講師の中島基浩です。
本試験の受験後に、よくありがちなことを書きたいと思います。
まず、本試験を受験してその本試験が中間目標等の場合には、本試験で一旦燃え尽きしてしまって、その後の勉強に気が乗らないというのがあると思います。
これは、何と言っても最終目標が大切なので、気が乗らないのなら少し休息を取るのが良いと思われます。
何かおいしいものを食べるとか、趣味を楽しむとか、うまく気分転換をして、勉強のエネルギーの補給をしましょう。
また、試験の内容を振り返って、「過去問と全然違う」という感想を持つのも、本試験のあるあるです。
試験は違いますが、私が精神保健福祉士の試験を受けた時も、「今年の問題は過去問と全然違う」「過去問で見たことない問題ばっかりだ」とか、このようなことを考えながら、本試験を解いていました。
本試験の現場で面食らうのは、ある意味当たり前です。
時が経って、冷静に自分の受験した年の精神保健福祉士の問題を見てみると、例年通り大概の問題は過去問の延長なのです。
もちろん中には、過去問と全然違う問題や、悪問・変問の類の問題もあります。
しかし、そういう過去問を逸脱したような問題の割合は、全体の中ではわずかです。
本試験を受験していると、そういうわずかな問題を、あたかも試験問題のほとんどがそのような逸脱問題であるかのように、錯覚してしまうのです。
例えて言うと、白いシャツにソース等の染みがあると、染みはわずかな部分なのに、非常に目立って見えてしまうことと、よく似ていると思います。
今般の国家総合職試験でも、詳しくは分析していないので、一般論として聞いて頂きたいのですが、おそらくは逸脱問題もあったかと思われます。
しかし、それは全体からするとわずかな部分であって、大概の問題は過去問の延長線上にあったと考えられます。
受験していて、「こんなん過去問にないで」と思うのは、ある意味受験生の宿命です。
これからの最終目標の試験でも、逸脱問題はありえますし、「過去問にない」とパニックに陥るかもしれません。
そういう問題は、数的処理等ならば、踏んだら終わりの地雷問題になるかもしれないので、短時間で肢3にマークして、次の問題に進みましょう。
また、逸脱問題は全体からすると限られた割合でしかない、ということも忘れないで下さい。
過去問をみっちり勉強していたら、大概の問題は過去問通りだということに気づいて、落ち着きを取り戻せるはずです。
国家専門職まで、あと39日。
国家一般職まで、あと46日。
地方上級、A日程まで、あと53日。
新緑の季節です。
本試験も迫ってきます。
適宜休憩を取りながら、集中して勉強に取り組みましょう。
単純な時間の長さではなく、勉強の質が大切です。
思うように勉強時間が取れない方も、焦らずに短い時間で濃い勉強をしましょう。
がんばって。