「バイオレント・ナイト」の映画レビューと興行収入予想 | roninの最新映画レビュー&けっこう当たる興行成績予想ブログ

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映画大好き、シナリオライター&映画興行予想師(自称)でもあるroninが、劇場で観た最新映画の感想とその映画の興行成績を予想します!

武装集団が企てた強盗計画に巻き込まれてしまったサンタの姿を描くアクション・エンタテインメント。

「ブレット・トレイン」、「Mr.ノーバディ」、「ジョン・ウィック」シリーズなどスタイリッシュかつド派手なアクション映画に特化した制作会社「87ノース・プロダクションズ」の最新作。

場末のバーで1人呑んだくれるサンタは、プレゼントを届けるために空を駆ける。

そんなクリスマスの日、パーティを開いていた富豪ファミリーに大金をねらう武装集団が襲いかかり、豪邸を乗っ取ってしまう。

騒動のことをなにも知らず豪邸にプレゼントを届けに来たサンタは、運が悪いことに武装集団のメンバーと遭遇。

プレゼントを届けるための魔法しか使うことのできない戦闘力ゼロの彼は、物理攻撃で反撃に出る。

監督は、「処刑山 デッド卍スノウ」のトニー・ウィルコラ。

プロデューサーは、「ブレット・トレイン」などのデヴィッド・リーチ。

出演は、大金をねらう武力グループと闘うことになってしまった不運なサンタを演じるのは、『ストレンジャー・シングス 未知の世界』などのデヴィッド・ハーバー、「ザ・メニュー」などのジョン・レグイザモ、「デンジャラス・ライ」などのカム・ジガンデイ、「マクベス」などのアレックス・ハッセル、「炎のデス・ポリス」などのアレクシス・ラウダーなど。

脚本は、「ソニック・ザ・ムービー」シリーズのパトリック・ケイシーとジョシュ・ミラー。

音楽は、「ブレット・トレイン」などのドミニク・ルイス。

原題「Violent Night」

映倫区分R15+

2022年作品

アメリカ映画

配給は東宝東和

製作会社は87North Productions

上映時間101分

 

 

とにかくまず言えることは、みんな思っていることでしょうが「なぜ日本公開がこの時期なのか」という事です。

クリスマス時期に公開したら、もうちょっと話題にもなっただろうし、興行収入も少しは見込めたと思うのだが。。。

節分時期に公開されると、こちらとしては春が待ち遠しい時期で、クリスマスの雰囲気は微塵もない。

ここ、テンション的に大きいと思いますよ。

配給会社さん、何か事情があったんでしょうが頑張ってくださいよ〜。

 

とはいえ、結構面白かった。

かなり楽しめた。

『ストレンジャーシングス』でホッパー署長を演じたデビッド・ハーバーが本物のサンタクロースに扮して、肉弾戦で武装集団をぶち殺していくというアクションバイオレンス。

武装集団3億ドル強奪計画に巻き込まれたリアル“サンタのおじさん”が繰り広げる、聖なる夜のバイオレンスアクション・エンターテイメントです。

87ノース・プロダクションズならではのハードなアクションシーンがなかなかスタイリッシュ。

グロさゴアさもあるけど、気にならない楽しいグロさ加減。

アクションもグロさも、楽しさもオマージュも、色々とちょうどいい塩梅な感じ。

本物のサンタなのに、敵とはいえ殺しまくります。

 

いい意味でのツッコミどころもいっぱい。

これがまた面白い。

バトルアクション描写も、激しさとカッコよさと遊び心が上手く絡みあって、なかなか秀逸。

クスッと笑えるところも多い。

アクションのアイデアも多彩です。

ちょっと感動してしまうところもあった。

 

ただ、サンタのキャラはとても魅力的なのですが、他のキャラの深さが浅い。

屋敷に集まった人たちのキャラがいまいち。

ここがいまちだった。

惜しい。

 

音楽も全編クリスマスな音楽。

クリスマスな音楽が流れているのに、映像では人が殺されたりしてます。

このギャップも面白い。

音楽だけでなく、何もかもクリスマスと殺しのアクションいっぱいの映画でした。

 

監督のトミー・ウィルコラは、「80年代、90年代のアクション映画全般から影響を受けていて、代表的なのは「ダイ・ハード」と「ホーム・アローン」」と言っています。

宣伝もこの2作を大きく取り上げていますし、本編でも「ホーム・アローン」のくだりがあります。

「ホーム・アローン」のオマージュシーンもあります。

そして、少女とトランシーバーを介して会話を重ねるうちに心を通わせる件は「ダイ・ハード」!

巻き込まれ系アクションも「ダイ・ハード」!

これはその時代を知っているおっさん連中にには面白く楽しめます。

 

いやはや、やはりなんとかして配給会社はクリスマス時期に公開すべきだった。

ただ、その時期を逃して、「ならば節分に。。。」というのも、わからなくないではない。

これが今の時期を逃して、春になって暖かくなったらもっと雰囲気でないもんね。

なんだったら今年の12月公開まで待っても良かったのでは。

 

 

■興行収入予想

興行的には、現段階では上映館数81館と少ない。

2月3日(金)からの公開。

同日公開の作品は、「『鬼滅の刃』上弦集結、そして刀鍛冶の里へ」、「METライブビューイング2022-23/ケヴィン・プッツ《めぐりあう時間たち》」、「スクロール」、「仕掛人・藤枝梅安」、「すべてうまくいきますように」、「生きててごめんなさい」、「FALL/フォール」、「日本列島生きもの超伝説 劇場版ダーウィンが来た!」、「戦場のメリークリスマス 4K修復版」など。

北米では2022年12月2日公開で、興行収入は現在5,000万ドル付近。

ほんとクリスマス時期なら、上映館数が少ないとはいえ、それなりにヒットしたんじゃないかなと思う。

もったいないです。

劇場公開ではあんまりでしょうが、これは配信になってもそこそこヒットしそうですね。

初登場圏外スタートと予想。

最終興行収入は4,700万円と予想。

 

3つ半(5点満点)

★★★☆

 

 

 

「バイオレント・ナイト」公式サイト

 

「バイオレント・ナイト」のパンフレットです!

 

「バイオレント・ナイト」のポスターです!

 

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今作とは全く関係ないですが、一文字違いの「バイオレンス・ナイト」のDVDでです!