男女の性の格差に切り込んだ鳥飼茜の漫画を「恋わずらいのエリー」「10万分の1」「弱虫ペダル」などの三木康一郎監督が実写化した人間ドラマ。
高校教師の原美鈴（奈緒）は、教卓から生徒たちを見下ろし観察することで密かに自尊心を満たす一方、女であることの不平等さから目を背けている。
ある日、親友の渕野美奈子（三吉彩花）から早藤雅巳（風間俊介）と婚約したと告げられるが、早藤こそ美鈴に男女の性の不平等さを植え付けた人物であり、美鈴は早藤を忌み嫌いながらも呼び出しに応じ、快楽に溺れてしまう。
そんな中、男子生徒の新妻祐希（猪狩蒼弥）からある性の悩みを打ち明けられ、思わず本音を漏らしてしまったところ、新妻は自分に対し本音をさらけ出した美鈴に魅かれるように。
歪んだ彼女たちの愛憎は、狂気的なまでにエスカレートしていき。。。
脚本は、ドラマ『透明なゆりかご』『きのう何食べた？』などの安達奈緒子
出演は、男女の性差に対峙する原美鈴を「告白 コンフェッション」などの奈緒が、トラウマを抱えた男子生徒・新妻祐希を男性アイドルグループ『HiHi Jets』のメンバーの「オレたち応援屋!!」などの猪狩蒼弥、美鈴の親友・美奈子を「ダンスウィズミー」などの三吉彩花、暴力的な裏の顔を持つエリートサラリーマン・早藤を「鳩の撃退法」などの風間俊介、「ラーゲリより愛を込めて」などの田辺桃子、「線は、僕を描く」などの井上想良など。
音楽は、「この世界の片隅に」などのコトリンゴ。
主題歌は、yamaの「独白」。
映倫区分R15+
2024年作品
日本映画
配給は松竹ODS事業室
製作会社は「先生の白い嘘」製作委員会
上映時間116分
原作漫画は未読。
存在も知りませんでした。
まあ、面白いですね。
というか、衝撃的。
見応え的には色々とありました。
それぞれの歪み感の描き方はいいですね。
嫌いではありません。
結構集中して観れました。
ただ、ちょっと引いてしまうところもあった。
設定やシチュエーション、これア○○トビデオのシチュエーションやん！
ってところがあり、なんか現実離れしててリアリティな部分がよくわからんかった。
まあ、それは言い過ぎかもしれませんが、雰囲気的には日活ロマンポルノな感じもした。
なんかねぇ。。。芸術性をあんまり感じられなかったなぁ。。。
そういうものではないのかもしれないしれないけれど。
なんか、主人公が考えていることがよく理解出来なかった。
私は男だからというのもあるかもしれないけど、例え女でも、こういう心情や行動があまり理解出来なかった。
それに風間俊介の事も三吉彩花の言動や考え方、思いもよく理解出来なかった。
物語の展開は、まあ。。。普通。。。な感じ。
テンポはそんなに良くはないですが、退屈にはなりません。
コトリンゴの音楽もちゃんとマッチしていていいですね。
奈緒側から、インティマシーコーディネーター（性描写などの身体的な接触シーンで演者の心をケアするスタッフ）を要望していたのに、監督が拒否したというインタビューがネットで広がり、ちょっとマイナスで話題になっています。
この作品を見ないと言うコメントが続出しています。
そういう意味では話題作、問題作です。
入場特典でQRコードカードがもらえます。
■興行収入予想
現段階では上映館数79館と少ない。
7月5日（金）からの公開。
同日の公開作品は、「フェラーリ」、「THE MOON」、「Shirley シャーリイ」、「潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断」、「ブリーディング・ラブ はじまりの旅」、「SALAAR サラール」など。
三木康一郎監督作作品では、2024年の「恋わずらいのエリー」は、約4億8,000万円。
2020年の「10万分の1」は、約1億3,000万円。
2020年の「弱虫ペダル」は、約6億9,000万円。
2018年の「旅猫リポート」は、約5億3,200万円。
2017年の「リベンジgirl」は、約1億6,000万円。
2017年の「覆面系ノイズ」は、約6,900万円。
2016年の「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」は、約22億600万円。
というような興行収入。
さて今作はどうか。
初登場圏外スタートと予想。
最終興行収入は1億2,000万円と予想。
星3つ（5点満点）
★★★
「先生の白い嘘」公式サイト
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めちゃめちゃいい作品です！
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