「search/サーチ」のアニーシュ・チャガンティ監督が、ヒッチコック作品のスタイルに新鮮な視点と独特なひねりを加えて作り上げたサイコスリラー。
歪んだ愛情ゆえに狂気をまとう母親から頭脳を駆使し車いすで逃げる娘を描く。
主人公である娘役にオーディションで抜擢された新人女優キーラ・アレンを起用し、母親役をドラマシリーズ「アメリカン・ホラー・ストーリー」のサラ・ポールソンが務める。
脚本はアニーシュ・チャガンティが兼任。
共同脚本に「search/サーチ」のセブ・オハニアン。
音楽は「search/サーチ」のトーリン・ボローデール。
原題「RUN」
映倫区分G
2020年作品
アメリカ映画
配給はキノフィルムズ
上映時間90分
なかなかハラハラドキドキします。
面白かった。
とても緊張感のあるスリラーです。
ストーリー的には、観ている側が予測しやすい見せ方で難しくなく、色々観ながらこうなるだろうなとか考えて観ることが出来る。
でも、それをサクッと裏切ってくるあたり、作り手の思うツボの客だったと思う。
そして、ラストはなかなかおぞましく衝撃の展開に。
かなりゾッとした。
こういう狂人から逃れる映画は数りますね。
「シャイニング」とか代表格でしょう。
血しぶきブシャーの下手なホラー映画より、ずっと怖いし楽しめる。
確かにヒッチコックを意識した作りになっています。
ヒッチコックの名作「裏窓」も車椅子の主人公が追い詰められていく作品でした。
上映時間も90分で、サクッと観れます。
サクッと観れるけど、主人公が車椅子で可哀想な子として描いているのでないところが少し深さを感じて良かった。
ただし、少しだけ物語の展開が御都合主義なところもあった。
それが少し見えちゃったのが残念。
あと、ひとおし、強い押しがあればもっと見応えがあったのにと思う。
何を書いてもネタバレになりそうなんで、この辺で止めておきます。
主役のキーラ・アレンは実生活でも車椅子ユーザーだそうです。
■興行収入予想
興行的には、現段階では上映館数52館と少ない。
2021年6月18日(金)から劇場公開。
アメリカでは2020年11月20日に配信で公開された。
アメリカ以外の一部の国・地域では2021年4月2日にNetflixで配信。
今作の他、同日の作品は、「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」、「ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄たち〜」、「モータルコンバット」、「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」など。
先週くらいから、公開延期になっていた作品などが一斉に上映開始になっています。
新作公開ラッシュになっています。
なのでライバルが多い。
今週はどの作品も1位スタートでもおかしくない粒揃いな作品群ですが、今作は上映館数も少ないし、内容的にもベストテンにランキングされるような映画ではない。
初登場圏外スタートと予想。
最終興行収入は7500万円くらいか。
星3つ半(5点満点)
★★★☆
「RUN/ラン」公式サイト
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