社会に居場所を失った9歳の少女の姿を繊細かつ強烈に描き、ベルリン国際映画祭2冠を含む37冠を獲得したドラマ。
9歳の少女ベニー(へレナ・ツェンゲル)は幼少期に父親から受けたトラウマのせいで、手の付けようのない暴れん坊となっていた。
その烈火のごとき怒りようのため、里親、グループホーム、特別支援学校など、どこに行っても問題を起こして追い出されてしまう。
そんなベニーはただ、ママのもとに帰りたいと願っていた。
しかし、母親はベニーに対して愛情を持ちながらも、どのように接していいのかわからず、施設に彼女を押し付け続ける。
このままではベニーの居場所がどこにもなくなってしまうというとき、非暴力トレーナーのミヒャ(アルブレヒト・シュッフ)は、自分とベニーの二人だけで、森深くの山小屋で3週間の隔離療法を受けさせることを提案する。
当初は文句を言い続けていたベニーは、徐々にミヒャへ心を開き始めていき。。。
監督・脚本は、2021年のNetflixオリジナル映画「消えない罪」のノラ・フィングシャイトで、今作が長編初監督となる。
出演は、ドラマ『この茫漠たる荒野で』のへレナ・ツェンゲル、ドラマ『西部戦線異状なし』「さよなら、ベルリン またはファビアンの選択について」のアルブレヒト・シュッフ、「みえない雲」「白いリボン」のガブリエラ=マリア・シュマイデ、リザ・ハーグマイスターなど。
音楽は、ジョン・ギュルトラー。
原題「Systemsprenger」
2019年作品
ドイツ映画
配給はクレプスキュール フィルム
製作会社はKineo Filmproduktion=Weydemann Bros.=Oma Inge Film=ZDF/Das kleine Fernsehspiel
上映時間125分
幼年期のトラウマから極度の癇癪持ちになった9歳の少女が、里親やグループホーム、特別支援学校などに馴染むことが出来ず、一連の福祉施設から見放されしまい、果てにはドイツの国の社会にすら居場所がなってゆくさまを描いています。
お、これはなかなか良かった。
良かったというか、かなり強烈な作品です。
めっちゃ疲れる映画ですが。。。
とにかく、救いがないの辛い。
ネタバレはしないので、これ以上は書きませんが。。。
まあ、とにかく観ていて、しんどい。
最後の最後は。。。言いたいけど、言わない。
とにかく、思い切り心には突き刺さってきます。
まあ、この終わり方に賛否両論ありそうですね。
賛否両論というより、好き嫌いかな。
かなりモヤモヤするんじゃないでしょうか。
私ももちろんモヤモヤでしたが、私はこの終わり方でいいのかなと思いました。
非常に○○な気持ちにはなりますが。。。
物語的には非常に単純なものになっています。
なのでわかりやすい。
伝わりやすい。
いや、伝わりやす過ぎるくらいか。
ドイツに限らず、日本にも十分当てはまるテーマを描いています。
どんな毒親でも、子は母親を慕うんですかね。。。
まあ、そうでない場合もあるんでしょうが。。。
子ども本人とその周りを取り巻く大人の心情がよく伝わってきます。
ベニー役の撮影当時10歳のヘレナ・ツェンゲルがすさまじい演技を見せてくれます。
これは凄いエネルギーです。
観ているこちらのエネルギーも吸い取ってしまいます。
この演技が全てを圧倒しています。
このは、今後の作品の演技が楽しみですね。
素晴らしい作品でしたが、1回観ればいいかな。。。
2回観るのはかなりエネルギーを使うので、しんどいです。
■興行収入予想
現段階では上映館数6館と少ない。
4月27日(金)からの全国順次公開中。
なかなか衝撃的な作品ですが、まあ、ヒットになるのは難しいですかね。
初登場圏外スタートと予想しましたがそうでした。
ミニシアターランキングでも上位には入っていません。
最終興行収入は1,000万円と予想。
星4つ(5点満点)
★★★★
「システム・クラッシャー」公式サイト
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