中島基浩公務員試験合格ブログ

中島基浩公務員試験合格ブログ

公務員試験講師歴26年、「文系のジェネラリスト・試験のスペシャリスト」の講師中島基浩が、公務員試験受験生に有益な情報を提供します。「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社),「全体の奉仕者への道~知って得する!公務員試験のヒント」(GalaxyBooks)発売中。

 講師の中島基浩です。

 

 ゴールデンウイークも終わり、いよいよ5月です。

 今年受験の方は、筆記試験の実施も近いでしょう。

 来年受験の方は、学内講座開始の時期でしょう。

 

 今年受験の方は、とにかくラストスパート!。

 無理のない範囲で、目一杯勉強してください。

 とにかく、過去問を解きましょう。

 年次別過去問が手元にある人は、うまく活用しましょう。

 模試替わりに使うのも一案です。

 

 面接試験対策も進めましょう。

 今日(こんにち)の公務員試験は、面接がとても大事です。

 伝手をたどって、模擬面接をしてもらいましょう。

 模擬面接はどんどん失敗しましょう。

 何のことはない、面接は場数を踏めば合格水準に達します。

 新卒応援ハローワークも活用しましょう。

 無料でみっちり教えてもらえます。

 ただはずれのハローワークもあるので、「何かこのハローワークはしっくりこないなあ」と思ったら、あたりのハローワークを引くまで、どんどんハローワークを変えていきましょう。

 

 来年受験の方は、いよいよスタートの季節。

 数的処理から講座が始まる日程がほとんどでしょう。

 そして、数的処理のあまりの難しさに、「こんなんできるようになるだろうか」と不安に思う人が多いでしょう。

 だんだん慣れていけばいいです。

 

 本試験において、数的処理は実質的には半分解ければ充分です。

 また、おいおいわかることだと思いますが、数的処理で高得点を取ったとしても、面接も含めた本試験全体の得点ではあまり意味のないことなのです。

 いわゆるリセット方式というのがあります。

 一次の筆記試験で高得点を取ったとしても、それは二次の面接試験等が受験できるというパスポートの意味合いしかなく、公務員試験全体の合否の判断においては一次試験の得点はリセットされ、二次の面接試験、人物試験の得点のみで合否が決まるというものです。

 またリセットまでは行かなくとも、公務員試験の一次試験と二次試験の配点が、バラエティ番組のようになっている試験種もたくさんあります。

 一次試験が10点で、二次試験が90点といった具合です。

 リセットとか10点の試験種で、数的処理満点とか取ってもあまり意味がないというのが、よくわかると思います。

 

 大局的に見ると、数的処理は半分で十分、文章理解や人文科学、社会科学等で、六割七割くらい取れていれば、一次試験の合格点は超えること、公務員試験の雌雄を決するのは二次試験の面接試験、人物試験であることは、よくよく覚えておいてください。

 

 公務員試験は一次はリセットされるor配点超低い、二次で勝負が決まるということを、来年受験の方と今年受験の方も頭に入れておいてください。

 SPI、SCOAの自治体も受験されると思うので、公務員試験の数的処理を勉強する意味合いは、それほど薄れません。

 しかし、大概の公務員試験においては、数的処理の配点はそんなにないということは、よく意識しておいてください。

 

 SPI、SCOAの試験種は日程が早いところもあるので、今年受験の方も油断せず、しっかりトレーニングしておいてください。

 公務員試験はかなりの長丁場なので、ダッシュしてエネルギーを全部使ってしまうのではなく、淡々と長期戦も辞さないという覚悟で、これからの長い一年を乗り切ってください。

 受験生さんの中には、越年して1月に受験した第一志望の自治体で内定を取った方もいらっしゃいます。

「しんどそう」と思った方もいらっしゃると思いますが、とにかく粘って、夏秋に受けた試験全部落ちたとかありえますが、本当に最後のチャンスまで受験してください。

 試験種によっては、合格者に逃げられてしまい、2月に最終募集するという自治体もあるでしょう。

 とにかくバッターボックスにできるだけ立つこと。

 公務員試験は、言わば延長戦のある野球みたいなものです。

 延長戦があると、六打席、七打席もありえます。

 六打席凡退でも、七打席目にホームランを打てばいいのです。

 

 大丈夫。

 今年受験の方も、来年受験の方も、最後のチャンスと思ってからまだまだチャンスはあります。

 将棋の大山十五世名人の「助からないと思っても、助かっている」という言葉は、公務員試験にもぴったり当てはまります。

 

 いつの間にか室内では、半袖のTシャツ。

 ただ、寒かったらもう一枚羽織りましょう。

 特に、今年受験の方。

 体調は万全に。

 突然の発熱には、本当にお気を付けて。

 がんばって。

 講師の中島基浩です。

 

 先々週からのシリーズです。

 今週は、公務員の匿名の名誉ということを書きます。

 

 ○同業他社の有無=先々週書きました。

 ○民間企業は数字、公務員は言葉=先週書きました。

 ○民間企業は個人プレー、公務員は匿名(とくめい)の名誉

 

▶民間企業は個人プレー、公務員は匿名の名誉

 ユニクロのトップって誰ですか。

 柳井さんです。

 ソフトバンクは。

 孫さんです。

 このほか、楽天なら三木谷さんという感じで、大企業の特にカリスマが感じられる経営者は、芸能人並みの知名度があり、全国に名前が知られています。

 

 一方、公務員はどうですか。

 市長や知事は名前が比較的知られていますが、全国的な知名度と言うと、そこまで有名な人はほとんどいません。

 敢えて言えば、小池都知事であるとか、吉村大阪府知事であるとか。

 ただ、市長や知事、また国の機関で言えば大臣は、選挙をするので、普通の公務員とはかなり違うとも言えます。

 

 ここで民間企業のトップとの比較の対象として適切なのは、国で言えば事務次官、地方で言えば副知事、副市長などでしょうか。

 いずれも公務員試験を受けて入庁し、功成り名を遂げて受験組の中で一番出世した人が、事務次官・副知事・副市長になれます。

 事務「次」官、「副」知事、「副」市長と、あまり偉くなさそうという字が付いているのですが、あにはからんやこの人たちは公務員試験入庁組のトップの中のトップなのです。

 これは、事務「次」官は大臣の「次」という意味であり、「副」は知事や市長が「正」であるためです。

 

