講師の中島基浩です。
受講生と面談をしていると、面接をどうしようか訊いてくる受講生がたくさんいらっしゃいます。
これには、こう答えます。
質問が無限にあるように思えるかもしれないけど、面接で訊かれる質問はこの5つだけだ、この5つをしっかり考えろ、と。
その5つとは、
① 自己PR
② 志望動機
③ ガクチカ
④ 最近関心を持った出来事
⑤ 趣味・特技
の5つであると。
自己PRは「あなたは周りの人にどんな人と言われますか」「自分の長所と短所は」といった更問(さらとい)、深掘りなどが考えられます。
こういった更問などをたくさん用意して、自分自身について徹底的に考えることです。
志望動機は「××庁でやってみたい仕事は」「〇〇市職員として求められる資質は何か」といった更問、深掘りなどが想定されます。
こういった更問も含めて、受験する官庁の業務について徹底的に調べ上げておきましょう。
その際には、受験ジャーナルの、先輩が自分の仕事を紹介するという形式の記事が有益でしょう。
ガクチカは学業と学業以外、個人とチームワークといった類型が考えられます。
自分のエースのガクチカがどこに位置するか把握するとともに、エースが学業についてのガクチカなら、学業以外のガクチカも用意しなければいけません。
ガクチカは、「他にどういったことに力を入れましたか」と簡単にお代わりされてしまうので、できるだけ多くの類型のガクチカを用意してください。
最近関心を持った出来事は、自分のゼミと関連するとか、これなら自分のペースで話せて年上の面接官と対等の立場で話ができそうというテーマをセレクションしましょう。
面接前に災害などがあると、深い考えなしでその災害を挙げる受験生が多くなる傾向があります。
せっかくの面接の機会なので、類型的な会話が多くなりがちな最近の災害をここで挙げるのは損です。
検討する時間はあるので、自分の切り口で話せるテーマを用意しましょう。
趣味・特技は、面接官と同じ趣味を挙げて、思わず会話が弾んでしまうというラッキーパンチを狙うという側面もあります。
また、最近の若年者のメンタルの問題があって、ストレスをひきずってしまう若年の職員が多いので、どうやってストレスを解消するのか、面接官が知りたがっています。
趣味・特技には、一人で行うか、複数で行うか、屋内のものか、屋外のものか、2×2で4通り考えることができます。
理想は、この4つを挙げることです。
しかし、時間やスペースの都合で4パターンも書いたり言ったりすることができないと思われるので、一人・屋内とみんな・屋外とか、一人・屋外とみんな・屋内という斜めのパターンを意識することで解決しましょう。
面接の準備はこの5つの項目の準備に尽きます。
この5つ以外の質問は、例えば「あなたを漢字一文字で例えると何ですか」という類の質問であり、その場で考えて答えたら済む質問です。
その場で考える質問は、いい答えをしようとするより、その場で考えて自分らしい答えができればいいのであって、あまり考えすぎないようにしましょう。
梅雨空が続きますが、梅雨も終わりが近づいています。
面接の準備とか、市役所の試験など、しんどい日々が続きますが、何とか乗り越えていきましょう。
来年受験の方は、夏休みの計画を立てて、今までに学んだ内容について、夏休みで完全に理解するようにしましょう。
どの科目を復習すればいいかわからないという方がいれば、とにかく数的処理です。
4月、5月、6月で学んだ数的処理の内容について、この夏休みの間に、完全に理解するようにしましょう。
がんばって。