よし子は夜行性なので昼間は基本的にタッパーの中で寝ていますが、昼間でも、ふと見ると、
起きてタッパーの上にいたりします。
またしばらくしてから見てみると、
タッパーの中に戻って眠そうにしていて、またまたしばらくすると、
タッパーの上にいたりします。
タッパーの上にいるときって、よし子はどんな気分なんだろう?
そして、
何を見ているんだろう?
ぼくにはよし子の目の前にはガラスしかないように見えますが、よし子の目には何が映っているのだろう? それとも何かを見ているわけではなく、ただ何かを考えているのかな?
それとも、何を考えているわけでもなく、ぼ~っとしているだけなのかな?
いずれにせよ、よし子のように何もせず流れる時間の中にただ佇むって、もはや人間には難しいんですよね。
人間ってなぜ「退屈」を感じるようになっちゃうんでしょうね。