水草プロパガンダ(動画用) -3ページ目

クリプトコリネ スピラリス Var. カウディゲラ? 神畑インド便

生体問屋である神畑養魚は、魚はもちろん水草やその他の植物に
関しても、新たなルートや種類を開拓してくれている貴重な存在です。

その神畑が何年も前から扱っているのがインドのルートです。
神畑インド便として、水草マニアの間ではもうお馴染みになっています。
インドはあまり採集者たちも行かず、今となっては神畑の便でしか
入荷がありません。

インドには日本で古くから知られる水草の自生地があり、
意外な種類がインド産だったりします。

その中でも代表的なものがクリプトコリネです。
インドにはスピラリスと言う種類があるのですが、今までは
1~2タイプほどしか認知されておらず、スピラリスと言えば
緑色のやや幅のある細葉で、葉長30~40㎝くらいと言うのが
想像するイメージではないでしょうか。
しかしながら、そのスピラリスにも多くのバリエーションが存在することが
はっきりとわかったのが神畑インド便での入荷でした。

本種はその中の1タイプで、サイズは60レギュラーでも使える程度、
しなやかで細い葉を持つため、中~後景に使いやすいと思います。
タイトルに「?」を付けてあるのは、外見上の特徴から、標本の画像や
紹介されている育成画像等に照らし合わせて、恐らく間違いないとは
思いますが、確定させたわけではないと言う理由によります。




群生する姿が大変美しいと思います。
本種は長いランナーをあまり出さずに直近に子株を付けるように
増えていきます。そのため、同様の形状でアクアリストに馴染み深い
バランサエやレトロスピラリスのように意図しない離れた場所から
突然子株を生じることがあまりなく、レイアウトを乱すことなく
群生してくれます。

このようにレイアウトと無縁のワイルド(野生採集物)水草の中にも
レイアウトに有用な優れた種類が埋もれていることがあります。
近年で最も有名なのはNewラージパールで、最初に日本に届いた際に
育成したのですが、見た目は単なるラージパールでしたが、育成
している中で、底床にめり込むように這うことを見つけた時、
「これはきっと新たな前景草になる!」
と確信しましたが、予想通りどころかそれ以上の物になりました。

しかしながら近年は、そういった未知の水草に出会うことも
挑戦する人も、めっきり減ってしまいました。



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様々な葉模様のアグラオネマ ピクタム

水草業界だけでなく、ゆっくりですが更なる広がりを見せている
アグラオネマ ピクタムですが、以前は水草の水上育成から
派生した方法で育成されることが多いのですが、元来丈夫な
観葉植物の仲間であるので、特にケースに収容しなくても
育成することが出来ます。

また、葉の模様が最大の特徴であるピクタムは、横から見るよりも
上から見た方が美しい葉を楽しむことが出来るので、しっかりと
育ち始めたら、ある程度の温度は必要なものの、それ以外は割と
寛容なので、魅力的な観葉植物として育成するのも良いと思います。

今回の動画でご紹介するのは、野生のピクタムが採集されるように
なった初期に入荷したタイプです。
しかしながら、その最初にこのような美しいタイプが多数見つかったのは
本当にすごいことだと思います。
また、その後数年が経過していますが、今なお新しい模様の株が
入荷するのもピクタムの凄いところです。

現在これらの株は、店内の観葉植物・株の見本として普通の鉢植えで
管理しています。エアコンもON/OFFまちまちなので、水槽はあるものの
空中湿度は意外と低めだと思いますが、特に葉が縮れることはありません。



10タイプのピクタムを寄せ集めてあります。
どれも個性的で、それなりのサイズのため迫力があります。


育成は容易で、ピクタムの長所としてその美しい葉模様と共に
丈夫さが挙げれると思います。
ただし、ピクタムをこれから始めようと思われた場合、葉っぱが
1~2枚の状態や、殆ど棒のみ、または殆ど茎が無い状態の物は
かなりのリスクが伴いますので、葉数と茎の長さがある程度
確認できる育成済みの株を入手すれば問題無いでしょう。



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アグラオネマ ピクタムの遊び方についてもアップしてあります。

ホマロメナ sp. '竜鱗' (LA便)

