水草プロパガンダ(動画用) -4ページ目

アグラオネマ ピクタム トリカラー 「壁掛け仕様」その後

アグラオネマ ピクタムが丈夫な植物だと言うことは
ここでも何度かお話したと思います。
丈夫と言うことは、色んなことが出来ると言うことだと
私は思いますので、どうにかして面白い遊びは無いかと
考えます。

そこで8ヶ月ほど前に始めた、アグラオネマ ピクタムを
バスケットに植え、壁掛けとしての育成です。
気候の良い夏に作成してから、秋→冬と経過して、ようやく
春を迎えようとしています。
寒い時期はエアコンを使用することが多くなり、
簡単に作成できるようにミズゴケ植えににしていることから
乾きやすいので、冷えと乾燥を考慮した水遣りを
行いました。

そうするうちにしっかりとミズゴケに根を張り、完全に
根付いて、よく育つようになりました。
株元にはいわゆる潜芽と呼ばれるもの(子株になる箇所)が
いくつか確認できるようになっています。

これにより、わざわざ特別な配合の用土や栄養素、高級な用土を
使用しなくてもミズゴケのみに植え込み、時折市販の園芸肥料を
与えるだけで簡単に育成出来ることがわかります。
(ミズゴケの乾燥は要注意です)

アグラオネマ ピクタムは趣味をして様々な可能性を
秘めていると言えそうです。
みなさんも色んな楽しみ方を見つけて下さい。





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ペンソルム(ペントルム) セドイデス(タコノアシ属の水草)

アクアリウムで使用される水草は、主に海外や国内の
水草ファームによって生産されています。
海外は主にヨーロッパと東南アジアです。

アクアリウムに利用される水草の多くは熱帯から
亜熱帯に生育する種類のため、気候やコスト面では
東南アジアから輸入されるものが主流となっています。
しかしながら、新たな種類の導入や品種改良などは
主にヨーロッパのファームで行われており、その後
それらが東南アジアのファームに渡って生産
されることになります。

今回ご紹介する水草はデンマークのトロピカ社から
リリースされたものです。
日本の湿性・抽水植物であるタコノアシと言う種類の
仲間で、本種は北米原産とのことです。
水上葉はやや幅がありますが、水中化すると
葉幅が狭くなり鋸歯があるためプロセルピナカの
切れ込みが浅い時のような形状です。しかしながら
色はライトグリーンのままで、プロセルピナカのように
褐色になることはなさそうです。

似た形状にリムノフィラの仲間であるシソクサが
ありますが(近似種で有名なものはニューオランダ)、
そちらはややクセがありますが、本種はタグに
「easy」との表記があり、店頭の設置して数年が
経過しているソイルの水槽でもポットのまま綺麗に
水中展開をしています。

近年は東南アジアの採集物有茎種の入荷が皆無と
なり、各地のシソクサタイプのリムノフィラも
見かけることがなくなりましたが、本種はその
代わりの役目を果たしてくれそうです。
育成も容易でサイズも程良く、使い勝手の良い
有茎種と思われます。
行きつけのショップの店頭で見つけたら、
一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

ただ、シソクサタイプのリムノフィラは各地で
それぞれ色彩や形状に個性があり、非常に興味深い
水草でした。


ポットのまま水中化するペンソルム。


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ブセファランドラ キシィ(旧・カユラピス2)

ブセファランドラの入荷が始まり、その人気と共に
採集されることが多くなるにつれ、様々なタイプが
紹介されるようになりました。
学術的には4種程度と言われていたものの、趣味家目線では
明らかに違いすぎると言う認識がありました。

そうするうちに学者の手に多数のサンプルが渡り
解析が進むにつれ、結局二十数種類に分類されることと
なりました。
これは日本のアクアリウムでブセが流行った副産物と
言えるでしょう。

その中に、以前TB(チームボルネオ)便で極少数入荷
したことがあるブセファランドラ sp.カユラピス2と
呼ばれるブセもありました。
そのカユ2も新しい種類であることがわかり、採集者
であるTBさん=季子さんの名前が付き
「ブセファランドラ キシィ」
として、正式に学術記載されました。

主脈だけでなく、側脈も浮き出ており、なかなかの
個性派です。入荷型は水上葉でやや大きく、葉は
寝そべっており、岩肌に張り付いていたと言った
印象でした。
水中葉を見てみたくなったので、私の所では
すべて水槽に沈めて育成してみました。
するとやや小さくなったものの、浮き出た葉脈も
失われることなく、しかもポツポツとラメが出て
綺麗になってきました。入荷時から個体によって
色が違いましたが、水中でもある程度それは
維持されているようです。