 国家総合職で言うと、平均すると二年に一人の割合で、次官が誕生します。

 政治家も巻き込んで、誰を事務次官にするか、派手な人事競争レースが行われる場合もあります。

 同期から次官が出ると、他の同期のメンバーも人事的に恵まれる場合が多いです。

 一方、次官のいない期は人事で冷や飯を食わされるというのが、霞が関あるあるです。

 

 では、ここで質問です。

 財務事務次官のお名前、ご存じですか。

 安倍政権、高市政権でグッと存在感が増した、経済産業事務次官は誰ですか。

 私も知らないです。

 ほとんどの国民も名前は言えないでしょう。

 先ほど例に挙げた、ユニクロやソフトバンク、楽天とはえらい違いです。

 

 私のかなり先輩が著書の中で、「公務員の仕事は匿名の名誉」と言われました。

 また違う先輩は著書の中で、「公務員になったら、私欲は捨てて公務の仕事のことだけ考えたら、一生食べていけるのだから一生懸命公に尽くそう」と記されています。

 

 民間企業はどうかと言うと、わかりやすい例は最近のテレビドラマの「半沢直樹」が典型です。

 ドラマで半沢は自分の裁量でどんどんどんどん動いていって、八面六臂の活躍を見せます。

 公務員では、ちょっと考えられない仕事ぶり、個人プレーぶりです。

 

 民間企業はどちらかと言うと個人プレー、そしてトップは芸能人並みの知名度。

 一方公務員の仕事は匿名というのが、大前提です。

 匿名というのは、ラジオの番組などで「千葉市の匿名希望の方」で出てくる「匿名」です。

 個人名が公開されることは、基本的にありません。

 

 例えば、市街地が整備されて道幅が広がって、車の交通がしやすくなったとしましょう。

 この道って誰が作ったんですか。

 市のお金なら市道、県のお金なら県道、国のお金なら国道。

「市が作ってくれた」と思う市民がほとんどでしょうか。

 しかし、国の予算からお金の補助があった場合は、「財務省の主査が予算を付けてくれた」

 道を広げる時に、そこに住んでいる方は、郊外などに代替地を保証して、立ち退いてもらわないといけないです。

 公務員の数多ある仕事の中でも、難交渉が見込まれる、なかなかタフな仕事です。

「市役所の山田道路課長が交渉してくれた」

 この例で出てきた「市」であり「主査」であり「山田課長」は、あくまで一例です。

 もちろん、道路を実際に工事するのは建設会社の方であり、見方によっては「建設会社の人が道路を作ってくれた」と考える人も、もちろんいるでしょう。 

 多くの市民は「役所が道路を作ってくれた」と思うでしょう。

 民間企業の仕事の際には、「半沢直樹」のようなわかりやすい象徴があるのですが、公務員の仕事の場合はそういうものがないのが特徴と言えます。

 

 先ほどの山田課長は例外的で、公務はほとんど個人名が外には出ません。

 強いて言えば、山田「課長」とある通り、ポジションの名前は出てくるかもしれません。

「山田」というのは、個人名がついでに出てきたような感じで、「課長」というのが、公務では必須の要素なのです。

 役人と言われるように、公務員はまさに「役」の「人」なのです。

「課長」という「役」がとても重要なのです。

 

 いずれにしろ、公務員は「匿名」で仕事をします。

 公務員志望者の皆さん。

「匿名」だけど、それでも仕事しますか。

 正直、仕事で目立ちたいという人は、公務員は物足りないかもしれません。

 一方、匿名は、まさに名誉とも言えます。

 皆さんが公務員になられて、役所で仕事をした成果が、社会などの教科書に載って、五十年後、百年後の国民にも称えられるということも、十分に考えられます。

 しかし、そういう仕事も、まさに匿名だからこその教科書に載る名誉なのです。

 

 そして、公務員は安定しているから受験するという方。

 面接の時に安定を言うのはずばりNGなのでお勧めしませんが、とっかかりとしては安定も全然OKです。

 その代わり、公務員に晴れて合格されたら、勤務中は私利私欲を捨てて、公務に邁進して市民、県民、国民の幸せのために尽くしてください。

 公務員は同業他社につぶされることもありません。

 定年までの好待遇は、いわゆる安定として保証されます。

 安定を私欲のために使うのではなく、公益のために安定は保証されるのですから、その分それに見合うだけの成果を、公務において生み出してください。

 

 ゴールデンウイークです。

 本試験の方は、体調に気をつけて受験してください。

 国家一般職、地方上級、国家専門職など、6月くらいに決戦を控えている方は、このゴールデンウイークを使って、過去問の演習、面接試験の準備などに努めましょう。

 来年受験の方はこのゴールデンウイークで、ガクチカに書けるような体験をされるかもしれません。

 web講座推奨のスケジュールは、おそらくスタートは数的処理から始めるように組んであると思うので、ぼちぼち数的処理を勉強しましょう。

「難しい、こんな問題できるようになるかな」と不安を持つ方がたくさんいるでしょう。

 しかし、難しいと思うのはみんないっしょです。

 だんだん慣れていけばいいです。

 まずはゆっくりゆっくり慣れていく。

 過去問が解ければしめたもの。

 次の単元、その次の単元と進んでいって、できるところを着々と増やしていきましょう。

 がんばって。

 講師の中島基浩です。

 

 先週に全部書きたかったのですが、かなり長くなりそうなので、今週も書きます。

 

 ○同業他社の有無=先週書きました。

 ○民間企業は数字、公務員は言葉

 ○民間企業は個人プレー、公務員は匿名の名誉

 

▶民間企業は数字、公務員は言葉

 民間企業は利益を出す主体です。

 利益は、数字で表されます。

 そして普段の仕事も数字で表される場合が多いです。

 中川さんは前月より10%売り上げが伸びた、○○課は去年より業績が5%伸びた等。

 民間企業の仕事に数字はつきものということからわかるのは、他の人や他の課と業績の比較ができやすいという点にあります。

 1%の売り上げ増につき、1万円給与を増やすなど、業績と自分の給与がリンクするなど、社員のモチベーションにつながる制度を導入したりします。

 

 公務員はどうでしょうか。

 公務員も確かに数字になじむ仕事があったりします。

 例えば、去年より工事数が15%増えた等。

 ただ、数字にはなじみにくい公務独特の仕事がかなりあったりします。

 私の従事していた外交などは、その典型でしょう。

 今般の首相の訪日に際して、相手国との関係を政治的、経済的、文化的に発展させていく等。

 相手国との外交関係の深化というのは、どこから見ても数字の要素は希薄です。 

 

