イーサン・ホークが孤高の天才発明家ニコラ・テスラに扮した伝記映画。
今日の電気の基礎となる交流電流での送電システムをはじめ、多くの発明を成しえながらも、天才ゆえに孤独な人生を歩み、愛だけは発明できなかったテスラの苦悩と悲哀に満ちた半生を描く。
テスラのライバルともいえるトーマス・エジソンを、「ブルーベルベット」や「ツイン・ピークス」シリーズなどのカイル・マクラクランが演じる。
出演は他に、「フッド:ザ・ビギニング」などのイヴ・ホーソン、「Mr.&Ms.スティーラー」などのエボン・モス=バクラックなど。
監督・脚本・製作は「アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発」や「アナーキー」などのマイケル・アルメレイダ。
音楽は「メイズ・ランナー」シリーズなどのジョン・パエザーノ。
原題「TESLA」
映倫区分G
アメリカ映画
配給はショウゲート
2020年作品
上映時間103分
2020年公開の「エジソンズ・ゲーム」も、1880年代のアメリカで、電力の供給方法を巡って直流送電派のトーマス・エジソンと交流送電派のジョージ・ウェスティングハウスが繰り広げていた電流戦争の様子を描いている。
テスラも、3人の天才の一人として出てくるから、観ている人は入り込みやすいかも。
「エジソンズ・ゲーム」の時は、テスラは「X-MEN」シリーズのニコラス・ホルトが演じてました。
今作は「エジソンズ・ゲーム」と比べたら、ちょっと大作感がないけど、それなりに面白かった。
ただ伝記物なんでしょうがないかもしれないんですが、もうちょっと脚色しても良かったんじゃないかと思う。
テスラはかなり社会性に欠けていた人物みたいですが、どうもこの映画のテスラを観ても、あまり魅力的に感じない。
たしかに電気モーターやラジコンなど多く電子関係のものを発明した天才でしょうが、なにかと共感できない。
ここがこの映画の致命的欠陥。
でも、ここはわざとそうしているんでしょうね。
そこを真実に近しいままの描写しているんでしょう。
それに、ストーリーテラーが物語を進行するので伝記映画としては観やすいのですが、話自体が結構難しい。
他にも、ドキュメンタリーな側面の見せ方もあり、地味な作品ではありますが、ノンフィクション要素が強いと思われるので、それに合わせた演出であると思います。
でも、特異なキャラをイーサン・ホークがちゃんと演じてたと思います。
さすがイーサンです。
ここ数年のイーサンは若い頃よりずっと格好いいと思う。
しかし、テスラの「宇宙からのエネルギー受け、世界中にネットワークを張り巡らせれば、悲惨な人生を送っている国の人を救える」と言う言葉は、人類は予言した通りになってきている感じですね。
これは19世紀の言葉ですからね。
当時としては、変人扱いされるかもしれませんね。
■興行収入予想
興行的には、現段階では上映館数16館と少ない。
3月26日(金)からの公開。
アート系単館ロードショー作品です。
この映画が、どうして単館系上映になったかよくわかりません。
シネコンで100館以上で上映してもおかしくないと思いますが、テスラというマイナーな人だと特に日本ではかなり弱いか。
それでも原題の「TESLA」から邦題に「テスラ エジソンが恐れた天才」とエジソンをつけたあたり、少しでも狙えたらという配給会社の目論見でしょうか。
イーサン・ホーク主演では、日本では集客は難しいですかね。
イーサン・ホークは最高の役者ですが、ここ数年は大作にはほぼ出てないから、一般的には知名度が低いか。
エジソン役にカイル・マクラクランというおっさん世代には有名人ですが、今の世代の子たちにはかなり薄めか。
ミニシアターランキングでは上位に入ってきそうですね。
初登場圏外スタートと予想。
最終興行収入は1100万円と予想。
星3つ(5点満点)
★★★
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