「マンティコア 怪物」の映画レビューと興行収入予想 | roninの最新映画レビュー&けっこう当たる興行成績予想ブログ

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映画大好き、シナリオライター&映画興行予想師(自称)でもあるroninが、劇場で観た最新映画の感想とその映画の興行成績を予想します!

心に闇を抱えるゲームデザイナーの若者が“怪物”を生みだす姿を描くアンチモラル・ロマンス。

ゲームデザイナーのフリアンは同僚の誕生日パーティーで、美術史を専攻するディアナに出会う。

内気で繊細な性格のフリアンは、しだいに聡明で謎めいたディアナに心惹かれていく。

しかし、隣人の少年を火事から救いだしたことをきっかけに、原因不明のパニック発作に悩まされるように。

やがて彼が抱えるある秘密が思いがけない怪物を誕生させる。

監督・脚本は、2014年の劇場デビュー作「マジカル・ガール」で第62回サン・セバスチャン国際映画祭グランプリ&監督賞を受賞したスペインの鬼才カルロス・ベルムト。

出演は、『SEVENTEEN/セブンティーン』のナチョ・サンチェスが主人公のフリアンを演じ、ゾーイ・ステイン、アルバロ・サンス・ロドリゲス、アイツィベル・ガルメンディアなど。

原題「Manticore」

映倫区分PG12

2022年作品

スペイン=エストニア合作映画

配給はビターズ・エンド

製作会社はAqui y Alli Films=BTeam Pictures=Magnetica Cine=Punto Nemo=AIE=34T

上映時間116分

 

 

「マジカル・ガール」が観ました。

かなりの怪作でトリッキーな映画したね。

このカルロス・ベルムト監督、日本のアニメ、漫画好きなんです。

それをいかんなく発揮していましたね。

さて、今作はどうか。

 

お、今作もなかなか面白いですね。

というか、面白いという表現が正しいのかどうかちょっと疑問ですが。。。

プロット的には、オーソドックスなもので、内気な主人公の恋物語を描いているように見せかけています。

結構淡々としています。

ですが、展開が進むにつれ、ちゃんとじっくり深さを感じ取っていければ、このラブストーリーがただの恋愛ものではないというものがわかる。

恋愛というより、偏愛です。

トリッキーでないようにみせかけて、ちゃんとトリッキー。

展開も予想を裏切ってくる。

そしてなかなか胸糞悪い。

この部分をじわりじわりと見せてくる。

まさにマンティコア、怪物を作り出していく。

 

このタイトルはペルシアの神話に出てくる、人面・ライオンの胴体・コウモリの翼・サソリの尾を持ち、姿の美しさとは逆に人を喰う、伝説の魔獣のことで、数々のRPG、カードゲーム、漫画、アニメ、映画に登場するメジャーなモンスターです。

今作のタイトルは、主人公の作っているゲームのモンスターのことかと思ってましたが。。。

違いました。

なるほど、このタイトルに納得。

この見せ方、捻り方が上手いですね。

 

脚本も、捻くれていないように見えて、ちょっと捻くれた表現をしているところがあり、そこが見えるとこの作品の面白味が増します。

普通の恋愛映画を見ていたら、いつの間にか「ファントム・スレッド」みたいになっていた!みたいな感じでしょうか。

さすが「マジカル・ガール」のカルロス・ベルムト監督ですね。

恐るべしです。

そして、今作でも日本贔屓ががっつりと滲み出ています。

 

ただ、結末はというと。。。

非常に現代的な終わり方だとは思うんですが。。。

個人的には、この結末は不快に感じた。

ダメな結末だとは言っていません。

絶対ネタバレ禁止なので、この結末はこれで良かったとは思いますが、不快に感じたのは確か。

ただ、これは観た人それぞれに捉え方が変わりそうですね。

かなり余白がありますね。

 

 

■興行収入予想

現段階では上映館数10館と少ない。

4月19日(金)からの公開。

同日の公開作品は、「陰陽師0」、「異人たち」、「劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-」、「あまろっく」、「氷室蓮司」、「YOKOHAMA」、「見知らぬ人の痛み」など。

うーんどうでしょうか。

スペインの映画だし、この内容だと、まあ、ヒットするのは厳しいか。

ミニシアターランキングでは上位にはいってくるかもですね。

初登場圏外スタートと予想。

最終興行収入は1,400万円と予想。

 

星3つ半(5点満点)

★★★☆

 

 

 

「マンティコア 怪物」公式サイト

 

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