「フェラーリ」の映画レビューと興行収入予想 | roninの最新映画レビュー&けっこう当たる興行成績予想ブログ

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映画大好き、シナリオライター&映画興行予想師(自称)でもあるroninが、劇場で観た最新映画の感想とその映画の興行成績を予想します!

F1の“帝王”と呼ばれたエンツォ・フェラーリの激動に満ちた1年間を描くドラマ。

「フェラーリ」社の創始者エンツォ・フェラーリは、窮地に立たされていた。

妻ラウラと共に設立した会社は経営の危機に瀕し、1年前に息子ディーノを亡くしたことで家庭は破綻。

さらに、愛するパートナー、リナと息子ピエロとの二重生活は、思いがけずラウラの知るところに。

私生活、会社経営共に問題を抱えたエンツォは、起死回生を懸けて過酷なロードレース「ミッレミリア」に挑む。

出演は、主人公のエンツォを「ブラック・クランズマン」などのアダム・ドライバー、フェラーリ社の共同経営者でもある妻ラウラを「それでも恋するバルセロナ」などのペネロペ・クルス、エンツォが愛するパートナー、リナを「ファミリー・ツリー」などのシャイリーン・ウッドリー、「サンクスギビング」などのパトリック・デンプシー、「ヴァンパイアvsザ・ブロンクス」などのサラ・ガドン、「ナチス第三の男」などのジャック・オコンネルなど。

監督・製作は、「パブリック・エネミーズ」「フォードvsフェラーリ」のマイケル・マン。

脚本は、「レッドブル」などのトロイ・ケネディ・マーティン。

原作は、「キャノンボール」の脚本のブロック・イェーツ。

音楽は、「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」などのダニエル・ペンバートン。

原題「Ferrari」

映倫区分PG12

2023年作品

アメリカ映画

配給はキノフィルムズ

製作会社はForward Pass=Storyteller Productions=STX Entertainment=Ketchup Entertainment=Esme Grace Media=Cecchi Gori USA=Iervolino & Lady Bacardi Entertainment=SPA

上映時間132分

 

 

面白いですね。

私は特に車好きでも、F1が好きでも、フェラーリが好きでもないけど、この映画にそんなのは関係なかった。

マイケル・マンは前の「フォードvsフェラーリ」も面白かったからね。

さすが大のフェラーリ愛好家ですね。

フェラーリ愛が感じられた。

こういう有名ブランドの話だということもあって、フェラーリ版「ハウス・オブ・グッチ」といった感じでしょうか。

アダム・ドライバーも出てるし。

企業ものとしても人間ドラマとしてもよく出来ています。

創業者の闇を描く硬派なドラマになっています。

さすが、マイケル・マンといったところか。

 

フェラーリがある程度大きくなって他社との競争で苦しい時代を、ビジネスとプライベートの両面からスポットを当てる見せ方は、伝記ものの王道なもの。

でも、脚色はされているとはいえ、ほぼ事実なんだから、こういう見せ方になるのでしょう。

だからこそ面白い。

時代は1950年代後半で、ちゃんと空気感もその当時の雰囲気が十分にある。

重厚で重たい感じもいい。

そして緊張感もあるので、終始目が離せなくなる。

レースのシーンはスピード感もあるし、迫力もある。

クライマックスの事故シーンはなかなか衝撃だった。

時間にして、数秒でしたが、強烈なインパクトでした。

 

 

ただ、やはりイタリア語で観たかったという思いはある。

まあ、ハリウッドの映画なので英語なのはしょうがないけど。。。

 

そして、やはりアダム・ドライバー。

さすがの演技力です。

格好いい。

こういうちょい老け役も、いいですね。

経営者としての狂気の表現も凄まじい。

かなり欠落した人間性の描き方も、凄い。

こんな社長の会社では絶対働きたくないわ(笑)。

伝記とはいえ、キャラの描き方、演技が凄まじい。

ずっと目にクマがあるペネロペ・クルスの存在感も圧倒的。

 

フェラーリ好きだったらきっともっと響いていたでしょう。

でも、そんなの関係なく、興味がなくても楽しめます。

ですが、強いていえばこの時代のイタリアについての時代背景くらいは少しでも知っておいた方が、より楽しめますよ。

 

 

■興行収入予想

現段階では上映館数281館と拡大ロードショー。

7月5日(金)からの公開。

同日の公開作品は、「先生の白い嘘」、「THE MOON」、「Shirley シャーリイ」、「潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断」、「ブリーディング・ラブ はじまりの旅」、「SALAAR サラール」など。

北米では2023年12月25日公開。

製作費は9,000万〜1億1,000万ドル。

興行収入は、北米で約2,500万ドル。

マイケル・マン監の近年の作品では、2019年の「フォードvsフェラーリ」は、製作費が9,760万ドルで、全世界で約1,960万ドル、日本で約9億6,000万円。

2015年の「ブラックハット」は、製作費が7,000万ドルで、全世界で約2億600万ドル、北米で約1億1,000万ドル、日本で約2,100万円。

2009年の「パブリック・エネミーズ」は、製作費が1億ドルで、全世界で約2億1,400万ドル、北米で約9,710万ドル。

2006年の「マイアミ・バイス」は、製作費が1億3,500ドルで、全世界で約1億6,300万ドル、北米で約6,340万ドル。

2004年の「コラテラル」は、製作費が6,500万ドルで、全世界で約2億2,000万ドル、北米で約1億100万ドル、日本で約22億円。

というような興行収入。

さて、今作はどうか。

フェラーリ好きは絶対に押さえておきたいところ。

それ以外のファンを動員できるか。

ちょっと厳しいかな。。。

ただ、この時期、日本で大作や話題作の公開が少ない状態。

1位のレベルもそんなに高くない。

今週公開の作品も、これといった強敵はいない。

「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ) 」がまだ2位にいる状態だしね。

でも、洋画は。。。今は厳しいか。

初登場6位スタートと予想。

最終興行収入は4億5,000万円と予想。

 

星3つ半(5点満点)

★★★☆

 

 

「フェラーリ」公式サイト

 

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