「仕掛人・藤枝梅安」の映画レビューと興行収入予想

医者と仕掛人の二つの顔を持つ藤枝梅安の活躍を描いた、池波正太郎の同名時代小説の実写映画化2部作の第1部。

江戸の郊外で鍼医者として働く藤枝梅安には腕のいい医者の顔だけでなく、依頼を請負い、暗殺を行う仕掛人としての顔も持っていた。

そんなある日、暗殺の標的であるおかみが働く料理屋を訪ねることに。

おかみの顔を見た途端、梅安は息をのむ。

彼女との出会いは彼の暗い過去を思い起こさせるものであった。

監督は、「星になった少年 Shining Boy and Little Randy」などの河毛俊作。

脚本は、「悼む人」などの大森寿美男。

出演は、藤枝梅安を「あちらにいる鬼」などの豊川悦司、「総理の夫」などの片岡愛之助、「明日の食卓」などの菅野美穂、「母性」などの高畑淳子、「とべない風船」などの小林薫など。

「天間荘の三姉妹」などの柳葉敏郎、「老後の資金がありません！」などの天海祐希、「孤狼の血 LEVEL2」などの早乙女太一が第1部のゲストとして出演する。

音楽は、「科捜研の女 -劇場版-」などの川井憲次。

映倫区分G

2023年作品

日本映画

配給はイオンエンターテイメント

製作会社は「仕掛人・藤枝梅安」時代劇パートナーズ（製作プロダクション：東映京都撮影所）

上映時間134分

波正太郎が好きだし、中でも『藤枝梅安』シリーズは好きなんです。

なので、楽しみにしていた作品。

今までドラマ化や映画化は幾度となくされてきています。

今作は2部作の第1部。

面白かった！

いやぁ。。。トヨエツの梅安、いいですね。

格好いい！

ラブりんの彦次郎もいい！

第2部には椎名桔平と佐藤浩市が出るので、早く観たい！

『藤枝梅安』は『鬼平犯科帳』や『剣客商売』とは一味違うダークヒーローな感じで好きなんですよね。

今作でもちゃんとその雰囲気がありました。

娯楽時代劇というより、大人向けの時代劇です。

この派手でない雰囲気が最高に雰囲気が出ている。

物語的には若干複雑ですが、なにをしているのかわからないというほどではありません。

小難しいことも多少ありすが、特に気になることはありません。

若い世代の人も、比較的観やすいんじゃないですかね。

いやぁ、思わず腕を組んで「面白い」と言ってしまった。

テンポは静かで結構淡々としてますが、これがまた心地よい。

かといえば、展開的には、まあ梅安なんでそりゃそうなんですが、王道展開。

これがまた、観ているこちらも静かにゆっくりとテンションが上がってくる。

それに音楽がいい。

それに効果音も抜群に効いている。

針を刺す時のキーーーーンという音、いいですねー。

針で秘孔突き！

最高っす。

最強っす。

しかし、江戸時代だから成立しますが、現代だったら絶対すぐに捕まるな。

まあ、こんなことを言うのは野暮やな。

2部作ですが今作単体でも大丈夫です。

話はほぼ繋がっていません。

エンドロール後にも映像がありますよ。

第2部に繋がる大切なシーンです。

最後まで席をたたないでくださいね。

■興行収入予想

興行的には、現段階では上映館数303館と拡大ロードショー。

2月3日（金）からの公開。

同日公開の作品は、「『鬼滅の刃』上弦集結、そして刀鍛冶の里へ」、「METライブビューイング2022-23／ケヴィン・プッツ《めぐりあう時間たち》」、「スクロール」、「バイオレント・ナイト」、「すべてうまくいきますように」、「生きててごめんなさい」、「FALL／フォール」、「日本列島生きもの超伝説　劇場版ダーウィンが来た！」、「戦場のメリークリスマス　４K修復版」など。

1981年の降旗康男監督作「仕掛人梅安」の興行収入は不明ですが、大コケしたそうです。

さて今作はどうか。

まあ、若い人にもある程度観やすくはなていますが、まあ、時代劇が好きでなかったらまず行かないでしょね。

高年齢層がどれだけ劇場に足を運ぶか。

平日の稼働も良さそうなので、ロングヒットしそうですが、どうでしょうか。

ヒットして2に繋げればいいのですが。

初登場4位スタートと予想。

最終興行収入は6億4,000万円と予想。

星3つ半（5点満点）

★★★☆