やはりブセファランドラは水草ですね。


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ブレクナム オブツサータム var. フランシィ

昨年、KSB便にて鮮烈なデビューを飾ったニューカレドニア産の
水生シダが先日再上陸を果たしたのでご紹介します。

初入荷時からマニアの間では期待の水草として知られていた
このBlechnum obtusatum var francii
(ブレクナム オブツサータム var.フランシィ)
と言う水生シダは、その時点ではまだ生態があまり
わかっておらず、その育成にも決定打が見いだせていない
状況でした。

昨年は入荷数が少なかったため、私個人は手元に残さず
すべてお客様へお出ししてしまったので、育成は
出来ていませんでした。
みなさんの苦戦されている状況をうかがいながら、
とにかく自分でも育成してみたい。。。と考えながら
再入荷を待ち望んでいた次第です。

そしてこのたび、KSB(コケシノブログ)さんが再度
ニューカレドニアに飛び、新たな事実と共に持ち帰ったのです。

このシダ植物は水深1mよりも深いところにも生育しており、
更に、水中の岩には胞子から発生したと思われる小さな株が
多数存在していたとのことでした。つまりその生活環はすべて
水中で完結する=完全なる水草、と言うことになります。

シダの中には一時的な水没(数日~数ヶ月)に耐えるものは
多く存在していると思われます。また、人工栽培下、ましてや
水草育成水槽となると、年単位で生き続ける種類もあります。
ただし、ミクロソリウム プテロプスやボルビティス ヒュデロッティ
と言ったアクアリウムプランツのように、どんどん大きく
なり続け、増殖していくと言ったいわゆる「育っている」と言う
ものとはかけ離れた「耐えている、水が引くのを待っている」と
言った印象の物が殆どです。

しかしながらこのフランシィは、水槽内で完全な育成は
まだ行われていませんが、その自生地の様子から、かなり期待が
持てる種類ではありそうです。
形状やサイズを考えるとレイアウトには使いやすい
種類だと思います。手にした皆さんは頑張りましょう!!


フランシィを水槽に入れてみました。揺らめく姿が素晴らしいです!



※下の動画は、このフランシィに先駆けてKSBさんによって
同じくニューカレドニアから持ち帰られていた
ブレクナム オブツサータムvar.オブツサータムで、
変種であるフランシィと構造自体はよく似ているものの、生態は
やや異なるようです。こちらはソテツのように幹立ちとなり、
恐竜時代を彷彿とさせる草姿をしており、基本的には水上に
生育するものです。



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アグラオネマ ピクタム ‘月光’ 1st.Campur

AZ(Azulaquarium・アズールアクアリウム)便で入荷した
アグラオネマ ピクタムの大変個性的なタイプです。
以前にご紹介しましたピクタムはどれも複数の色が入り混じって
模様が複雑であったり、太い銀色のラインが入ったりと
まずは模様がどうなるかが重要でした。
それに反してこの月光は模様が極端に少なく、大きくなっても
まず殆ど散らずに、主に中央の葉脈に沿うようにしか出ません。
模様の面積が少なすぎてわかりづらいですが、よく見ると
緑三色です。

このようなタイプは他の便でも殆ど出ておらず、
派手さは全くありませんが、とても印象に残る
タイプだと思います。
個人的にはかなり高評価のピクタムです。



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恒例!今年印象に残った水草+植物2014

いよいよ2014年も暮れようとしております。
とにかく年々水草の入荷が見られなくなり、
この企画も「印象に残った水草」を振り返ると言う
趣旨自体が揺らいでしまうので、今年は止めようかと
考えておりました。
しかしながら、一人の若者が「やってください」と
言うので、おじさんはやることにしました(笑)
ただ、水草が皆無に等しいのでどうにもこうにも
ネタ不足過ぎるのをどうするか。。。
逆に、いかに狭義の水草業界が矮小化しているかを
知ってもらうには良い機会かな、と。
現在のこの状況が、今までの積み重ねの結果であると。

そして。。。水草界はいつまで経っても変わらず
残念でしかない。


水草各種

クリプトコリネ
コメント:
引き続きTB便にて時折入荷する程度と
なってます。べトンのアウリが入荷したのは嬉しかったですね。
1:楽園のキリアータ(LA便)
キリアータ自体は、もちろん珍しいと言うことは
無いのですが、あの画像とネーミングで。