インドネシアのスマトラ島は風変わりなホマロメナが
色々あります。
先日新たにLA便で入荷した本種も、また特徴的でした。

葉の表面はざらざらとした質感でやや凹凸があり、
縁は歯車のようにギザギザとしていて、今までの
種類とはまた違った特徴を持っています。

その佇まいから採集者によって「竜鱗」と言う名称が
付けられました。
LAさん=採集者がスマトラ島で発見した変わったホマロメナは、
その見た目から「蛇腹」「狐尾」と名付けられており、
今回はその第3弾となっています。
以前の2種も併せて再度ご紹介しておこうと思います。
いずれも大きな株ではないので、最大限に特徴をお伝え出来て
いませんが、ご参考までにご覧下さい。


今回発見された「竜鱗」



以前発見された「狐尾」(少し見づらいです)


最初に発見された「蛇腹」



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グラティオラ ヴィスキデュラ (トロピカ T/Cカップ)

組織培養(T/C)カップ(寒天培地に生えているカップ入り水草)の水草で
おなじみになっている、デンマークのトロピカ社からの新着水草、
「グラティオラ ヴィスキデュラ(Gratiola viscidula)」が
入荷しました。

グラティオラ ヴィスキデュラ


最初、話だけを聞いた段階では「ベトナムゴマノハグサ」の
逆輸入かと想像したのですが、産地が北米とのことで、
別種だということがわかりました。

そこで画像を調べると、葉がベトナムゴマノハグサのように
輪生せず対生のようで、サイズが少し小さい感じでした。
グラティオラと言えば、日本のオオアブノメと言う水草があり、
本種の展開する草姿はそれに似た形状となっています。

トロピカのサイトにある解説文やインターネットの画像から、
前景草と言うよりは前景と中景のつなぎ的な役割になるような
印象です。もちろん、水槽サイズによりその用途は多少なりとも
変わると思いますが、程よい感じのボリュームで育つようです。


カップから取り出してみましたが、凄いボリュームです。

組織培養の水草は本来の大きさよりもかなり小さい状態で
入荷することが多いので、画像から察するに本種もあと少し
大きくなると思います。

もちろんサイズ的には小型水槽でも十分使えそうですので、
レイアウトの模様替えに使ってみてはいかがでしょうか。



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ボルビティス ヘテロクリタ "カスピダータ"

先日、新たに入荷したボルビティスの新着種、
B.ヘテロクリタ "カスピダータ"をご紹介します。

どこか見覚えがあるな。。。と感じた方は鋭いです。
何年も前に入荷して、流通しているボルビティスの
ベビーリーフと言う種類があるのですが、そちらは
B.ヘテロクリタ "ディフォルミス"で、同じヘテロクリタの
異なるタイプ言うことになります。

このボルビティス ヘテロクリタと言う種類は、
昔からアクアリウムで親しまれてきたジャワファンの
ことですので、形状は大きく異なりますが、
ざっくりと同じ種類と言うことです。

カスピダータとディフォルミスですが、海外での
起源はベルリン=ダーレム植物園のようです。
ただし、日本ではディフォルミスの初入荷は
別のルートでした。

さて、本種はヘテロクリタですので、水中化
するためには二酸化炭素を添加し、なかなか
展開しなかったり、成長が遅くても根気よく
水槽に慣らしていくようにします。、
また、苔の付着には注意するようにしましょう。


まだ水上葉です。


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イエローアマニア(ネサエア ペディケラータ)

今回ご紹介するイエローアマニアは、その名の通り
黄色い葉をしています。黄緑色の水草は多いですが、
黄色い水草は少ないので貴重な存在です。
その葉色に加え、茎が赤いと言う点も色彩的な魅力です。
そして本種は大きめの水草にありがちな炭酸ガスの
添加による間延びを殆どしない性質です。

本種もそうでしたが、底床が大磯砂しかない時代には
育成にてこずるような種類であっても、今はソイルが
あったり炭酸ガスの添加が容易に出来るようになったりして、
普通に育つようになりました。

最近のレイアウトは水景を広く見せると言うことに
終始しているようなので、どうしても葉が細い・細かい
種類や小型種(前景用)ばかりがもてはやされています
例えば、Newラージパール、ベトナムゴマノハグサ、
オーストラリアンヒドロコティレと言った小さな種類も
良いですが、もし育成したことが無いのであれば、
たまにはこういった昔のスターたちに触れてみるのも
楽しいものだと思いますし、新たな発見があるかもしれません。





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ギニアンケヤリ(ケヤリソウ ギニア産)

途絶えて久しかったギニア便がようやく入荷しました。
定番のアヌビアス2~3種とボルビティスのみと言う
入荷はあったように思いますが、多様な種類がまとまって
入荷するのは何年ぶりでしょうか。