 つまるところ、公務には利益とか売上とか、そういう数字で表せる要素はあまり多くありません。

 民間は数字であり、公務は言葉なのです。

 公務員の仕事というのは、昔の事例ですが「情報通信」なのか「情報・通信」なのかで、延々と当時の通商産業省と郵政省が「・(点)」をつけるかつけないかで、ひたすらケンカを続ける等、たった一言の言葉が、その役所にとって有利な制度になるか、不利な制度になるかが決まるのです。

 公務員にとって言葉というのは、仕事の本質なのです。

 あたかも民間企業にとって数字が仕事の本質であるように。

 

 公務員の目線でこの世の中を見ると、この世は言葉でできているのです。

 民間企業だと、この世は数字でできているように見えるでしょう。

 例えば、経済産業省が中心になって少し前に行っていたエコポイント制度にしろ、国土交通省が進めた交通バリアフリー、総務省の地デジなど、数字の要素もありますが、その本質は言葉でこれらの制度は構成されています。

 公務員が他省と業務の調整などをするときは、まさに言葉のバトルです。

 言葉によって自省の論理・スタンスを構成し、相手の省の論理・スタンスを上回ろうと、ひたすら論戦をします。

 民間企業だと、数字でバッサリ決まってしまうところですが、各省の戦いの場合は、相手も「さはさりながら」とひたすら食い下がるので、とても消耗する戦いでもあります。

 

 民間企業では営業のナンバー1などは、売上の数字などで一目瞭然に決まるでしょう。

 公務員の場合、同期のピカイチなどがどう決まるかというと、ずばり言葉のバトルにとても強い人です。

 このブログの一番最初くらいに書いた記事です。

 「特になし」と答えたら「『特に』ってどういうこと」と上司に訊かれ、面食らったという話ですが、公務員にとっての言葉の大切さを教えてくれたのだと納得したという話です。

 御関心がございましたら、読んでみてください。

 

 長くなりましたので、公務員は匿名の名誉という部分は、次回以降に記します。

 

 夏日になったり、肌寒い日になったり。

 この調子だと、本当に春は完全にスルーされて、いきなり初夏に突入するような勢い。

 体調管理には、本当に気をつけましょう。

 突然の体調不良、発熱で公務員試験本試験を受験できないという事態だけは、ゆめゆめ避けられますように。

 早い試験もありますので、もう公務員試験本試験シーズンですね。

 国家一般職・地方上級を考えられている方は、直前期でしょうか。

 直前期は勉強すればするほど、新しい視点などがわかったりして、実力がどんどんついてくる時期であります。

 ただ、ご無理だけはなさらぬように。

 面接対策は忘れていませんか。

 バランスよく、筆記試験、面接試験の準備をしましょう。

 がんばって。

 講師の中島基浩です。

 

 今年面接だという方も、今年から公務員試験の勉強を始めようという方も、気になるのは「公務と民間の違い」だと思います。

 ここで考えてみましょう。

 

 ○同業他社の有無

 ○民間企業は数字、公務員は言葉

 ○民間企業は個人プレー、公務員は匿名の名誉

 

 ▶同業他社の有無

 まず同業他社の有無から。

 民間企業は、皆さんが経済で勉強される通り、市場で競争します。

 需要と供給のグラフを考えてみるとよいです。

 民間企業は料金という形でお金を頂いて、百パーセントのおもてなし、財、サービスを顧客に提供します。

 一方公務員は税金という形で一方的にお金を取って、市民に対して平等に公共サービスを供給します。

 民間企業の場合、このおもてなしの過程に粗相があると、お客さんは二度と来てくれず、同業他社に流れるかもしれません。

 このまま同業他社との苛烈な競争に負けてしまうと、市場からの撤退、最悪の場合倒産を余儀なくされます。

 

 一方公務員は、同業他社という存在はありません。

 例えば京都市の中に京都市Bがあるとか、そういったことはありません。

 そのかわり、公務員の場合このブログで何度か出てきたフレーズですが、「公務員はいつでも、どんなことでも平均点を取る仕事」です。

 民間企業では、平均点だと同業他社に負けてしまいます。

 公務員は平均点でOKですが、その代わり24時間365日、しかも前例のない事態であっても、何とか対処しなければいけません。

 

 そして公務員の仕事はとても幅が広いです。

 民間企業は例えば携帯電話の会社なら、取りあえず携帯電話という限定がかかります。

 公務員はある意味メーカーであり、商社であり、銀行であり、広告代理店であり、TV局であり、といろいろな仕事があります。

 限定のある業務で百点を取るか、限定のない業務で平均点を取るか。

 民間と公務員、どちらが上ということではなく、どちらに自分が向いているのか、それでも公務を選ぶのか、よく考えてみてください。

 

 昨日はブログ更新の日の金曜日でしたが、講師業が入ってしまい更新ができませんでした。

 本日更新いたしましたが、若干昨日の疲れも残っているので、今日はここまでとさせてください。

 以降、忘れずに論を進めていきます。

 

 桜も葉桜へ。

 けど、気候は夏へ一直線。

 春はどこに行ったのでしょうか。

 著者は春風邪。

 せきと鼻水が出ます。

 熱は大丈夫なのですが。

 ヒノキ花粉かもしれません。

 アラ還での花粉デビューは辛い……。

 今年受験の方も、くれぐれ体調管理には気をつけましょう。

 がんばって。

 講師の中島基浩です。

 

 公務員試験の一つとして、論作文が実施されることは、ご存じだと思います。

「論作文て、何か難しそうだな」などと、ちょっとひるんでしまう人もいるかもしれません。

 しかし、コツをつかめば確実に頭一つリードできる論作文が書けてしまいます。

 いわゆる論作文の三段階の流れをマスターしましょう。

 

 問題の背景(現状分析)

     

 問題点の指摘・課題の提起

     

 対策・解決策・取り組み

 

 この論作文の流れは、いわゆる政策論の論作文で用いるものです。

 市役所や警察・消防、一部の自治体で、例えば「この五年でもっとも努力した経験は何ですか」といった、エントリーシートの延長線上の問題が出題される試験種もあります。

 この場合は、エントリーシートの準備と合流させて、論作文対策をしてください。

 

