「ボーはおそれている」の映画レビューと興行収入予想

怪死を遂げた母の元へ向かう男の前代未聞の帰省を描いたオデッセイ・スリラー。

日常の些細なことでも不安になるほどの怖がりな男ボーは、先ほどまで電話で話していた母が突然怪死したことを知る。

母のもとへ駆けつけようとアパートの玄関を出ると、そこに広がっていたのは、“いつもの日常”ではなかった。

次から次に奇妙で予想外な出来事が起こるボーの帰省は、いつしか彼と世界をのみ込む壮大な物語へと変貌する。

監督・脚本・原案・製作は、「ミッドサマー」「ヘレディタリー/継承」などのアリ・アスター。

A24が製作。

出演は、「ジョーカー」「ナポレオン」ばどのホアキン・フェニックス、「マイ・プレシャス・リスト」などのネイサン・レイン、「ブリッジ・オブ・スパイ」などのエイミー・ライアン、「カフェ・ソサエティ」などのパーカー・ポージー、マイケル・ガンドルフィーニなど。

原題「Beau Is Afraid」

映倫区分R15+

2023年作品

アメリカ映画

配給はハピネットファントム・スタジオ

製作会社はA24=Access Entertainment=IPR.VC

上映時間179分

うーん。。。

一言で言うと、よくわからんかった。

ですかね。

これはかなり好き嫌いが分かれる作品ですね。

めっちゃ理解不能です。

なんだかわからないけど、凄いものを観たという感じはありますが、映画としては正直面白いとは思えなかった。

アリ・アリスターの世界観が大好きな方ならそれなりに楽しめると思いますが、そうでない人にはかなりしんどいと思う。

もう結構最初の段階で頭がついていけなくなってしまいました。

めちゃめちゃなトンデモ展開の連続です。

なのに、上映時間179分と長尺。。。

これはなかなか疲れる。

まあでも、かなり挑戦的な映画ではあると思う。

アリ・アリスターでないと、作れないでしょうね。

しかし、アリ・アリスターの頭の中はどうなっているのか？

根底にあるものを具体化したらこうなったのか？

原点回帰なかんじなんでしょうか。

この作品でのアウトプットの表現では、普通の人は理解不能になる。

てか、アリ・アリスターだけじゃなく、俳優も含めこの映画の作り手は、どう思ってこの映画を作ったのかも、理解できなかった。

そういう意味では圧倒されるんですけどね。。。

そして衝撃的でもあるんですけどね。。。

で、なにを言いたかったのか、全然わかりませんでした。

この作品を観れば、「ミッドサマー」も「ヘレディタリー/継承」もだいぶ万人受けするような大衆向けだったのか。。。と思う。

今作は、前2作より遥かに唯一無二の作品になっています。

何度か観たら、多少理解出来、飲み込めるところがあるんでしょうか。

なんか、何度観てもないような気がする。。。

これ、A24がアリ・アリスターに「なにもかも好きに作っていいからね」と言ったんでしょうか。

で、思い切り好きなように撮って、この悪夢のようなとんでもない作品が出来たんでしょうかね。

ただ、先も言いましたが、アリ・アリスターの世界観が大好きな方や、この表現がハマる人にはかなり面白いんじゃないでしょうか。

まあ、あんまりそういう人、いないでしょうが。。。

これは、北米での興行収入約800万ドルという成績でもわかるように、ヒットする万人の映画ではないですね。

■興行収入予想

現段階では上映館数263館と中規模公開。

2月16日（金）からの公開。

同日の公開作品は、「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」、「劇場版マーダー★ミステリー探偵・斑目瑞男の事件簿　鬼灯村伝説　呪いの血」、「フレディ・マーキュリー The Show Must Go On」、「Here」、「ゴースト・トロピック」、「一月の声に歓びを刻め」、「シモキタブレイザー」など。

北米では2023年4月21日公開。

北米では約800万ドルの興行収入。

アリ・アリスター監督作品では、2018年の「ヘレディタリー／継承」は、製作費1,000万ドル、全世界で約8,126万ドル、北米で約4,406万ドル、日本で約1億3,000万円。

2019年の「ミッドサマー」は、製作費900万ドル、全世界で約4,108万ドル、日本で約7億3,000万円。

という成績。

初登場9位スタートと予想。

最終興行収入は2億3,000万円と予想。

星2つ（5点満点）

★★