アヌビアス
コメント:
アフリカ便の入荷歴がある問屋さんも
頑張ってるのですが。。。一筋縄ではいかないですね。
該当種なし

エキノドルス
コメント:もうなーんも来ません。
該当種なし

有茎草
コメント:
状況さほど変わらず。ずっと
デフレスパイラル。
該当種なし

参考:ペントルム(ペンソルム) セドイデス(神畑便トロピカ)
タコノアシ、そして一緒にイボクサもわざわざデンマークで作られて
入荷してます(笑)デナリーさんがミズユキノシタの紅葉に感激したのと
同じ感じですかね(笑)あれは銅色だからYenPennyだったのかな。
でも毎年新しい物を必ず出してくるトロピカ社や色々トライしている
アヌビアス社は評価できますよね。

ホシクサ
コメント:
特定のルートで入荷があるようですが
このジャンルは勝手に他店さんにお任せしてます。
ただし、昔の名前とは被らないように配慮して
ほしいですね。新しい人には初めてみる名前でも
古い人には勘違いさせてしまいます。
該当種なし

参考:ホシクサの1種 レユニオン(LA便)
アフリカからの入荷は今は殆ど無いので貴重。

シダ(水生種)
コメント:
やはり年に1つは出るもんですね!
1:ブレクナム オブツサータム var. フランシィ(KSB便)
これ以外に水草で印象に残ったものが無いと言っても過言では
無い種類。みなさん手こずっているようですが、生きている個体が
ちらほらいるので絶対水槽内であの姿に出来るはず。ただしオブオブを
沈めてもこれにはならないと思うんだけど。。。なるのかな?(笑)
水中化と水没に耐えるのとは別ですよ。

ブセファランドラ
コメント:
引き続き落ち着いた動き。海外の
ファームからも生産品が入荷するようになり、また1つ
日本から新たな水草のジャンルが発信され、水草としての
地位は確立されたようです。
しかしながら、新たに衝撃を受けるような入荷は無し。
該当種なし

参考:ブセファランドラ キシィ(旧カユラピス2)
日本におけるブセブームの副産物として、今まで学術的には
同じものだとされてきたブセが20数種に分類されるに
至りました。趣味家目線からすると当然なんですけどね(笑)
その中の1つTBさん(季子さん)がもたらしたカユラピス2に
季子さんの名前が学名に付きました。

その他
コメント:
昨年に引き続き、変態水草の入荷も無く
沈黙のままに終了。。。
該当種なし


水草以外の植物

アグラオネマ
コメント:
昨年末より更に発展。ピクタムのポテンシャルの底が
知れないと言うことがわかると言う驚異の状況。
これだけ出てもまだ違うものが出るので、これは最後まで見届けたい(笑)
順位無し(該当種無しではないです!)
すみません、多すぎて順位付けれません。。。良いのがたくさんあったのは
事実です。ただ殆どが手元で育成出来ておらず、成長していく様が
見れてないのが大きな理由でもあるんですよね。。。
今年入荷したもので、個人的に気になってるのは下記の株の最終形かな。。。

・ブラックマルチ(AZ便)
・イースター(AZ便)←これは入荷時に大きめだったのであれから先があるなら。
・白戦車(AZ便)←1st.の枠を超えるのかどうか。
・ホワイトアルバム(LA便)
・しるば~らいん全部(LA便)←これは誰しも気になるところでしょう(笑)

・参考:神畑便ピクタム
想定内ではありましたが、意外に大健闘!!
うるせー小売店と思われているはずですが、初便・2便目を買った者
として、リリース時の状態や画像等に意見しまくりました。
ただ、見事にそれ以上の物にして頂きましたので素晴らしいです。
と言う訳で、みなさんG3買った人はツイッターで
ハッシュタグ付けて画像お願いします!!