 この三段階の流れの一つ目は問題の背景(現状分析)です。

 例えば「志望自治体を災害に強い街にするための取組み」が出題されたとしましょう。

 まずは現状を指摘したり、背景をかんがえましょう。

 防災なら、阪神淡路大震災、東日本大震災、南海トラフ地震、近年増えている台風の被害、洪水、ゲリラ豪雨などを全部挙げるとスペースを使いますから、任意の事象を挙げるといいでしょう。

 

 そして次が、問題点の指摘・課題の提起です。

 ここは結構ポイントです。

 多いのが、背景(らしきことを書いて)、いきなり対策に飛び込む答案です。

 確かに、この3つの流れの配点を言うと、

 背景:問題点:対策=1:1:3~4

 くらいです。

 記述量も同じく、大体

 背景:問題点:対策=1:1:3~4

 くらいです。

 確かに、対策は大事です。

 しかし、問題点を省いて対策だけ書いてしまうと、いわゆる対策飛び込み型答案、場当たり答案になってしまいます。

 これらの答案は、対策が二つ書いてあるのですが、なぜその対策が書いてあるのかがわからない、二つの対策が天から降ってきたような論述になってしまうのです。

 

 対策というのは、問題点あっての対策です。

 こういう問題があるから、この対策を書くという、問題点と対策のリンクをしっかり書きましょう。

 災害対策なら、「災害に対する住民の意識が低い(問題点の指摘)。阪神淡路大震災・東日本大震災の日や防災の日に避難訓練を行う、集まった住民に南海トラフ地震の情報について共有し、住民の意識を高める取組みをする(対策)」といった記述が考えられます。

 問題点があるからこその対策なのです。

 

 そしてこの問題点は問題の背景にもつながっています。

 問題の背景は定型的に書くことが可能です。

 そして問題点から問題の背景が導き出される関係にあるのです。

 つまり、書く順番は

 問題の背景→問題点→対策なのですが、

 思いつく順番は

 対策→問題点→問題の背景と、遡った形で思いつくのが、論作文を書く際に汎用性の高い方法です。

 書く順番と思いつく順番は正反対であるということは、よく心に留めておいてください。

 

 あとは添削してもらいましょう。

 しかし、三段階の流れを踏まえずに、自己流でいくらたくさん書いても、論作文はうまくなりません。

 書くだけの自己流はいけません。

 三段階の流れで練習してください。

 学内講座は、添削もたくさんしてもらえます。

 資格予備校でも、添削してもらえる機会があるでしょう。

 ツテをたどって、できるだけ添削の機会を増やしましょう。

 

 この三段階の流れは、採点官である行政官が普段の政策を策定する際に、頭の中で自然に用いているものなのです。

 論作文の流れをこの三段階の流れで書くと、行政官の普段の頭の使い方と一致した方法なので、採点官の頭の中に入りやすい論作文になります。

 例えば、コロナ禍の時でも、優れた自治体の行政官はダイヤモンドプリンセス号が日本に着岸したあたりで、自分の自治体でコロナ感染者が発生するとどうなるか、この三段階の流れで政策を整理していたと思われます。

 

 試験全体の論作文の配点については、該当の試験種のホームページを見ると、PDFの受験案内の中に重要な情報の割には、小さく掲載があると思われます。

 国家一般職においては、足切りさえクリアすれば、優秀な答案も合格点ギリギリの答案も、点差的にはあまり変わりません。

 論作文にたくさん配点のある試験種を受験する場合は(メジャーな試験種で言えば、東京二十三区は論作文の配点が高い)、三段階の流れを必ずマスターしてください。

 公務員試験の論作文の場合、まずは足切りはクリアすること、そして受験生の平均に達するように、多数派に埋没する答案、悪目立ちしない答案を書くことです。

 

 論作文は、市役所B日程、国家一般職、国家専門職、地方上級などは、夏の暑いさなか、年を取った採点官が自分の職務でも忙しいのに、わざわざ時間を取って、老眼鏡を片手に採点をします。

 庁舎の冷房の効きは悪いです。

 そんな悪条件の採点会場で、ミミズののたくった字で対策飛び込み型答案を読まされる、採点官の気持ちになってください。

 みなさんが目指すべき答案は、三段階の流れで書いてある、字もきれいではないけど丁寧に書いてある、公務員になりたい気持ちが随所に現れている、一読でスーッと一行目から最終行まで読ませて、ひっかかるところがない。

 真夏の一服の清涼剤のような答案を目指しましょう。

 皆さんの公務員になりたい気持ちを、三段階の流れの論作文で採点官に示しましょう。

 

 自分の志望試験種の論作文の過去問を何としても手に入れましょう。

 ホームページに掲載がある場合が多いです。

 受験ジャーナル、資格サポートコーナー、受験予備校のデータベースをあたってみましょう。

「何か、めんどくさいな」と思った方。

 気持ちはわかります。

 大学受験なら、高校の進路指導の先生が用意してくれます。

 しかし、公務員試験は大人の試験なのです。

 情報は自分で集めましょう。

 せめて、自分の志望試験種の論作文の出題が、政策論なのかエントリーシートの延長線上なのかは把握しておきましょう。

 もし、志望試験種の情報が手に入らない場合は、近隣の自治体の過去問でも構いません。

 また、遠くの自治体のものでも構わないので、1年前の直近の過去問をたくさん解くというのも、過去問の最近の傾向がわかるので、まあまあよい方法だと思います。

 

 雨が降ったり、夏日になったり。

 桜もこの雨で散ってしまうでしょう。

 満開の桜もいいですが、枝に最後の一輪になるまでしがみついている、桜の花びら一枚に共感してしまいます。

 残り物には福がある。

 受験していてなかなかうまくいかないこともあるかもしれませんが、粘っていれば残り物が拾えます。

 公務員試験は期間が長い試験ですが、ぼちぼちしぶとくドーンと構えて乗り切りましょう。

 がんばって。

 講師の中島基浩です。

 

 地方上級や国家一般職などの試験では、ほとんどダブルブッキングはないものと思われますが、市役所などをたくさん受験すると、「この試験日、○○市の面接とかぶってるかも」と見直してみるとダブルブッキングになっていたりします。

 単純に筆記試験の日がずれているから、と簡単に併願できると考えていると、面接の試験まで考えて見直すと、見事に同一日であったりします。

 

