とかそんな焦っていた時期でもあったし、知人達から「バー営業って意外と儲かるんだぜ!」とアドバイスを受けたこともあってバーカウンターの撤去はしないことにしました。
そうなると、保健所で飲食店としての営業許可をとることになるわけです。
そのあたりで、僕はなるほど。
ライブハウスって飲食店の付録として演奏が付いてきますって具合なのかと仕組みが理解出来てきました。
続く


