イギリスの音楽誌『NME』に史上最も影響力のあるアーティストに選ばれたロック・スター、デヴィッド・ボウイの初の公式認定ドキュメンタリー。
未公開映像や『スターマン』など40曲もの名曲を交え、ボウイの人生と才能に焦点を当てる。
全編デヴィッド・ボウイのナレーションが導く、デヴィッド・ボウイ財団唯一の公式認定ドキュメンタリー映画。
1970年代から現在に至るまで影響を与え続ける伝説のロック・スター、デヴィッド・ボウイ。
30年にわたり人知れずボウイが保管していたアーカイブから選りすぐった未公開映像や、『スターマン』『チェンジズ』『スペイス・オディティ』『月世界の白昼夢』など40曲ものボウイの名曲を交え、デヴィッド・ボウイとは一体何者だったのか追っていく。
ボウイの音楽、クリエイティブ、精神の旅路を、ボウイのナレーションが導く。
監督・脚本・製作・編集は、「くたばれ!ハリウッド」「COBAIN モンタージュ・オブ・ヘック」などのドキュメンタリーを手掛けてきたブレット・モーゲン。
デヴィッド・ボウイをはじめT・REX、THE YELLOW MONKEYらの楽曲をプロデュースしてきたトニー・ヴィスコンティが音楽プロデュースを務める。
音楽は、「ブレイキング・グラス」などのトニー・ビスコンティ。
原題「Moonage Daydream」
映倫区分PG12
2022年作品
ドイツ=アメリカ合作映画
配給はパルコ=ユニバーサル映画
製作会社はBMG=Public Road Productions=Live Nation Productions
上映時間135分
面白い。
格好いい。
もうただひたすら格好いい。
それだけです。
めちゃめちゃエモくめちゃめちゃ刺激的です。
ドキュメンタリー映画の定番のインタビューやバイオグラフィーによる見せ方でヒストリー的な内容のものでなく、かなりアーティスティックな構成の作品です。
本人以外の関係者や他ミュージシャンなどのコメントも、説明字幕も一切出てこない。
ほぼ、デヴィッド・ボウイが語っている。
70年代から近年までのインタビュー、ボウイ自身のナレーション、ライブからプライベート映像までを時系列関係なく構成されています。
編集がお見事で、映像のコラージュような表現がふんだんにあり、フェイクドキュメンタリータッチになっています。
それに、古い映画のシーンなども多用されています。
例えば、「メトロポリス」や「イントレランス」「月世界旅行」「2001年宇宙の旅」などなど。
それに、デヴィット・ボウイが出演した「戦場のメリークリスマス」や「ラビリンス」などの映像も短いですがあります。
デヴィット・ボウイ自身が見ていた世界やイメージを疑似体験出来るような見せ方がとてもエモいです。
生前、いやもっと若い頃から、このドキュメンタリー映画を作る想定だったのではないかと思えるようでもある。
ただ、頭の悪い私には、構成がなかなかカオスで、1回観ただけでは、溢れる情報を処理できない。
時系列関係が関係ないので、色々とごちゃごちゃになる。
この映画、ドキュメンタリー映画というより、未公開の秘蔵映像とデヴィット・ボウイのポエムリーディングのプロモーションイメージビデオのようです。
鮮やかすぎるほどの色彩と、デヴィッド・ボウイの楽曲を全身でたっぷり浴びれます。
とにかくずっとパワフル。
そしてカオスの世界。
私はデヴィット・ボウイ、好きでしたがそんなに深くは知っていません。
ヒット曲と、映画関係の関わることくらいで、深く突き詰めたことはなかった。
なので、デヴィット・ボウイまあまあビギナーです。
この映画は、ビギナーファンや、これがデヴィット・ボウイが初めてという人にはなかなか敷居が高いと思う。
これはめっちゃファンの方、信者にはかなり痺れる内容だと思います。
でも、ほぼ全編で流れる数々の楽曲は、ファンでなくても痺れます。
どの年齢のデヴィッド・ボウイも素晴らしく格好良く美しい。
その思想や物事の捉え方など、同じ人間とは思えない。
少し残念なのは、映像はだいたい2000年くらいまでで、晩年の映像がなかったことですかね。
老いた姿もほんの一瞬だけありましたが。。。
晩年の姿も観たかった。
ここ近年のプライベート映像も観たかったです。
老いたデヴィット・ボウイも観たかった。
いや、やはりデヴィット・ボウイはスーパースターのままがいいんかな。
■興行収入予想
現段階では上映館数76館と少ない。
3月24日(金)からの公開。
同日の公開作品は、「シング・フォー・ミー、ライル」、「ロストケア」、「三茶のポルターガイスト」、「赦し」、「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」、「グリッドマン ユニバース」、「メグレと若い女の死」、など。
素晴らしい出来の作品だとは思いますが、万人が受け入れるようなドキュメンタリーではないですね。
ファンにはマストですが、ファン以外の取り込みは難しそうですね。
でも、地道にロングランしそうな気もします。
初登場圏外スタートと予想。
最終興行収入は6,000万円と予想。
星4つ(5点満点)
★★★★
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