 皆さんはこうはならないように、筆記試験の日だけでなく、面接などのすべての試験日程日で重なりがないか、余裕のある今のうちに見直しておきましょう。

 あてになるのは、面倒くさいようですが役所の公式ホームページを見ることです。

 ハムなび、こむいん、koumuwinなどの公務員試験検索サイトでもOKですが、念のため公式ホームページも見ておきましょう。

 

 こういう試験日程日に重なりがないか確認するのは、かなりめんどくさいです。

 そんな時間があるなら、過去問を解く時間に充てたい、というのもよくわかります。

 しかし、役所の実際の仕事は、こういう試験日程が本当に実現可能かを確認するといった、地味でかつ手間がかかる仕事がその多くを占めます。

 

  

 昔書いた記事です。

 受験勉強にもロジとサブがあります。

 ロジはまさに受験日程どうするかとか、当日の昼ご飯どうしようかとか、どうやって試験会場まで行くかとか、雨が降って来た場合会場のどこで休むか想定するとか。

 サブはまさに試験勉強そのものです。うそつき族が隠れている問題はどうやって解くかとか、日本史江戸時代の三大改革の特徴を把握するとか、こういったものはサブです。

 上の記事にも書きましたが、サブは試験勉強や仕事の実体、ロジは日程の見直しなどの雑多な手続き的事項です。

 

 外務省の仕事を量的に見ると、サブの仕事は一割以下くらいで、残りの九割以上はロジです。

 あたかも旅行業のJTBのような仕事を、外務省は行っています。

 正直仕事の実体(サブ)は各省の人が行っていて、めんどくさいロジは全部外務省がこなしている、という構造があります。

 ロジは時間がかかりますし、正直あまりおもしろくないです。

 私はこういう有り様を見て、「外務省での仕事は長く続かないな」と思ってしまいました。

 

 ただ私の少ない外務省の経験で言えることは、いいロジを考える人はことごとくいいサブの仕事もできる人だという場合が多かったです。

 私のようにロジを軽く見る人は、サブもできないのです。

 ロジは大事。

 入って数年のぺーぺーの筆者が、ロジを軽んじるのは、仕事を何にもわかっていない人の言い草です。

 

 以前の記事で「段取りを図る能力」と記しましたが、公務員試験受験に際してもこの能力をいかんなく発揮できる方は、役所のロジの仕事の適性がとてもあると思われます。

 今のうちから、「段取りを図る能力」を鍛えるべく、試験日程をチェックして、ロジの能力を磨いておきましょう。

 

 桜が咲いています。

 ただ、週末の雨はいかにも雨散らしになりそうですね。

 見れるうちに見ておきましょう。

 筆記試験がゆるゆるとスタートしています。

 警視庁の面接は、そろそろ始まりそうです。

 自分のゴールの筆記試験日をピークとして、ピーキングを試みましょう。

 就活も気になりますが、受験勉強に専念しましょう。

 がんばって。

 講師の中島基浩です。

 

 前回のブログでも書きましたが、いよいよ3月も終わり4月になります。

 早い試験種はぼちぼち筆記試験が始まりますが、6月の国家専門職、国家一般職、地方上級などを見据えると、直前期に突入です。

 

 何とか3月でweb講義を終わらせると、この4月からは未知の新しい知識が増えるということがなくなります。

 これはとても大きなことです。

 今現在、公務員試験のあまりにもの試験範囲の広さに、途方に暮れている人もたくさんいらっしゃると思います。

 しかし、この直前期になると試験範囲の広さがどんどん縮めて見える、具体的に言えば「これ、世界史で勉強したけど、政治学でも出てきたやん」ということが、頻繁に起こります。

 

 科目の関連性であることとか、歴史的背景であるとか、そういったことがわかって、ある合格者が言うには「暗闇に電気が点いたように」、各知識の論点の位置づけが明確にわかるようになります。

 世界史で現代の中東史を勉強した場合、政治学・国際関係・時事の中東情勢が直結してわかるようになります。

 ガザ・イスラエル紛争であるとか、現在のイラン情勢であるとか、背景がよくわかります。

 興味深く勉強できると思いますし、イラン情勢の出題はあまりにも直近なので微妙ですが、中東は過去の試験に頻出の地域でありますし、現に今般の試験でも出題が見込まれます。

 

 4月が直前期であるというのは、あくまで目安です。

 6月の国家専門職、国家一般職、地方上級第一志望の方は、4月からはエンジン全開、フルスロットルで、4月から猛ダッシュです。

 ただ、仮に9月の市役所C日程が第一志望であるならば、web講義は6月くらいにまで終われば、いいペースです。

 最近は民間の就活日程に準じて、試験日程が前倒しされる傾向があります。

 ゆめゆめ、今年の最新情報をフォローしておきましょう。

 もう1回、ホームページ確認です。

 

 市役所を複数受験されるという方は、受験ジャーナル別冊、市役所試験合格ブック(実務教育出版)が、直近の過去問、全国の市役所772市の試験日程のデータなどが載っていて、有益だと思います。

 ショッピングモールの中の本屋さん等ではたぶん取り扱われているので、最寄りのモールに行ってみてください。

 大学の図書館、就職課、資格サポートコーナーにもあるかもしれないので、探してみてください。

 

 SPI・SCOA等が課される試験種もとても増えています。

 場合によっては、今年からSPI・SCOAを導入する試験種もあると思います。

 自分の受験する試験種がどうなっているか、誰かに言われるのを待つではなく、関連のホームページを必ずチェックして、もう一度確認しておきましょう。

 とにかく公式のホームページが一番確実です。

 怪しげな掲示板とかに書いてあったではなく、自分の目でホームページをチェックです。

 

 論文・面接の対策も始めましょう。

 論文はとにかくツテを頼って、第三者に添削してもらいましょう。

 面接は場数を踏むです。

 就活で面接をされている方は、公務員試験対策の準備を少し付け加えれば大丈夫。

 公務員試験オンリーの方も、学内講座や予備校で対策の講座があると思うので、基本的な対策はそれでOK。

 ただ、模擬面接は受講された方がよいでしょう。

 

 それから、新卒応援ハローワークという大学4年生用のハローワークが全国に設置されています。

「新卒応援ハローワーク␣地名」などで検索すると、欲しい情報が手に入ると思います。

 模擬面接やエントリーシートの添削など、丁寧に対応してもらえます。

 多くの公務員試験の合格者が、「新卒応援ハローワークはよかった、お勧め」と言っています。

 

