「落ちるナイフは掴むな」――株が下がったとき、すぐ買ってはいけない理由 | コツコツ投資、のんびり暮らす

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特別な才能もなく歯車として働くしかなかった私が、投資で少しずつ資産を築き、働き方を変えてきました。今は仕事をセーブして、会社に縛られず、好きなことを好きなときに楽しむ、のんびりした暮らしをしています。

株式投資には、「落ちるナイフは掴むな」という有名な相場格言があります。

株価が急落している途中で「安くなった!」と買い向かうと、その後さらに下落してしまう。そんな意味です。


株価が大きく下がると、


「ここまで下がったら、さすがに安いでしょ」

「昨日より10%も下がっている。今ならお得かも」


と思ってしまいます。


でも、10%下がったからといって、そこが底とは限りません。


たとえば、1,000円だった株が800円になったとします。20%下落したので、「そろそろ買い時かな」と考えるかもしれません。


ところが、そこから600円、500円と下がる可能性もあります。


株価が下落している途中では、どこが底なのか誰にも分かりません。だからこそ、急落している銘柄に焦って飛びつくのは危険なのです。


下落の理由を考える


もちろん、株価が下がったら買ってはいけない、という話ではありません。


長期投資では、株価が大きく下がったところが買い場になることもあります。


重要なのは、「下がったから買う」のか、「下がったけれど、買う理由がある」のか。ここを分けて考えることです。


たとえば、業績が悪化したり、利益予想が下方修正されたり、事業環境そのものが変わったりして株価が下がっているなら、単純に「安くなった」と考えるのは危険です。


一方で、企業の業績や将来性に大きな変化がないのに、市場全体の不安などで売られているのであれば、長期投資ではチャンスになる可能性があります。


ただし、市場全体の下落に見えても、その会社ならではの問題が隠れていることもあります。


株価だけでなく、下落の背景まで確認したいところです。


ナンピンにも注意したい


保有株が下がると、「ここで買い増せば平均取得単価を下げられる」と考えたくなります。


でも、平均取得単価が下がることと、投資が成功することは別です。


大切なのは、「平均単価を下げたいから買う」のではなく、「今の株価でも、この会社を買いたいのか」と考えること。


買い増しを検討するときは、最初に買ったときの判断に固執せず、今の株価と業績を改めて見直すことが大切です。


株価が下がったからといって、必ずしも割安になったとは限りません。


買わないのも投資


株価が急落していると、何か行動したくなります。

でも、投資では「買わない」という選択もあります。

下落が落ち着くのを待ってから買ってもいい。

業績を確認してからでもいい。

そもそも、自分の投資対象から外してもいい。


最安値で買う必要はありません。


底を当てることより、長く持てる会社を納得できる価格で買うこと。長期投資なら、こちらのほうが大切だと思います。


急落したキオクシア、今が買い場なのか?


そんなことを考えさせられるのが、昨日のキオクシアです。


10月13日、キオクシアホールディングスの株価は前営業日比13%超の急落となりました。


米国のメモリー関連株が売られた流れなどを受け、国内の半導体関連株にも売りが広がりました。


これだけ大きく下がると、


「さすがに下がりすぎでは?」

「ここで買えば、反発したときに大きな利益が出るのでは?」


と思う人もいるでしょう。


確かに、急落した株が翌日から反発することもあります。


しかし、反発するかどうかは誰にも分かりません。


大きく上昇してきた銘柄ほど、期待の変化や需給の悪化によって、下落が続くこともあります。


キオクシアのような半導体関連株は、メモリー市況やAI需要への期待、競争環境など、さまざまな要因で株価が大きく動きます。


だからこそ、今日13%下がったという事実だけで、買い時と判断するのは早いのかもしれません。


もちろん、この急落が絶好の買い場になる可能性もあります。


でも、それは後になって初めて分かること。


大切なのは、下がった株を見て焦るのではなく、なぜ下がったのか、今の株価にどれだけの価値があるのかを考えることです。


「落ちるナイフは掴むな」。


株価が急落すると、つい買いたくなりますが、そんなときほど一度立ち止まる。


安くなったことと、買い時であることは、必ずしも同じではありません。


慌てて買わなくても、投資のチャンスはまたやってくる。


そう考えて、冷静に相場と向き合いたいものです指差し