「ブロークン・ウィング」や「僕の心の奥の文法」などで知られるイスラエルの俊才、ニル・ベルグマン監督がメガホンをとった人間ドラマ。
自閉症スペクトラムを抱える息子を、全力で守る売れっ子のグラフィックデザイナーを引退した父と、父の愛を受けて心優しい青年に成長した息子との絆の物語を描く。
「喪が明ける日に」のシャイ・アヴィヴィが父アハロンを、新人のノアム・インベルが息子ウリを好演。
脚本はダナ・イディシス。
第73回カンヌ国際映画祭のオフィシャルセレクションに選出された作品。
原題「Here We Are」
映倫区分PG12
イスラエル=イタリア合作映画
配給はロングライド
2020年作品
上映時間94分
父親の子離れと、自閉症の息子の親離れのお話です。
別居中の妻が息子のウリを施設に入れようとすることから、息子と父が逃げる逃避行のお話です。
実話ベースだそうです。
うーん、なんだか良かった。
ずっとじんわり感動してた。
そしてじんわり泣きそうになってた。
なかなか演出やストーリー展開が控えめな作品なので、観る人によっては感じ方の大小があると思います。
切ない内容ですが、ほんわか温かくなる映画です。
子離れというのは、今の私がそういう時期なので興味深く観れました。
手のかかる子ほど、可愛く、愛しく思ってしまうんですかね。
この映画の父親の気持ちに共感できるところがいくつもありました。
子どもの親離れより、親の子離れの方が難しいんだと、今、自分に当てはめて思います。
別に苦しくて辛くて、悲しさにのたうちまわることではないのだけれど、ほんの10年前までは、自分に懐いて可愛い仕草を見せてくれた記憶が鮮明に残ってますからね。
たった10何年ほどですが、大きくなったんだなぁ。もう一人で生きていけるんだなぁと、しみじみ思ってしまいます。
なので、卒業式とかで、めっちゃ泣いてしまいます。
子供の成長は親にとってとても喜ばしいいことですが、時に寂しくもあり、不安でもあったりします。
頼もしくもあったり、頼りなかったり。
そんな感情に浸ってしまう時期があるんですよね。
まさに今の自分がそうです。
親子って、お互い依存しているのかと思いきや、実は子は親の思いとは違う成長を、いつのまにかしてるんですね。
良いのか悪いのは別にして。
チャップリンが好きな息子のウリ。
その設定もいいですね。
ウリの役者、めっちゃ良かったです。
■興行収入予想
興行的には、現段階では上映館数10館と少ない。
3月26日(金)からの公開。
イスラエルの映画で、かつこの控えめな内容では、ヒットに繋がるのは難しいですかね。
映画好きしか上映していることすら知らないでしょうか。
初登場圏外スタートと予想。
最終興行収入は1000万円と予想。
星3つ半(5点満点)
★★★☆
「旅立つ息子へ」公式サイト
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