 ただ、ハローワークには当たりはずれがあります。

 はずれだと思ったら、遠慮せずどんどん違うハローワークに行きましょう。

 当たりのハローワークは、合格に直結します。

 当たりのハローワークの職員の言うことをよく聞いて、面接試験に活かしましょう。

 

 桜開花のニュースを、テレビやラジオなどで聞きます。

 勉強の合間に、お花見をするのもいいでしょう。

 お花見の期間は1週間~2週間くらいでしょうか。

 お花見もほどほどに、勉強をしましょう。

 お花見は来年もできます。

 試験勉強は今年だけですよ。

 がんばって。

 講師の中島基浩です。

 

 私の役所1年目の話です。

 今から31年前の話になります。

 

 当時の役所一年生の仕事として、新聞切りというのがありました。

 今では新聞はオールドメディアとなりましたが、31年前の平成初期においては、絶大な影響力を国の内外に放つメディアでした。

 課長も課の政策が朝日新聞の社説にどう書かれているかというのはとても気にしていました。

 

 令和の現在、受講生さんに「新聞を取ろうと思うけれども、どの新聞がいいかわからない」と質問されます。

「左っぽい論調が気にならなければ、朝日新聞がいいと思うけど」と答えます。

 地方公務員志望の方は地元の地方紙でもいいと思いますが、国家公務員志望の方は朝日が無難だと思います。

 右っぽい論調の方が読みやすいという方は、読売もありでしょう。

 公務員試験の勉強をしながら就活も考えているという方は、就活が自分の中で半分以上を占めるのなら、日経でもいいと思います。

 日経は企業のことをかなり詳しく書いています。

 ただ、日経は経済理論(特にマクロ)にある程度習熟していないと、読んでも意味がわからないという記事があるかもしれません。

 

 話を31年前に戻しましょう。

 新聞切りは筆者の担当で、突発事項がなければ新聞6紙と英字新聞2紙をドカンと机の上において、10時くらいから主に見出しを見ながら、チョキチョキ記事を切っていきます。

 6紙は朝日、読売、毎日、日経、産経、東京(中日)です。

 英字新聞は、ジャパンタイムズとインターナショナルヘラルドトリビューン(これは旧名で現在はニューヨーク・タイムズ・インターナショナル・エディション)です。

 めぼしい記事を白紙のコピー用紙にはりつけていって、コピーを8部くらい取って、局長用、課長用、中東第一課用、中東第二課用、在外公館へ送信する分、保存用等に振り分けます。

 だいたい所用20分~30分くらいです。

 

 当時の課長は、6紙のうち読売、産経、東京(中日)に目を通していました。

 この3紙が当時特に中東に強いとされていました。

 課長は英字新聞もご覧になっておられたのですが、英字新聞は小生がチョキチョキ切ったあとの紙面を読まれていました。

「チョキチョキ切った部分の裏の記事が読めない」と課長はお困りでした。

 課にはジャパタイとヘラルドは1紙しか割り当てがありません。

 課長の要望に応えるためには、切りたい記事の載っている英字新聞の部分のコピーを取って、課長にチョキチョキの跡がないサラの英字新聞を渡す必要があります。

 これは正直手間がかかるので、課長にはチョキチョキの跡が残る英字新聞を渡していました。

 しかし、職務に忠実な一年生職員だったら、やはり課長のために手間をかけた方がよかったと、今となっては反省しています。

「課長、すみません。困ったちゃんの一年生をお許しください。」

 

 この新聞切りが功を奏した出来事があります。

 ジャパタイの記事を切っていたときに、「日本の総理が中東訪問する」という見出しの記事がありました。

 急いで課長のところに行って記事を見せると、課長は一言。

「なんじゃこりゃ。」

 そっから外部の人の問い合わせにこう答えてくださいという、「応答要領」を急いで作成したり、新聞記者、TV局の記者から問い合わせの電話がジャンジャンくるので、対応したり…。

 総理の外遊という、(マスコミに流すまでは)機密事項が外部に漏れるのは、めったにありません。

 結果的にジャパタイの記事になってしまいましたが、この事態もいろいろと裏の動きなどがあったみたいです。

 

 こういう新聞切りの様子を見ていた仕事師の上司は、以下のことを言いました。

 ちなみに、この仕事師の上司は私のブログのいろんなところで出てこられます。

「〇〇さん(と言うか、外務省のルールで言うと呼び方は〇〇大使)、お世話になりました。」

 

 話を元に戻して。

「中島君、新聞を毎日切っているけど、たぶん新聞切りを扱っている業者がいると思うし、額もそれほどでないだろうから、業者に頼むことも考えてみては。」と上司が教えてくれました。

 いろいろ当たってみると、新聞切りの業者が見つかりました。

 同じ中東関係だから、第一課とともに第二課の分もいっしょに頼んだ方が、効率が良く費用も格安になることがわかりました。

 ただ、時期は2月。

 2月末で中東第一課での勤務は終了し、3月からは相模大野にある研修所で、在外研修前の国内研修が始まります。

 外部委託の決裁書をおっとり刀で起案して、決裁書は省内ツアーをするのですが、中東第一課への帰還は2月末には間に合いそうにありません。

 決裁書のコントロール操縦は、仕事師の上司とは別の上司に頼んで、相模大野に向かいました。

 

 その後六月くらい、在外研修出発前に中東第一課に挨拶に行くと、新聞切りはもう業者に頼んで、新聞記事のファックスが毎朝来るので、それを関係各位に流すだけだとのこと。

 たぶん、今はネットがあるので、ファックスからメールなどに代わっていると思われます。

 

 皆さんも役所に入ると、一年生であっても戦力です。

 担当の仕事ができます。

 私のように仕事をするのみではなく、「これって外部に頼めないかな」とか、いろいろと考えて仕事をしましょう。

 一年生らしい発想を大切にしましょう。

 一年生のときの私のように、盲目的に仕事をこなすだけではいけません。

 

 最近の行政の傾向は、「民間企業にできることは外部に頼んで、公務員の仕事をスマートにしてシェイプアップしよう」というものです。

 ここでは新聞切りという些細な例を挙げましたが、それこそ公営体育館を民営化したアリーナにしようといった、かなりでかい仕事も外部委託(アウトソーシング)できるかもしれません。

 

 もう3月も三分の二が経とうとしています。

 今年受験の方は、あと十日でweb講義を消化しなければなりません。

 web講義、あと十日で終わりますか。

 終わりそうな方は、4月からの直前期で猛ダッシュしましょう。

 ちょっと間に合わないという方も、4月の中旬くらいまでには終わるように、こちらの方も猛ダッシュしましょう。

 今の頑張りが、実力が倍になる直前期の飛躍につながります。

 がんばって。

 講師の中島基浩です。

 

 今週、時事の対面の授業を担当しました。

 そこで、経済・社会分野の数字が覚えられる語呂合わせをいくつか考えましたので、当ブログの読者の皆さんにも共有しようと思い、今から紹介します。

 では、いきましょうか。

 

〇令和7(2025年)年度当初予算 日本の一般会計 115.1兆円 

 日本イレブン Go!

