私のインスタには専らドール関連記事を掲載しています六分の一男子図鑑ナイン版『黄土の奔流』も、ブログとほぼ同時期にアップしました。
そしたらフォロワーのMさまが「バディもの大好き」と反応してくれまして更に原作も読んでくださったので、DMでお互い楽しく感想などお話しているうちに「んん
これまで認識してなかったけど、私もバディものって結構好きだわ~
」と思い当たったのです。
思えば映画に於ける「戦友との別れ」というシチュエーションには、私メッチャ弱かった‥‥ヒックス伍長の「早く帰れよ、エレン」にはぐっと来ましたし、レオンとマチルダの別れのシーンでは滂沱の涙
バディもの‥‥何か他になかったかしら‥‥と考えて思い付いたのがコレ米SF作家C. L. ムーア女史の代表作である『ノースウェスト・スミス』シリーズに登場する、スミスとヤロールです。邦訳題名は『大宇宙の魔女』、『異次元の女王』、『暗黒界の妖精』で、すべて中・短編集。ハヤカワSF文庫より出版されました
現在は絶版になっており上記3冊を1冊に纏めた新訳本も出されてはいますが、私的には最初の訳版が最も好みです
人類が太陽系全体の植民地化を完了している時代(推定西暦3500年代なんですって)という設定のもと、二人揃って賞金首の無法者でコンビを組んで長く、密輸やら人身売買やらの悪い事にばっかり手を染めているという人たちです
ジオラマ作りには苦労しました。ストーリーは大概、火星の植民地の無法者ばかりが集まる酒場とかの、怪し~い場所で始まるんですが、そんなの一体どーやってジオラマに‥‥
さんざん考えた挙げ句手持ちの百均風景布と自作の床パネルと階段、そして骨董市でゲットした古い木箱に百均ドラム缶を組み合わせてみたら、何とか形になりました
ヤヴァイ密輸の仕事を仕上げて、一杯やろうぜな、二人です。
ノースウェスト・スミス
地球人
長身、日に灼けた鞣し革のような皮膚、眼光は鋭く酷薄‥‥「透明に近い鋼鉄色」と表現されるので、薄色のブルーアイかグレイアイってとこでしょう。
『メイドン(処女)号』という小型の、外見は華々しくないが驚異的に高速で敏捷な宇宙船を駆る、パイロット。
その筋ではかなりの有名人。熱線銃一挺を頼りに、無頼の世界を渡り歩く。
‥‥という、とっても硬派な設定の男だというのに、この人同時に無茶苦茶<ドM>です
紅真吾が「男がかっこいいと思う男」なら、ノースウェスト・スミスは「女が舌なめずりしたくなる男」といえましょう‥‥偶然に出会う人物より、植民地化された惑星独自の、プリミティヴな文化に由来する古代の神々だの禁忌の存在だのにいざなわれ、その結果、魂やら肉体やらを奪われそうな、のっぴきならない状況にまで追い込まれた段階で熱線銃を一閃からくも危機を逃れる‥‥というのが、毎回のストーリーのパターンです。
ちなみに『大宇宙の魔女』収録の第一作『シャンブロウ』は触手プレイといえるかもとにかくスミスさん、男にも女にも触手にも
くまなくモテまくり
久しぶりに再読して「コレ、総受けじゃーーーーん
」と思いました。
ムーア女史ってば、アメリカの腐女子だったみたいですね
ノースウェスト・スミス(お尋ね者の定石で、本名ではないらしいです)には、タックパンツナインさんをキャスティングしました。原作には髪色に関する記載が見つけられなかったのですが、あちこちチェックしたら黒髪らしいので、ぴったんこ
トップスはジェニー、ボトムスとブーツはアゾンヘタリア『ドイツ』のそれぞれデフォルトアウトフィット、ガンベルトはAさま『副長洋装』の小物を転用し、更にメルカリでゲットしたサバイバルナイフも装着しています流石に熱線銃の手持ちなんぞ無いので、アサルトライフルやルガーみたいな大型拳銃を持たせました
二度と帰ることの出来ない故郷・地球へのノスタルジアを常に胸に秘め(本人はソレ絶対に認めようとしないんですけどね)、火星の酒場の片隅でひとり、ひっそりと『地球の緑の丘』を豊かなバリトンで口ずさんでみたりする‥‥どこか、たまらない甘さのある男なのです
