「名探偵コナン」劇場版シリーズ27作目。
“月下の奇術師”の異名を持つ怪盗キッドと西の高校生探偵、服部平次が登場し、北海道・函館を舞台に、謎に包まれた新選組副長の土方歳三にまつわる日本刀をめぐるミステリーを描く。
北海道の函館にある斧江財閥の収蔵庫に、幕末を生きた新選組副長、土方歳三にまつわる日本刀をねらうという怪盗キッドからの予告状が届く。
一方、服部平次とコナンたちも、函館で開催される剣道大会のため訪れていた。
犯行予告当日、平次がキッドの変装を見破り追い詰めるが、時を同じくして、胸に十文字の切り傷がつけられた遺体が函館倉庫街で見つかる。
捜査線上には、“死の商人”と呼ばれる日系アメリカ人の男が浮かび上がる。
監督は、「名探偵コナン 緋色の弾丸」の永岡智佳。
脚本は、「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」などの大倉崇裕。
声の出演は、シリーズおなじみの高山みなみ、林原めぐみ、山崎和佳奈、小山力也、高木渉、「名探偵コナン vs. 怪盗キッド」などの山口勝平など。
ゲストに、土方歳三の声を「ゴールデンカムイ」などの津田健次郎、「こんにちは、母さん」などの大泉洋など、
音楽は、「名探偵コナン 黒鉄の魚影」などの菅野祐悟。
主題歌は、aikoの「相思相愛」。
映倫区分G
2024年作品
日本映画
配給は東宝
製作会社は小学館=読売テレビ=日本テレビ=ShoPro=東宝=トムス・エンタテインメント(アニメーション制作:トムス・エンタテインメント)
上映時間111分
今年も「コナン」の時期ですね!
もうすぐGWって感じがします。
面白いです。
やっぱり安定的に面白いです。
いや、それを軽く超えてくる面白さがあります。
なかなか面白かった。
去年の「名探偵コナン 黒鉄の魚影」もかなり面白かったけど、今作も負けてはいない。
毎年ながら、かなり上出来な出来栄えですね。
期待は毎年裏切っていません。
めっちゃワクワクしたし、ほぼ全編スリリング度数がかなり高め。
一昨年は【やや子供向け】でしたが、去年は【やや大人向け】、今年もちょっと【やや大人向け】な仕上がり。
けど、個人的には去年の「名探偵コナン 黒鉄の魚影」の方が面白かったかな。
北海道でお宝争奪バトルミステリーとなると、『ゴールデンカムイ』みたいですね。
今作では、怪盗キッドが第23作「紺青の拳」以来4作ぶりに登場。
また、平次が第21作「から紅の恋歌」以来6作ぶりに登場。
キッドと平次が同時に登場するのは第14作「天空の難破船」以来13作ぶり。
総司は本作で劇場版初登場となり、青山原作の漫画『YAIBA』の登場人物としては初めて劇場版「名探偵コナン」に登場します。
『名探偵コナン』シリーズのファンであれば、今回のキッドの獲物が日本刀だということに、違和感を感じるのでは。
私は、ちょっと過去作を勉強して知ったのですが。。。
予告編で「普段はビッグジュエルを狙うキッドが~」というくだりがあった通りいつもならばキッドは、父親の死の真相を突き止めるために、ビッグジュエルと呼ばれる特別な宝石を専門にしているんですよね。
そういうところからも、今作ではキッドの掘り下げがあるので、ファンにはかなり興味深いと思います。

また、今作では、遠山和葉の“耳の良さ”が描かれています。
これは百人一首をテーマにした劇場版第21作「から紅の恋歌」から引き継いだ設定でもありますね。
服部平次と遠山和葉の関係に進展もどうなるか、というお楽しみもあります。
ということで、事件の真相以外のとしてはキッドの真実と平次&和葉の恋が軸になっています。
それぞれのキャラ推しの見どころもいっぱいあります。
そして今作は、青山剛昌ユニバース的なところもあって、『YAIBA』のキャラクターも出てくるというサプライズもある。
私はユニバースとまるで知識がないですが、オールドファンやコアなファンはたまらない演出なんじゃないでしょうか。
私はまだまだ「コナン」初心者なので、相関図がいまいち把握出来ていません。
しっかりわかっている人ならかなり面白いんだともいます。
私はわからない分、面白さがちょっと低めですかね。
展開的には、アクションはまあ、いつも暗いでしょうか。
ただ、手に汗握る感覚があまりなかった。
クライマックスの盛り上がりも、もう一歩という感じでした。
今作、試写会を一切行わなかったんです。
原作でもまだ明かされていない“とある秘密”が描かれているといい、ネタバレを避けるために試写会が開催されないことになったということです。
徹底してますね。
エンドロール後にも重要な映像がありますよ。
そして、いつもの来年の予告と。
最後まで席を立たないでくださいね。
入場特典はありませんでした。
■興行収入予想
現段階では上映館数380館と拡大ロードショー。
4月12日(金)からの公開。
同日の公開作品は、「リンダはチキンがたべたい!」、「プリシラ」、「貴公子」、「クラユカバ」、「クラメルカガリ」、「No.10」など。
GWお馴染みの「コナン」。
近年の過去作だと2016年の劇場版20作目「名探偵コナン 純黒の悪夢」が、興行収入約63億円という大ヒット。
2017年の21作目「名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)」は約68億9,000万円。
2018年の22作目の「名探偵コナン ゼロの執行人」は2018年の日本国内ベスト3の約91億9,000万円という100億円目前の数字を記録。
そして2019年の「名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)」は約93億7,000万円と、右肩上がり。
ですが、2021年の1年間公開を延期して、コロナ禍で公開された「名探偵コナン 緋色の弾丸」は約76億5,000万円とダウン。
ちなみに2021年2月に公開された、テレビシリーズの編集版、ファンサービス映画「名探偵コナン 緋色の不在証明」は約12億円。
2013年の「ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE」は、約42億6,000万円。
2022年の「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」はハロウィン時期のリバイバルを含め、再び盛り返して約97億8,000万円といよいよ100億円が目の前。
そして、2023年「名探偵コナン 黒鉄の魚影」でついに約138億8,000万という念願の興行収入100億円を大きく突破。
シリーズ最大のヒットとなり、特大ヒットを記録した。
さて、今作はどうか。
「コナン」の劇場版は、【やや子供向け】と【やや大人向け】と交互に来ていますが、前作「名探偵コナン 黒鉄の魚影」は【やや大人向け】で、ここ近年は【やや大人向け】が続いている感じがします。
今作はどうか。
初登場は今年もダントツで1位スタートと予想。
最終興行収入は140億円と予想。
星4つ(5点満点)
★★★★
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