自分の性別に悩みを持つ少年とそれを見守る家族を映し出す、スペインのエスティバリス・ウレソラ・ソラグレン監督・脚本による長編デビュー作。
夏のバカンスでフランスからスペインに家族と共に訪れた8歳のアイトール(ソフィア・オテロ)。
だが彼は、自分の性自認が分からず、違和感と居心地の悪さから心を閉ざしていた。
母(パトリシア・ロペス・アルナイス)は、そんなアイトールを愛しながらもどう向き合うべきか困惑している。
ある日、叔母が営む養蜂場でミツバチの生態を知ったアイトールは、ハチや自然と触れ合うことで心が解き放たれてゆく。
やがて、多様性を受け入れ、ありのままで生きていきたいという思いを抱き始めるが。。。
アイトールを演じたソフィア・オテロは、映画初出演の本作で第73回ベルリン国際映画祭銀熊賞(主演俳優賞)を史上最年少で受賞。
第36回東京国際映画祭では『20000種のハチ(仮題)』のタイトルで上映され、エシカル・フィルム賞を受賞した。
出演は他に、パトリシア・ロペス・アルナイス、アネ・ガバライン、イツィアル・ラスカノ、マルチェロ・ルビオなど。
原題「20,000 SPECIES OF BEES」
映倫区分G
2023年作品
スペイン映画
配給はアンプラグド
製作会社はGariza Films=Inicia Films=Sirimiri Films
上映時間128分
なかなか色々な意味で素敵な映画でした。
8歳で性自認で揺らぐ気持ちを抱えてる子供の物語。
主人公の葛藤、家族や周りの人の葛藤など丁寧に繊細に描かれています。
スペインの風景やミツバチの描写や自然の息吹を感じる映像も美しい。
男なのか女なのか。
世の中には男と女の2種の生物しかいない。
どちらかに分けることがいわゆる普通とい言われる社会。
でも本当は普通ではないんですよ。
というテーマの作品です。
子供にとっては、大人のたった一言が大きな影響を与えるんですね。
受け入れることが出来ない気持ちもわかるけど、他の人とは違うということが異質と思うことになるようにならないようにしないといけませんね。
昔はそういった時代が長く続いたのでしょうが、今は個々の個性を大切に尊重する時代。
まあ、その違いにはよんでしょうが。。。
子供の「私は何でこうなの?」というセリフが心に刺さった。
自分でも、なにがなんだかわからない。
説明なんてできない。
この葛藤、気持ちが揺れ動く難しい感情をとっても繊細に描いていて素晴らしい。
まさにこの映画の骨格を支えている。
ただ、全体的にちょっと起伏が薄いか。
葛藤の心情で物語が進むので、大きくドラマチックなところはあまりない。
それにしては上映時間128分はちと長さを感じた。
でも、なんか、こういう繊細な作品を観ると、こいう映画の脚本を書きたいって思ってしまう。
■興行収入予想
現段階では上映館数7館と少ない。
1月5日(金)からの公開。
同日の公開作品は、「エクスペンダブルズ ニューブラッド」、「コンクリート・ユートピア」、「名探偵コナン vs. 怪盗キッド」、「シャクラ」、「笑いのカイブツ」など。
いい映画ではありますが、ミニシアターでの上映だし、ヒットになるのは難しいか。
スペインの映画ということもあるし。
密かに口コミで広がるかもしれないけど、大きなヒットにはならないかなぁ。。。
初登場圏外スタートと予想。
最終興行収入は1,200万円と予想。
星3つ半(5点満点)
★★★☆
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