    11  5兆円

 皆さんが受験される頃は、サッカーのワールドカップの頃でしょうか。

 語呂合わせも時流に乗ったゴロというのもあります。

 サッカーは11人なので、イレブンです。

 当初予算で覚えておけば、足りるでしょう。

 また令和7年(2025年)となっている通り、2026年の試験では1年ズレて、2025年の予算について訊かれることになります。

 市販の教材、レジュメなどは、予算に関しては1年遅れのデータからの抜粋になるので、注意してください。

 

〇合計特殊出生率(2024年) 1.15

 いい子が増える出生率

 1.15

 先ほどの一般会計と同じ数字である(115 1.15)ということをお気づきでしょうか。

 合計特殊出生率は一生の間に女性が産む子どもの数です。

 ちなみに韓国は1以下です。

 2025年版はいつ発表されるかというと、これも例年6月くらいで、試験真っ只中の時に発表されます。

 論作文などで少子化、子育て支援の出題で、この数字が書ければ2024年の数字であってもかっこいい論作文になります。

 今年の6月に発表される2025年版の数字、語呂合わせの2024年版の数字、どちらを書いてもOKです。

 逃げるとすれば、約1.2と書くのもありです。

 全然OKです。

 うろ覚えで不正確な数字を書くのは、確実に点数マイナスです。

 自信が無かったら、約1.2(2024年)と書いておきましょう。

 

〇高齢化率(65歳以上の人口の比率)29.4%(2025年)

 福祉で高齢化に対処

 29.4

 偶然の一致ですが、これも語呂に乗りやすい数字です。

 高齢化、福祉政策の論作文などで書ければというか、できたら書かないといけない数字だと思われます。

 30%を超えると、かなり大ニュースになるでしょう。

 先ほどと同様安全策を取るなら、高齢化率約29%(2025年)と書いて逃げることも考えてよいでしょう。

 福祉(29.4%)というゴロは、自分で言うのもなんですが、覚えやすいゴロだと思うのですが。

 

〇完全失業率2.5%(2024年)

 失業は不幸

    2.5

 短い語呂ですが、不幸というフレーズを失業率と紐づけしておけば、どんなに緊張していても大丈夫。

 論作文で書く機会もあると思いますが、どちらかと言うと五肢択一式の試験で使える語呂だと思います。

 欧米は失業率はかなり高めです。

 EU諸国の場合、若年層の失業率が高いという特徴があります。

 昨今の日本は、民間の就職活動にしろ公務員の就職活動にしろ、学生さんの側有利の情勢になっています。

 EUあたりでは、なかなか考えられないことです。

 確かにアベノミクスと昨今のサナエノミクスで、日本では内定が取りやすい情勢になっています。

 そのようなことを踏まえ、完全失業率も日本は欧米に比べるとかなり低めです。

 何らかの経済のショックで完全失業率が上がったりすると、政権交代が待っているでしょう。

 

〇再エネ電力比率 22.9(2023年)

 日本のエネルギー自給率 15.1%(2023年) 

 原子力には不服、再エネで行こう

      22.9    (約)15

 これも論作文というよりは、五肢択一式試験で出てくるだろう語呂合わせのように思えます。

 再エネという言葉を使っていますが、再エネが22.9であり、再エネで行こうというゴロは、エネルギー自給率約15%につながるというのが、使用上の注意というか、どちらがどちらか入れ違い、たすきがけ、テレコ(大阪弁)にならないように、注意しましょう。

 日本のエネルギー自給率は、感覚で分かると思いますが、OECD諸国の中では低いです。

 再エネ(再生可能エネルギー、太陽光・風力・地熱など化石燃料と違って、CO2を排出しないエネルギー)はできるだけ増やしたいです。

 しかしお天道様というのは、日本では例えば雨の日があるでしょうし、風も吹かないときがある、地熱はコンスタントですが、周辺の温泉業者が悪影響を懸念するなど、再エネも再エネなりに弱点があります。

 

 知り合いの専門家によると、対策を考える上でキーとなるのは蓄電池ではないかと言っていました。

 家庭の屋根の太陽電池でも、晴れの時にはジャンジャン発電して、蓄電池に溜めておくとよいみたいです。

 夜間とか荒天時のときは、蓄電池から電気を使うと一安心。

 マクロ的に考えても、晴れのとき風が吹くときに電力を目一杯作って、いざと言うときのために蓄電池に地域の電気を貯めておくとよいのではないかと。

 安価に作れてたくさん溜めてくれて、今以上にコスパのよい蓄電池が開発されたら、電気の問題はかなり解決できるのではないかというのが、知り合いの専門家の意見です。

 

 

 語呂合わせは以上です。

 他愛のない語呂もあったと思いますが、本試験で語呂合わせが的中すると、速くかつメンタル面でもすっきりした形で解けます。

 語呂が出た!と思ったら、勢いが付くというか、本試験の現場で精神面で有利になること、間違いなしです。

 ぜひ、この記事の語呂合わせを使ってみてください!。

 

