地理から見るウクライナ | 中島基浩公務員試験合格ブログ

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 講師の中島基浩です。

 

 連日報道されるウクライナ情勢。

 歴史的側面や国際関係等は報道される通りですから、当記事では人文科学の地理からみて、どうなのかというのを取り上げます。

 

 まず、ウクライナの気候です。

 国土の大半は、亜寒帯湿潤気候(Df)です。

 しかし、黒海沿岸部はステップ気候(BS)、クリミア半島の先端部は温暖湿潤気候(Cfa)です。

 公務員試験でここまで細かく訊かれることは、ほぼないと思いますが、亜寒帯(D)と乾燥帯(B)が接している、北が亜寒帯(D)、その南が乾燥帯(B)、さらに南が温帯(C)とかなり独特な気候の配置になっています。

 

 もう一つは土壌です。

 ウクライナは雨が少ないものの草が生える程度には降水のある、乾燥帯のステップ気候です。

 ステップ気候では、熱帯のラトソル(ラテライト)のように栄養分が雨によって流出しないため、生えた草が土壌にかえって降水に流されずそこにとどまって栄養分になります。

 その結果、肥えた黒色の土になる、チェルノーゼム(黒土)が国土に広がっています。

 このチェルノーゼム(黒土)のおかげで、ウクライナは小麦地帯です。

 公務員試験で問われるとしたら、チェルノーゼム(黒土)でしょう。

 ウクライナと言えば、チェルノーゼム(黒土)と即答できるように。

 

 ウクライナについては、旧ソ連や東欧との関連で、ベラルーシ、バルト三国、モルドバ、ジョージア・アルメニア・アゼルバイジャン、チェチェン等と並んで、選択肢の一本として訊かれることが想定されます。

 NATOについても、勉強しておきましょう。

 NATOになると、地理と言うより、世界史、社会科学になりますが・・・。

 

 国家総合職まで、あと11日。

 国家専門職まで、あと53日。

 国家一般職まで、あと60日。

 地方上級、A日程まで、あと67日。

 数字が大きくなることはありません。

 1日、1日、できることを続けていきましょう。

 条件は皆同じです。

 しんどい時に、どれだけがんばるか。

 勉強でも実務でも、人生でも同じくでしょう。

 夜明けの前が一番暗いのです。

 苦しいのも、あとほんの少しです。

 がんばって。