ちなみに、シリーズ最後の短編で、作者のムーア女史はスミスを地球に戻し、まさに緑の丘に佇ませるという、主人公にも読者にもサービス精神たっぷりの演出をしてくれました
ヤロール
スミスの相棒。金星人。
小柄で美形
これ、金星人のデフォルトみたいです。
花の顔(かんばせ)、中身は小悪魔😈
普段は伝法な口調だが、必要とあれば上流金星語を駆使して流暢に喋ることも可能。
スミスの事を頻繁に「N.W.」と呼ぶ。
ヘタれたスミスを支えたり肩を貸したりしているので、体格の割に体力はあるみたい
素寒貧ゆえに受けざるを得なかった汚い仕事をぼやくスミスに「貰えるカネはキレイなモンさ
」と嘯くリアリスト。
火星の酒場でメランコリーに沈むスミスを元気付ける為に、店主秘蔵の酒を持ってきてくれるような、世話好きな面あり。
あおとくん‥‥キミをこんなキャラにキャスティングする日が来るとはね‥‥
フリマサイトでウェイビー白髪ヘアの白衣研究者エイトがゲット出来れば彼にヤロール役を、と考えていたのですがご縁に恵まれなかったので、代わりにあおとくんを起用しました。アウトフィットはアゾンヘタリア『アメリカ』の軍服です。シャツの代わりにAさま『副長洋装』のスカーフを使い、ブーツは赤ずきんrurukoの小物です
キャスティングしたかったエイトくんはこの子ね可愛いんだけど、何か企んでいるような油断ならない顔つきが素敵でしょ
(画像はお借りしました)
小柄とはいえ成人男性ですから、あおとくんにはフリマサイトで手に入れておいた25㌢のアゾンボディを繋いで、身長を出しました。そして素顔ではこの通りあまりにも可愛らし過ぎるので‥‥
momokoのサングラスをかけさせ、更にフリマサイトでヘッドフォンを調達して装着したら、それなりのヤロールに仕上がりました
スミスがボケならツッコミはヤロールの、読んでいてニヤリ😏とさせられる、いいコンビです。
そういえば成田美名子先生『エイリアン通り』のシャールはヤロールをモデルにしている‥‥と、何処かで読んだことがありましたね
25㌢ボディは聖セシリア学園のカイルくんのウン年後を演出する為にゲットしておいたのですが、早速、しかも思ってもいない処で役に立ちましたそして、ドールの身長を変えて遊ぶのは、とても面白いものだとも知りました
火星の植民地の、馴染みの酒場に向う無法者コンビ‥‥スミスもヤロールも、よく二人でダベりながら酒飲んでますそこに誰かがやってきて、妙な話を持ちかけられる‥‥というのが物語の発端パターン
スミスひとりの時は、誰か或いは何かに追われている若い美女と出会い頭にぶつかりそうになって‥‥というのがお決まりのパターンです
おまけ
冒頭で「泣かされた」と書いた、「戦友との別れ」シーンのある映画はこの2本です
『エイリアン2』
(画像はお借りしました)
戦闘に関してはド素人のリプリーに銃の扱いをレクチャーするヒックス伍長エイリアンとの戦闘で相手を斃したものの、体液である強酸を顔面に浴びて戦力外となってしまったヒックス
攫われた子供を救出する為に単身でエイリアンの巣窟に乗り込もうとするリプリーに、ファーストネームを訊ねたヒックスが次に口にするのが、「早く帰れよ、エレン」でしたーーーー
『レオン』
(画像はお借りしました)
悪徳刑事に家族を惨殺され一人だけ生き残ったマチルダは同じアパートに住むレオンに助けられ一緒に住むようにレオンの正体は凄腕の殺し屋だったが、マチルダとは不思議に温かい交流を育んでいく
終盤で、かの悪徳刑事の襲撃を受けたレオンは自分も残るというマチルダを説得して脱出させ、自身を犠牲にして悪徳刑事を葬る‥‥二人の別れのシーンのスチル画像を見つけることが出来たので
この場面でのマチルダの泣き顔はじつに秀逸です