孤立した森の奥に潜む狂気を映し出すサイコ・スリラー。
猟師のジョセフ(デヴォン・サワ)は妻・アンヌ(カミール・サリヴァン)、娘・ルネ(サマー・H・ハウエル)とともに人里離れた森に暮らしている。
ある日、野生の狼によって、罠にかかった獲物を食い荒らされたジョセフは、狼を狩るために新たな罠を仕掛け、狼の痕跡を追い始める。
だが、森の奥で彼が発見したのは、明らかに異常な人間に惨殺された複数の登山者の死体だった。
この森には狼だけでなく、さらに凶暴な何者かが潜んでいる。。。
出演は、「アンシーン/見えざる者」などのカミール・サリヴァン、「ファイナル・デスティネーション」「大脱出3」「ファナティック ハリウッドの狂愛者」などのデヴォン・サワ、「ターミネーター3」などのニック・スタール、サマー・H・ハウエル。
監督・脚本・製作は、『シャッターディストリクト』などのショーン・リンデン。
音楽は、「エレベーター・ゲーム」などのケヴォン・クローニン。
原題「HUNTER HUNTER」
映倫区分G
2020年作品
カナダ=アメリカ合作映画
配給はプルーク=エクストリーム
製作会社はJulijette Inc.
上映時間93分
うーん。。。まあ普通に面白かったですかね。
ホラー映画っぽいですが、スリラーですね。
前半の家族の狩猟生活をじっくり映画いているのが、クライマックスで活かされてくる構成はいいですね。
物語が進むにつれて、緊張感も高まっていきます。
そしてあのラストへ。
このラストはなかなか衝撃的。
想像を超えるショッキングな展開でした。
この映画の特徴は、殺しのシーンとか、あの場所でなにがあったのかを見せないんですよね。
観客は、それが見えないんですが、なんかわかってしまう。
なんか不思議な感じ。
よくある展開で、後で回想シーンとかで見せるやり方もしていない。
ほんま、なにも見せてくれない。
でも、なにが起こっているか理解できる。
そして、ラストのシーンだけはしっかり見せてくる。
これで、動きが固まるような衝撃を受けてしまう。
こういう見せ方、ちゃんと計算されている感じがしていいですね。
先を読ませない展開を上手く構成している。
ドラマ的にも、なかなか人物を丁寧に描いています。
前半にしっかりと丁寧に描いているから、あのある意味唐突なラストも衝撃ではありますが、納得できるものがあります。
そういった見せ方が、なかなか上手い。
全体的に、B級ではありますが、この低予算感もなんかいい雰囲気ではありました。
80年代のアメリカ産のB級映画を彷彿する感じは、懐古的な部分もあって好きです。
上映時間も93分と小ぶりなのもあって、終始退屈せずに集中して観れました。
ただ、なかなかの不快感丸出しの内容です。
観ていて、観終わって楽しいものではありません。
■興行収入予想
現段階では上映館数12館と少ない。
3月29日(金)からの公開。
同日の公開作品は、「オッペンハイマー」、「ゴーストバスターズ/フローズン・サマー」、「ラブリセット 30日後、離婚します」、「RHEINGOLD ラインゴールド」、「パリ・ブレスト 夢をかなえたスイーツ」、「美と殺戮のすべて」など。
上映館数が少ないので、大きなヒットにはならないですね。
ミニシアターランキングでは、1週くらいは上位に入るかもしれませんが。。。
サイコファン、ホラーファンは観ておきたいところですね。
初登場圏外スタートと予想。
最終興行収入は1,000万円と予想。
星3つ(5点満点)
★★★
「デストラップ/狼狩り」公式サイト
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