実在の女性騎手ミシェル・ペインの半生を映画化。
10人兄弟の末娘として生まれたミシェルは、生後半年のころに交通事故で母を亡くす。
調教師の父をはじめ兄弟のほとんどが騎手という一家で、ミシェルも騎手としてデビューするが、落馬で大怪我に見舞われる。
出演は、「ハクソー・リッジ」のテリーサ・パーマー、「ジュラシック・パーク」シリーズのサム・ニール、「300 スリーハンドレッド 帝国の進撃」などのサリバン・ステイプルトン、スティーヴィー・ペインなど。
「ミュリエルの結婚」の女優レイチェル・グリフィスによる初長編映画監督作品。
脚本は「ハクソー・リッジ」などのアンドリュー・ナイト 、 エリーゼ・マクレディ。
音楽は「オーストラリア」などのデイヴィッド・ハーシュフェルダー。
原題「RIDE LIKE A GIRL」
オーストラリア映画
配給はイオンエンターテイメント
2019年作品
上映時間96分
なかなか面白かった。
ラスト、ちょっと泣いてしもた。
全体的にはかなり駆け足で描かれ、ちょっとダイジェストみたいな感じがあったのが残念やったなぁ。
もっとポイントだけ絞って描いていたら深みを感じられたのに。
ただでさえ上映時間短いのに。
長さ的に言うと、大河ドラマで一年やっても十分もつボリュームですよ。
それでも、父との絆や、とにかく多い兄弟姉妹との絆。
特にダウン症のスティーブン。。。やったっけ?
との関わりにジーンとなる。
ラストの主人公の笑顔の素晴らしい事といったら。
演出やろうなと思ったけど、エンドロールで、実際のその時の写真が映り、あ、同じ笑顔や。って。
監督はこの笑顔を撮りたかったんやろうな。と思ったらまた泣けてきた。
日本だと、藤田菜七子騎手がダービーに勝つという感じか。
ストーリー的にはよくあるありがちなお話です。
でも、色々な試練を乗り越えて行く主人公の姿はかなり感動的です。
で、笑えるシーンもあったりして、全体的に観やすいです。
合作じゃなく、純粋なオーストラリアの映画って久しぶりに観たような気がする。
馬に乗って走るシーンはなかなか迫力があり、かなり手に汗握る。
ありがちな展開ではあるけど、実話なんでしょうがないのか。
個人的に女性騎手ミシェル・ペインのことを知らないので、もっと脚色しても良かったんじゃないかと思うけど、伝記なんで知ってる人には嘘がバレるか。
まあ、私は競馬はたまにしますが、特にめちゃめちゃ好きなわけでもない。
馬は好きだけど、めちゃめちゃ惚れているわけでもない。
この映画、競馬好きの人が観ると、より楽しめると思います。
競馬の映画は「シービスケット」や「セクレタリアト/奇跡のサラブレッド」などありますが、今作は別に二番煎じでもない。
日本だと斉藤由貴と緒形直人主演の「優駿 ORACION」がありますね。
懐かしい。
観たくなってきた。
興行的には、現段階では上映館数90館と普通規模。
イオンシネマを中心に上映されています。
同日公開で、「今日から俺は!!劇場版」があるので、そちらには全く叶わない。
また、同じ日に邦画の山田孝之主演の「ステップ」も公開されます。
今作は上映館も多くないので、ベストテン入りも難しいですかね。
初登場圏外スタートと予想。
最終興行収入は4000万円と予想。
コロナがなかったら、もう1000万円くらいは上乗せでしょうか。
星3つ半(5点満点)
★★★☆