ラインナップは非常に良いものだったのですが、
残念ながら輸送に失敗。育成困難なところまで状態が
悪化してしまったものが何種類か見られました。

その中でも比較的ダメージが少なかったものの中に
今回ご紹介するギニアンケヤリ(ケヤリソウ)がありました。

ケヤリソウで最も有名なものは、かつて南米から入荷した
アルアナン産のもので、通常タイプとデカケヤリと
呼ばれる直径が20㎝にも達する大型タイプがありました。

その後、オーストラリアはキンバリーからやってきた
エリオカウロン セタケウムと言うケヤリソウがあり、
本種は南米の種類とは異なり、茎が鉛筆かそれ以上に太くなり、
頂芽が分岐するような増え方はあまりしない種類でした。

似たタイプにタイなどの東南アジア諸国から入荷した
エリオカウロン インターメディウムと言う種類と
思われるケヤリソウはセタケウムタイプではありましたが、
セタケウムよりは幾分育成がしやすかったようです。

さて、今回のギニアンケヤリですが、やや小ぶりでの
入荷となりました。
茎や根は腐りはしていませんが、輸送の過程で折れて
いるので、頂芽付近を何とか生かして伸ばすようにします。
頂芽の下の方から発根が見られればまずは1段階と
言ったところでしょう。

入手する機会がありましたら、状態を見ながら
トライしてみてください。




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クリプトコリネ ルテア 'Hobbit' DENNERLE(デナリー)

先日ご紹介しました斑入りのアヌビアス ナナ'Pinto'と一緒に
同じくドイツのデナリー社より入荷していました、新着種
クリプトコリネ ルテア'Hobbit'(ホビット)です。

この品種はCry.ルテア(=ワルケリィの1タイプ)の小型化した
もので、通常のワルケリィやルテアで入荷する種類と異なり
大きくならず、前景向きという説明がついています。

入荷型は他のクリプトコリネと同様で水上葉となっていますので
緑色ですが、水中葉は「バイオレット ブラウン」になると
デナリーのサイトでは紹介されています。

ですので、レイアウトの前景の、ニューラージパールや
グロッソスティグマのようなライトグリーンの前景草の中に
上手く配置すると良い対比になると思われます。

成長は元のルテアよりは幾分遅いようです。クリプトコリネと
いうこともあり、一度植えたら動かさないようにして、
じっくりと成長を待つようにします。




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当店サイト

アヌビアス ナナ ’Pinto’ DENNERLE(デナリー)

久々にドイツはデナリー社より新作の水草が入荷しました。
最近は斑入りのアヌビアスと言えば大きい方のアヌビアスである、
いわゆる「バルテリィ」ばかりでしたが、今回はこじんまりと
かわいらしい「ナナ」の斑入りとなっています。
商品名は「Pinto(ピント)」です。

斑の入り方も、申し訳程度。。。ではなく、立派に葉っぱ全体を
覆っていてとても美しいですね。
サイズもナナですのでちょうどいい感じで、60㎝以下の水槽でも
問題なく使えるでしょう。
斑入りの植物のため、通常のナナよりも少し良い条件を
用意できると良いかと思います。




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当店サイト

アグラオネマ ピクタム チャンプール・アンダー/サイレント・アンダー

今までもそれなりにアグラオネマ ピクタムの
バリエーションをご紹介してきたのですが、
それでもまだまだほんの一部。ピクタムの多様性には
本当に底が無いと言いますか、今なお新たな模様が
生まれているのかと思うと、新たなタイプの出現が
楽しみです。

今回ご紹介するのはチャンプール・アンダー、
サイレント・アンダーと呼ばれているものです。
チャンプールアンダーは動画を撮影した株は
上手く?!チャンプールの系統だと言う表現が
途中に出ているので、なるほどと思えます。
サイレント・アンダーの方はと言いますと、
本家サイレントとは全くの別物です。

そしてこの2つのアンダーと呼ばれる個体群は
共通点がありまして、幼株表現の時は中央に
白いラインが薄目ですが出ています。それが
成長と共に更に薄くなって、殆ど緑三色に
変化します。

これは稀に見られる現象で、現在のところ
こちらで育成しているものの中で、この特徴や
それに準ずる変化をするものは下記の通りです。

※チャンプール・アンダー
※サイレント・アンダー
※ピクタム別タイプ1(園芸ルートもの)
※パダン チャンプールbパッチ(当店保有株)
※モザイク2(すわモザイク)

いずれも模様に振れ幅があって、どっちに
行きたいのかわからなくなる興味深いタイプです。


サイレント・アンダー


チャンプール・アンダー(模様が振れた株)


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