たった1人、月に残された新人宇宙飛行士の奮闘を描くSF。
月面の有人探査のため、韓国のロケット「ウリ号」は3人のクルーを乗せ宇宙へ飛び立つ。
しかし、太陽風の影響による通信トラブルが発生し、修理中の事故でクルーが亡くなってしまう。
唯一残された新人宇宙飛行士のソヌを生還させるため、5年前の有人ロケット爆発事故の責任を取り組織を去った当時の責任者ジェグクが呼び戻された。
一方、仲間の遺志を継いだソヌは、月面への着陸を成功させる。
監督・脚本・製作は、「ミスターGO！」「神と共に」シリーズのキム・ヨンファ。
出演は、「EXO」でメインボーカルを務めるド・ギョンスが新人宇宙飛行士ソヌ役で兵役後初の長編映画出演、「ペパーミント・キャンディー」などのソル・ギョング、『夫婦の世界』などのキム・ヒエ。
共同脚本は、パク・ヒガン。
音楽は、「ミスターGO！」などのイ・ジェハク。
原題「더 문」
映倫区分G
2023年作品
韓国映画
配給はクロックワークス
製作会社はCJ ENM Studios=Blaad Studios
上映時間129分
まあ、普通に面白いですね。
一難去ってまた一難の連続。
エンタメ度数高い。
それに、映像も美しい。
ラスト、ちょっと泣いてしまった。
とはいえ、物語自体はハリウッドでも今まで同じようなものはたくさんあったので、そこは新鮮味はない。
「ゼロ・グラビティ」や「オデッセイ」や「アド・アストラ」など。
ストーリーや展開はど直球なものです。
ちょっと過去作の寄せ集め感はあった。
ハリウッドの大作のスケールも、韓国でも出来るぞ！という感じが滲み出ていた。
そこ、ちょっと気に触るかも。
中国も、ここ近年、そういう大作映画作りが多いですね。
そういう意味では、まだまだハリウッドの大作映画には追いついていない感じがします。
設定的にも、絶対ありえないでしょう。ってうようなもの。
ストーリー的にも、ありえなさがあり、リアリティには欠ける。
それに結構ツッコミどころもある。
そして、まあそうなるだろうなという愛国さを全面に押し出してくる見せ方。
ここはちょっと引いてしまうところ。
それに、この作品は脚本の出来がいまいちですね。。。
どうすればいい脚本になるのかを、考えていないような気がした。
この手のよくあるベタな展開なうえ、SFとお涙ちょうだいものがぶつかり合って、両方ボヤけている感じがする。
どちらかに比重を変えれば、もっと違っていたと思うのだが。。。
序盤の船長の選択が良くわからない。
なぜ、ああしたんやろ？
うーん。。。
あと、音楽が。。。
クライマックス、「アベンジャーズ」のテーマになってたぞ。
まあ、いいけど。
それでも、そこは韓国映画。
ちゃんとエンタメしていて、観るものをドキドキハラハラさせてくれる。
そしてちゃんとホロリとさせてくれる。
作りも、ちゃんとしっかりしている。
見せ方には特有の撚りもあり、観ていて「またおんなじようなもんやなぁ。。。」とは思わない。
そして、先も書きましたが、映像は凄い。
なかなか美しいです。
この作品、韓国的にはめっちゃ金かけたけど、興行的には記録的にコケたようです。
まあ、でも、今まで日本には韓国でコケた韓国映画はあまり入ってこなかったけど、こういう作品も入ってくるようになって、嬉しくはありますね。
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■興行収入予想
現段階では上映館数66館と少ない。
7月5日（金）からの公開。
同日の公開作品は、「先生の白い嘘」、「フェラーリ」、「Shirley シャーリイ」、「潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断」、「ブリーディング・ラブ はじまりの旅」、「SALAAR サラール」など。
韓国では2023年8月2日公開。
総製作費は300億ウォン以上（約30億円）。
これは韓国映画では破格の製作費。
公開2週目での韓国国内の観客動員数は約48万人と、損益分岐点になる目標の600万人には到底届かなかった。
韓国歴代3位となる観客動員数1,441万人を記録した映画「神と共に（2017、2018）」シリーズのキム・ヨンファ監督の初のSF映画ということで話題になっていましたが、全然ダメだったようです。
まあ、日本でもヒットにはならないですかね。
初登場圏外スタートと予想。
最終興行収入は3,000万円と予想。
星3つ（5点満点）
★★★
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