正直なところ、エウレカ・ニルバーシュ・サイレント・オリジナル法皇緑の
連合軍を超えるインパクトを求めてます。これらが基準になっちゃってます
からね。。。クシャトリアやキャッスルは見てみたいですね。この辺は
抜けてる感じがします。あと良くなりそうだけど、ポテンシャルを引き出せた
姿を見れてないものがたくさんあります。期待できそうなの結構あるんだけど。
しるば~らいんやスティーリアなんかは1年以上は切らずにじっくり育てた
方が良いと感じました。結果が出るのが凄く遅いです。LAさんやMSRさんの
様に先が見通せる眼を持っていれば別ですが、私なら2年は見たい(笑)

サトイモ科の仲間
コメント:
今年も色々来ました。ちょっと思い出すのが大変ですが。。。
1:ホマロメナsp."狐尾"(LA便)
鮫肌、蛇腹に続き、進化?!を続けるホマロメナ。年に1つは変なのが出る
と言う、良い傾向にあります。しかしインパクトあったなぁ(笑)
2:サトイモ科の1種 Kutai barat Kab. Kutai-barat S.Mahakam(TB便)
最後に来たウェービーなやつですね。縁の細かい波打ち具合、良いサイズ、
葉数の多さ、まさに容姿端麗。
3:キルトスペルマ ジョンストニィ(神畑便)
存在はとっくに知っていて、ちゃんと探せば買えただろうに
いつか手に入るはずと受け身だった草。同じスタンスの人が
数人いたとは(笑)大して欲しくなかったのかと聞かれると
凄く欲しかったのですよ(笑)

シダの仲間
コメント:
LAさん、KSBさんが居る限りまだまだ
色んな種類が入荷するでしょう!
1:ウチワタキミ・ホソハタキミ(LA便)
細かったり広かったり(笑)
2:レユニオン島のシダ類(LA便)
あの最中、まさかの渡航(笑)次は無いです。こういうトライが
あって初めて我々は待ってるだけで色んなものが見れるのです。
基本的に採りに行くにしても、モチベーションは草とはいえ、
仕事の側面があるのは当然なので、応援は目に見える形で
すべきです。
3:フペルジアの仲間
ようやく良い物を買い易い価格で入手・販売することが出来ました。
熱帯雨林化にも拍車がかかるってもんです(笑)

その他
コメント:
サトイモ科やシダ類が充実していたので
色々来てたと思いますし、皆さんの印象には残っているとは
思うのですが、なかなか。。。
該当種なし

参考:ジャスティキアsp.魚の骨(LA便)
まぁ私が勝手に魚の骨とか言ったように思いますが、意外や意外、
うちであの手があの数出るとは思いませんでした。綺麗だし
テラでも使えそうな形状なので良いと思います。
参考:ベゴニアsp.Bengkulu(LA便)
葉裏や茎が赤く、葉の表面は緑、でも毛が赤い(笑)
ベゴニアは自生地画像を見るようになって、テラ向きだと確信し、
3年前くらいに「採ってきて~」と言ってたのですが結局入荷せず。
やはり面白い物がたくさんあるようですね。


まとめ?!
今年もたくさんの入荷があったものの、水草は無いに等しい。
忘れてる・見落としてる物があるような無いような。。。(笑)
あったら教えてください。差し込みます(笑)

私はやらない・出来ないなので極力表だってレイアウトの話は
しないようにしてますが、今は殆ど石と木で出来てますし、削ったり
くっつけたりと水槽内造形ですから水草の存在価値は「素材の下」。
結局このブログでも再三述べてますが、水草水槽が流行ったり文化に
なったりはしないんですよ。
映画、本、TV番組内の映り込み。波風立たないです。

で、石原さとみと松下奈緒のドラマで部屋に水槽があるんですが
違和感しかない(笑)あの二人が水換えコケ取りトリミングしてる
姿が想像できませんよね(笑)家でやってたらゴメンナサイ。
それなら是非一度ご来店ください!!ピクタム良いですよ(笑)

冗談はさておき、数年前に自分で舵を切った水草ではない植物への
アプローチ。間違っては無かったと思う反面。。。まぁ私1人が
どうすることもできないので、今できることをやるだけです。
もう少しここに居たいので。

コメントはお気軽に!(笑)



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アグラオネマ ピクタム “三色マーブル”

AZ(Azul aquarium)便ではアグラオネマ ピクタムの
様々な模様の株が入荷します。
その中の1つ三色マーブルと呼ばれるタイプです。

地色・二色目・三色目と程よいバランスで模様が
入っていて、トリカラーらしいカラーリングと
なっています。また、葉の形もいわゆるピクタムと
言った形状となっており、総合的に「らしい」感じと
言ったところです。

育てやすく、綺麗になりやすいタイプだと思います。






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アグラオネマ ピクタム ”シルバーモザイク” bパッチ

AZ(Azul aquarium)便で以前に入荷したものを
増殖・育成したものが大変美しくなったので動画にて
ご紹介しようと思います。

自生地が農道で分断されており、左右に分かれて
生えていたので道を隔ててaパッチ・bパッチと
分けてリリースされました。
現地画像ではaパッチの方がモザイクらしい模様と
なっていましたが、bパッチは覆いかぶさるような
シルバーラインは細めで(幅があるとモザイクっぽくなる)、
いわゆるトリカラータイプのような株がいくつか
撮影されていました。