 寒かったり、暑かったり。

 関西では東大寺のお水取りが終わると春が来る、と言われます。

 似たようなものでは、高校のセンバツが始まると春が来る、大相撲の春場所(大阪場所)が終わると春が来る、など。

 しかし、春が来るとあっと言う間に夏日とかになって、長くて暑い夏になってしまいそうです。

 春と秋は長く続いて、文字通りの四季になってほしい。

 夏と冬しかない、二季はいやです。

 一部の警察官試験、地方上級などは、SPIを中心に筆記試験のシーズンですね。

 国家総合職も、今週の日曜日が試験。

 国家総合職第一志望の方は、就活との兼ね合いや他の試験の都合上、最初の試験にしていきなりの大勝負といった感じでしょうか。

 とにかく、自分が解けない問題は、どうせみんな解けない。

 この心構えで、わかる問題から、ピョンピョンピョンと軽やかに飛んで、問題の冊子を始めから終わりまで何往復もして、受験の持ち時間を確実に得点に換えていきましょう。

 がんばって。

 講師の中島基浩です。

 

 私はかつて外務省で働いていました。

 アラビア語専攻として、対中東外交を中心に約4年勤務しておりました。

 健康を損ない、中途で外交官としての道は諦めました。

 詳しくは、ブログのプロフィール欄をご覧ください。

 

 自分の場合、大学で国際関係論を専攻したこともあり、とにかく外交、とにかく国際、海外志向のとても強い人間でした。

 ただ自分の内なるものを探ると、海外が好き=外務省、と単純にこの方程式が通用する人間ではなかったように思います。

 

 外務省は国際的な仕事の抽象面においては、その最たるものの官庁です。

 例えば国際法局があって、国際的なルールや様々な事業の国際法的側面をコントロールする部局です。

 また私のいた中東第一課は、中東和平やパレスチナ支援などの枠組みを大きく作っていく仕事です。

 いろんな部局がありますが、全部書くとこのブログの終わりがなくなるので、バサッと言うと総じて外務省は国際面の「抽象」の仕事なのです。

 

 一方私は例えば、「国益」とか「日本の立場」とかそういう抽象の部分は勤務していてもピンと来ませんでした。

 抽象の部分はやりがいが見えないというか、この協定は日本に有利なものだったと言われても、仕事に張り合いがないと思ってしまう、言わばちょっと「困ったちゃん」の外交官でした。

 むしろ、例えばパレスチナの人と実際に接して「明るい人たちだな」と感じたとか、具体の部分、例えば人と人のふれあいであったり、日本に中東の人たちを招待する仕事をして、「招待のプログラムは面白かった、ありがとう」と言われ本当にうれしかったとか、私はそういう具体にやりがいを感じる人間だったのです。

 気づくのが遅かったです。

 外務省に入ってから自分は抽象志向ではなく具体志向なのだと、ようやく気付いたのです。

 

 就活の段階というか、もっと前だ。

 そもそも公務員試験受けようと思ったときに、具体志向に気づいていないと。

 このご時世、外務省だけで外交はできません。

 外務省は外交の抽象的な元締めです。

 具体的には、例えば各省にも国際課、役所によっては国際局、国際部といった部署もあるでしょう。

 そういう各省に入省して、具体的に国際事業を執行する役割を極めて、その役所で国際派、国際通として生きていくというのも、今にして思えばあり得た人生だと強く思うのです。

 

 私は外務省には主にODA(政府開発援助)に携わりたいと思って入省しました。

 ODAもいろいろな部分がありますが、抽象的に制度の中身などを決めていくのが外務省です。

 一方各省や民間企業は、具体的に事業を執行していくのが主な仕事です。

 私は具体志向なので、外務省に入ったのはミスマッチです。

「今頃気づいたか」という感じなのですが……。

 

 また、外務省は18世紀くらいに端を発するヨーロッパの華麗なる外交の時代を引きずっている役所でもあります。

 外務公務員と言うと、この「華麗なる外交」の時代という側面が抜けてしまいますが、大使閣下とか外交官という言葉には、「華麗なる外交」という言葉のイメージがたっぷりと含まれています。

 

「華麗なる外交」というのは、霞が関にいてもこの言葉の意味がイマイチわからないですが、在外の大使館に行くと、ひしひしとこの言葉の意味を感じてしまいます。

 在外の大使館は、大使を頂点とするピラミッド体系で館員が構成されます。

 これはいい悪いと言うより、バッサリ言うと「外交ってそういうものだよね」という全世界共通の認識であり、各国の大使館がピラミッドを作って、頂点は頂点とつきあう(大使は大使とつきあう)慣行そのものが、まさに「外交」なのです。

 外交はとても「貴族的」な世界なのです。

 

 私は、ブルーワーカー(自動車工場の工員)の家に生まれた庶民です。

 いわゆる外交官、貴族といったカテゴリーとは程遠い生まれです。

 他の国の外交官というのは、血筋がいい人などが多いです。

 日本は試験に合格したら、外交官誕生です。

 血筋、家柄などは関係ありません。

 勉強したら、外交官なのです。

 私のような「受験成り上がり外交官」は、インターナショナルでは少数派なのです。

 

 現役の時の国家I種試験の官庁訪問の時に、ある省で、私の経歴を見るといかにも外務省的なので、「外務省は受けないのか」と訊かれたことがあります。

 私は一留の年に外務I種試験を受験しましたが、現役の時は外務I種は受験しませんでした。

 当時の私の答えは、「外務省は貴族的なので、受験しなかったです」というものでした。

 これを聞いた面接官は、ものすごく納得した様子で、「確かに外務省のそういう側面は否めないね」と答えていました。

 面接官がこっちの一撃ですぐ次の質問に行ったので、「そっか……、外務省てやっぱり貴族なんや」とその時は思いました。

 

 私の話を長々と書きましたが、例えば市役所志望の方。

 住民に触れあいたいから市役所。

 確かにそうですが、自分の適性とかやってみたい仕事とか、今のうちにしっかり腰を下ろして考えましょう。

 私のように抽象と具体とか、貴族的とか、そういうとこでミスマッチがあってはいけません。

 今のうち、時間があるうちに、しっかり考えましょう。

 私のように入ってから気づいたでは、悲劇です。

 せっかく受験するのですから、自分を見つめて、仕事を見つめて、悔いのない選択をしましょう。

 

 冬のような天気になったり、春のような天気になったり。

 なかなか季節は進まないと思うと、いきなり夏日近くまでの気候になったり。

 日本の気候に何かが起こっているというか、これも温暖化の表れでしょうか。

 まあ、とにかくこまめに服装を調節して、どうにかするしかないでしょう。

 この3月は、今年受験の方にとっては、web講義をこなす日々でしょう。

 春はもうすぐ。

 web講義ももうすぐ終わる。

 がんばって。