映画「伊豆の踊子」感想 | リタイアライフのつぶやき

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65才でサラリーマン生活からリタイア。さて、これから何をしていこうか。ブログでつぶやきながら日常生活を報告。参考になれば幸いです。

5月17日、NHKBSプレミアムシネマで映画「伊豆の踊子」が放送されてました。興味があったので早速みました。

監督西河克己

俳優 吉永小百合 高橋英樹

日活 1963年 87分

内容(Movie Walkerより)

「若葉が美しい伊豆の街、修善寺を発った一高生の川崎は旅芸人の一行と連れになった。一座は大島の人で四十女を中心に男一人と若い女の五人づれ、川崎に可憐な笑顔を向ける踊子は一ばん年下のようである。

下田まで同行する約束をして湯ケ野に着いた夜、川崎はお座敷へ呼ばれている踊子達のざわめきを聞くと胸が騒いだ。

しかし翌日彼は、病気で寝ている酌婦のお清を慰めたり子供達とかくれんぼをして遊ぶ踊子が、まだ汚れを知らぬ子供と知った。

踊子はその一日を川崎と遊び夜は仕事のあと彼に本を読んで貰った。翌朝、出発をのばすという一座と行を共にした川崎は、男の語る淋しい身上話を聞いた。

一行は自分の妻とその母、年下の踊子はカオルといい十四で自分の妹、こんなことをさせたくないが事情あってのことという。

一行と川崎は急速に親しくなり、踊子は強引に川崎が大島に来るという約束までさせてしまった。踊子が川崎を強く慕い始めたことに母親は気付いていたが、叱るでもなかった。

翌朝下田へ向う道、山の中で川崎と踊子は初めて二人きりになったがドギマギしている間に時はすぎた。

下田へ着き、川崎は最後の思い出にと踊子を映画に誘ったが、母親は許さなかった。これが二人の心の傷を深めるだけで所詮どうしようもない恋であると判っていたからだ。

翌朝早く、川崎は下田の港に出かけた。送りに来た踊子は何を話しかけても黙ってうなずくだけだった。

川崎の出船を見送る踊子は、船が遠く離れると懸命にハンカチを振った。彼の眼は踊子をみつめたまま急にうるんだ。」以上が概略です。

当時の一高は、進学率1%くらいでしょうか。超エリートです。世間もそういう見方をしていました。一方、旅芸人一座は、定住を基本とする共同体社会からみると異端であり低く見られがちでした。小説では「孤児根性に歪んでいた青年の自我の悩みや感傷が、素朴で清純な踊子の心によって解きほぐされていく過程と、彼女との悲しい別れまでが描かれています。」(wikipedia)

とありますが、映画では、悩み多き青年とは、描かれていませんし、宇野重吉演じる大学教授の回想(かつて一高生の頃、旅芸人の踊子に淡い恋心を寄せてていた。)という体裁になっている点が大きく異なっています。

恋愛には、貧富や身分の差は関係ないはなと言われていますが、この当時は、まだ残っており、踊り子の祖母がいいます「一度は経験するかなわない恋だから」と映画に行かせなかったのです。一高生は、踊り子を穢れを知らない少女として可愛がり、大人の恋愛へとはいかないまでも下田の港の別れで本当に好きだったと実感するのです。

踊り子を吉永小百合が演じていますが、踊り、動作など完璧に演じています。踊りなど上手でさすがだと思いました。相手役の高橋英樹もいかにも好青年という役を演じています。

日活のスターでした。

いい映画でした。

最後までご覧になりありがとうございます。

 

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