そう言ったこともあり、何かとaパッチの評価の方が
高くなりがちでしたが、育成してみるとbパッチも
素晴らしい模様となりました。現地画像のパターンを
見ると環境によってはもう少しトリカラーっぽく
なる可能性もあるとは思います。

しかしながらトリカラーやマルチカラーと呼ばれるものは
多数見つけられてきていますが、このような表現に
なるものは殆ど見られず、逆にこちらのタイプの方が
出現頻度は何倍も低いように思いますので価格がすべてを
物語っているとは言えない好例だと思います。

しかしながらアグラオネマ ピクタムの多様性には
本当に驚かされます。




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没個性

以前、このような記事や、別にこのような記事をこのブログに書きました。
ちょうどあれから約1年過ぎようとしていますが、
状況はどのように変化したでしょうか。

自身の店に引きこもっている私ですが、なんとか
外の情報は収集しています。
そこから判断できるのは、やはり業界自体が矮小化しているに
他ならないと言うことです。

相変わらず業界では明るい話は聞こえてきません。
有名大型店の閉店も続いています。そして中・大型店やチェーン店と
言えど、苦戦しているように見受けられます。
もちろん小売店のみならず、その上の段階でも苦戦が続いています。
一見、好調なように見えても、それはユーザー目線から見た
限られた一側面でしかありません。
取り巻く環境は厳しく、皆さんが驚くようなことがあっても
不思議ではないのです。

また、全国的に見て勢いがありそうなところは小売以外の
後ろ盾がある事が多く、それは一般ユーザーからは
見えないものです。

そうなると以前の記事にも書いた通り、数字が出せる
安易な方向へ傾かざるを得ない、と言うことになります。
以前の記事では、容易に手を出しやすい小型水槽と言うものへ
業界全体が一斉に動いたことを指摘しました。
その動き自体は主にメーカーの影響が大きくみられた
ように思います。

さて、今回は草を中心に小売店を見てみたいと思います。

一般的には以前の記事内にも書きましたが、小型水槽ブームの
最大の弊害として、没個性があります。
内容が重複しますが、小型水槽は当然ながら小さな魚を
少数しか飼育することが出来ません。
また、ビギナー向けであることが多い小型水槽で飼育できる
丈夫な(これも可哀想な表現ですね。良くない環境でも
頑張って生き残ることが出来る、と言った方が良いかもしれません)
小型魚と言うのは種類が限られてきます。

と言うことは小型水槽が幅を利かせているこの状況下で
限られた販売スペースに入れる魚種の優先順位は自ずと
決められてしまいます。
そうです、どこに行ってもいる魚が同じになってしまうのです。
この趣味の楽しみであるショップ巡り(もはや死語に近い?)を
したとしても、見る景色に違いが無くなるのです。
そうなるとユーザーの楽しみがまた一つ削がれてしまい、
ショップの矮小化が進むとともに、それが問屋にも波及
してしまいます、それがまたショップの選択肢を狭め、その結果
ますますショップの個性が薄れ、結局ユーザーがショップから、
この趣味から離れて行ってしまうのです。

個性の出し方はそれぞれで良いと思いますし、それは
今日始めて明日明後日に認知され歓迎されるものでは
ありません。そういうお店こそユーザーにその真贋を
じっくりと見極めらるべきものであるでしょうから。
残念ながら個性を認められるには不遇の時期が長いと
思いますし、またその時期を耐えられるだけの様々な力が
なくてはなりません。

一般的には年々個性を持って出来るショップが減少しているのは
明らかですが、そこで草業界を見てみましょう。

この狭い草業界にも稀にブームのようなものが起きます。
古くはダッチアクアリウム、そしてヨーロッパファームの
改良エキノ。南米便全盛時のトニナ・有茎草、そこから
派生したホシクサブーム。同時にやってきた深緑エキノや
採集ものが増え始めたクリプトコリネ。
このあたりはかなり大きな動きでした。
今思えばこの時に下地が出来上がりつつあったのかもしれません。

そして更に(狭い)世間を大きく動かしたのが、何と言っても
「ブセファランドラ」の存在です。
世の中の景気後退と共にその存在感を増していったこの
ブセファランドラは、今までそう言った類の草を
扱ってこなかったショップをも動かします。

