デンマーク統治下にあった19世紀後半のアイスランドを舞台に、デンマーク人牧師の危険な不況の旅を描くヒューマンドラマ。
辺境の村に教会を建てるという任務のため、デンマーク人の牧師ルーカスは、植民地アイスランドで布教の旅に出る。
しかし、アイスランドの浜辺から馬に乗り、陸路ではるか遠くの目的地を目指す旅は想像以上の厳しさだった。
また、デンマーク嫌いの年配ガイド、ラグナルとの対立をはじめ、数々のトラブルに見舞われたルーカスは、しだいに追い詰められていく。
監督・脚本は、「ウィンター・ブラザーズ」「ホワイト、ホワイト・デイ」などのフリーヌル・パルマソン。
出演は、エリオット・クロセット・ホブが主人公のルーカスを、「LAMB ラム」などのイングバール・シーグルズソン、「MISS OSAKA／ミス・オオサカ」などのヴィクトリア・カルメン・ソンネ、「アンコントロール」などのヤコブ・ローマン、「〈主婦〉の学校」などのヒルマル・グズヨンソンなど。
音楽は、「山女」のアレックス・チャン・ハンタイ。
原題「Vanskabte Land」
映倫区分G
2022年作品
デンマーク=アイスランド=フランス=スウェーデン合作映画
配給はセテラ・インターナショナル
製作会社はSnowGlobe Film=Join Motion Pictures=Maneki Films=Film i Vast=Garagefilm International AB
上映時間143分
第96回米アカデミー賞国際長編映画賞アイスランド代表作品で、ショートリストにも選出された作品。
19世紀後半、デンマークの牧師ルークが、使命を受けアイスランドの奥地に教会を建てに行くロードムービーです。
うーん。。。まあ、普通ですかね。
なんせこの映画、アイスランドの映像がとても素晴らしい。
めちゃめちゃヒーリング効果があります。
物語も激しい起伏があるものでなく、かなり淡々としてます。
エンターティメント性はほぼなく、どちらかというとアート寄りな感じですね。
カンヌが好きそうな感じの作品です。
そして、上映時間が143分とそこそこ長い。。。
なので正直、ちょっと眠くなります。
寝ませんでしたけど。
確かに風景の映像は美しい。
素晴らしい。
これだけでも見る価値があるってもんですが、やはりちょっと長いか。
まあ、この雰囲気がお好きな方ならかなり心地よいと思いますが。
主人公の苦悩の描き方も、大きなドラマがあるわけでもないので淡々としている。
前半は彼の地にたどり着くまでを描いていて、ある意味にアドベンチャーな感じですが、もちろん派手さは無い。
中盤は、教会を建てている間の生活が描かれる。
そして、後半は不穏な感じに。
ネタバレなので書きませんがここは非常に惹きつけられました。
今作のタイトルは「ゴッドランド GODLAND」。
テーマは、神、生、死、とうことでしょうか。
19世紀後半のアイスランドはデンマーク王国の支配下にあり、今作は歴史や宗教・信仰、言葉などの戦いを描いているんですかね。
これは、デンマークとアイスランドの歴史を知らないと分からない事が多そうですね。
私もアイスランドはデンマーク領だった。ということくらいしか知りません。
そこら辺の知識が少しでもあったら、もっと深さを読み取れるのかもしれませんね。
アイスランドとデンマークの関係性を知る良い機会になりました。
アイスランドが舞台の映画なのに、エンディングにはデンマーク国歌が流れました。
まあ、この時代を描いていると、デンマークになるんでしょうね。
ちなみに監督のフリーヌル・パルマソンは、アイスランド人です。
■興行収入予想
現段階では上映館数7館と少ない。
3月30日（金）から全国順次公開中。
まあ、今作も上映館数も少ないし、ヒットになるのは厳しいか。
まあ、デンマークとアイスランドの映画だしな。。。
万人受けする内容のものではないし、舞台も日本からするとかなりマニアックだしね。
初登場圏外スタートと予想。
最終興行収入は1,000万円と予想。
星3つ（5点満点）
★★★
「ゴッドランド GODLAND」公式サイト
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