アヌシー国際アニメーション映画祭2023で最高賞を受賞したコメディ。
リンダが1歳のときのかすかな記憶――。
ママのお気に入りの指輪と、パパが作ったパプリカ・チキン。とっても幸せな食卓だったのにパパが突然消えてしまい、今は少ししか思い出せない。。。
フランスのとある郊外に暮らす8歳のリンダ(声:メリネ・ルクレール)とママのポレット(声:クロチルド・エム)。
ある日、憧れの指輪を盗んだとママに勘違いされてしまったリンダだったが、ママが間違いだと気付き、償いのためになんでもすると言う。
そこでリンダは「明日、パパのパプリカ・チキンがたべたい!」と懇願。
次の日、ふたりはチキンを買いに出かけるが、パリはその日、肉屋もスーパーもストライキで休業中。
パパの思い出を取り戻したいリンダの固い決意を知ったママはチキンを求め、養鶏場へと向かう。
やがて、チキンを巡る母と娘のクレイジーなドタバタ劇は、警察官やトラック運転手、団地の仲間たちを巻き込んで大騒動に発展。
果たして、リンダは無事パプリカ・チキンを食べることができるのか。。。
監督・脚本は、『Simple Women』などの映画作家キアラ・マルタと「大人のためのグリム童話 手をなくした少女」などのセバスチャン・ローデンバック。
声の出演は、メリネ・ルクレール、「ショコラ 〜君がいて、僕がいる〜」などのクロティルド・エスム、「シンプルな情熱」などのレティシア・ドッシュ、エステバンなど。
音楽は、「苦い涙」などのクレモン・デュコール。
原題「Linda veut du poulet!」
映倫区分G
2023年作品
フランス=イタリア合作映画
配給はアスミック・エース
製作会社はDolce Vita Films=Miyu Productions=France 3 Cinema=Palosanto Films
上映時間73分
お、これは面白い!
まず、とにかく色がいいです。
色のバランスのセンスが抜群。
非常にカラフルで、それだけで観ていて楽しい。
絵的には、かなりアレなんですが、それがかなりいい味を出している。
それでいて、線の勢いが存分に残されている。
動くアート作品という感じでしょうか。
音を全て撮ってから音に合わせてアニメーターが絵を作ったということのようです。
アニメーターは8人だったそうです。
アニメーションの表現としても、デフォルメされた原色のキャラクターだからこそ観ているこちらは想像力が膨らんでくる。
出てくるキャラクターが増えるたびに、画面がどんどんカラフルになっていくというのも楽しい。
非常にカラフルでアーティスティックな映像。
ミュージカルちっくな風味もとてもユニークでエンタメ度数も高い。
子供向け映画ということのですが、日本のいわゆる子供向けのものとはかなり趣が違います。
絵的にも、コマ数を多くしたいわゆるアニメではないから、物語はどうなんかなと思ってたら、これがなかなかちゃんとしていた。
母親との関係とかも、上手く描けている。
日本との文化の違いもみれて楽しい。
それに、展開的にもいい感じ。
ちょっとした小さな出来事が、やがてあり得ないくらいの大事になって行く様を見せてくれる。
そこに笑いを散りばめていて、ある意味スケール感もそこそこ映画サイズ。
そして、後半の畳み掛けが特に面白い。
悪ガキたちと大人気ない大人たちのドタバタ劇には結構笑かしてもらいました。
これは、カルト的な人気が出そうな作品ですね。
■興行収入予想
現段階では上映館数20館と少ない。
4月12日(金)からの公開。
同日の公開作品は、「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」、「プリシラ」、「貴公子」、「クラユカバ」、「クラメルカガリ」、「No.10」など。
面白い作品ですが、子供向けとはいえフランスのアート性が強いアニメということで、日本ではなかなかヒットしないか。
配信された後など、のちに話題になりそうです。
初登場圏外スタートと予想。
最終興行収入は1,400万円と予想。
星4つ(5点満点)
★★★★
「リンダはチキンがたべたい!」公式サイト
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クロティルド・エスム出演の「ショコラ 〜君がいて、僕がいる〜」のパンフレットです!
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