こちらとしてはクリプトコリネがメインの時代に
その性質から気の休まらない日々が続くので、その
気分転換にと、私が始めた周辺のサトイモ科の模索の中、
良いタイミングで登場してくれた草と言った感じでした。
そこに可能性を見た私はTBさんに無理を言って色々
お願いしました。そうしているうちにブセファランドラの
認知度も徐々に向上してきました。
ただ、私がお付き合いさせて頂いている採集者の方々は
卸先を限りなく絞り込んでいます。

狭い世界での情報発信と入荷です。需給自体はその
限られた範囲内でバランスは取れていましたが、
ブセのポテンシャルの高さから思わぬ人気となりました。

少しだけでも水草を知っているショップからすると
この業界低迷の物が売れないご時世、日々努力して販売している
1束250円の水草よりこの3000円もするアヌビアス ナナの
出来損ないみたいなのが飛ぶように売れているのは異様な
光景です。日に日に存在感を増すこの草を売らない手は無い。

もちろんその流れはユーザーにも波及していて、ヤフオクでは
日に日にブセの出品が増え、価格も高騰したようです。

長くなってきたので端折りますが、概ねこう言った流れを
経て、あちこちでブセファランドラを見るようになりました。
別にそれが悪いと言っているわけではありません。
ブセファランドラが1ジャンルとしてある程度の地位を
築けたのは一般化と言う方向性があったからです。
そしてブセファランドラを通じてこういう世界があることを
垣間見た人たちの中から、ほんの一握りのマニアが生まれることを
私は待っていますので。
また、そういう流れを経て水草の楽しみを発見できるショップが
全国に少しだけ出来れば良いとも思ってます。
ブセの「ブーム」は去りましたが、1ジャンルとして残り、
価格面では私の想像通りで、世間で言われていた価格破壊と
程遠い物であるにせよ、海外ファームでの組織培養なりの
生産まで行われるようになったのです。

さて、翻って現在。
主役は引き続きサトイモ科。私個人は出来るだけ多岐に渡るよう
努力はしてますが、メインはアグラオネマ ピクタムになっています。
ブセファランドラの価格帯で映画マルコムXの1シーンにあった
マルコムが手を翳したようになるのですから、同じ現象が
1つ上の世界で起こると。。。
そうです、結果としてブセに変わって売れるもの、しかも
世界が違う。当然起こるべくして起こりました。

引き続き業界で売れるものは無い、景気も良くならない、
業界は冷え込む一方。
そこにスターが現れると野中の一本杉が如く、注目が集まり、
誰もがそこにすがろうとするのです。もちろんそうなるのは
わからなくはないですし、発信源であるこちら側の多くが
そうなってしまいがちなのですから一定の理解はしています。

ただ、こだわりも何もなく、人気商材の1つとして
そのようなものに興味も思い入れもなく、どこかと
戦うかのようにかき集め騒ぎ立てる姿には、個性など感じず、
そこから感じ取れるものは、本来あるべきものとは
全く異質の熱量でしかないのです。

LA便 アグラオネマ ピクタム "トリカラー" アチェ

LA便ピクタムの代名詞ともなっている、濃い緑に銀と言う
アルゲンタムには、魅力的なタイプがあり、先日は
スティーリア+1(Stiria+1)と言うタイプを
ご紹介しました。
それらは幼株表現の素材である「しるば~らいん」や、
1パターンの「スティーリア」から成長と共に「スティーリア+1」
と言うパターンへと模様が変化(複雑化)したものでした。

LA便と言えばアルゲンタムではありますが、アチェにも
いわゆるトリカラーの配色を持ったピクタムもしっかりと
自生しています。

今回ご紹介する株はアグラオネマ ピクタム"トリカラー"の
アチェ産として入荷したものの育成後です。
他の代表的な産地であるシボルガやニアス、パダン等の
トリカラーと配色こそ同じですが、やはり鋭く細い葉や
醸し出す雰囲気が異なるように感じます。

この株はカラーリングはいわゆるトリカラーの配色と
なっています。しかしながらよく見ると、葉の縁や
先端付近には2色目・3色目の非常に細かい散りが
たくさん入り、大変緻密で美しい物となっています。
細かい模様は、薄い色(2色目・3色目)に濃い色(地色)の
小さい物が散るパターンはしばしば見かけますが、
これだけたくさんの薄い方の色が細かく散っているのは
あまり見かけないように思います。

個人的にはなかなかのお気に入りです。




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