映画「蜘蛛巣城」感想 | リタイアライフのつぶやき

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65才でサラリーマン生活からリタイア。さて、これから何をしていこうか。ブログでつぶやきながら日常生活を報告。参考になれば幸いです。

2月15日、BSプレミアムシネマで映画「蜘蛛巣城」が放送されてました。興味があったので早速みました。

監督 黒澤明

俳優 三船敏郎 山田五十鈴 千秋実

1957年 東宝映画 110分

内容(Wikipediaより)

「北の館の主・藤巻の謀反を鎮圧した武将、鷲津武時と三木義明は、喜ぶ主君・都築国春に召し呼ばれ、蜘蛛巣城へ馬を走らせていたが、雷鳴の中、慣れているはずの「蜘蛛手の森」で道に迷い、奇妙な老婆と出会う。

老婆は、武時はやがて北の館の主、そして蜘蛛巣城の城主になることを、義明は一の砦の大将となり、やがて子が蜘蛛巣城の城主になることを告げる。ふたりは一笑に付すが、主君が与えた褒賞は、武時を北の館の主に、義明を一の砦の大将に任ずるものであった。

武時から一部始終を聞いた妻・浅茅は、老婆の予言を国春が知れば、こちらが危ないと、謀反をそそのかし、武時の心は揺れ動く。折りしも、国春が、藤巻の謀反の黒幕、隣国の乾を討つために北の館へやって来る。その夜、浅茅は見張りの兵士たちを痺れ薬入りの酒で眠らせ、武時は、眠っている国春を殺す。主君殺しの濡れ衣をかけられた臣下・小田倉則安は国春の嫡男・国丸を擁し、蜘蛛巣城に至るが、蜘蛛巣城の留守をあずかっていた義明は開門せず、弓矢で攻撃してきたため、2人は逃亡する。

義明の強い推挙もあって、蜘蛛巣城の城主となった武時だったが、子がないために義明の嫡男・義照を養子に迎えようとする。だが浅茅はこれを拒み、加えて懐妊を告げたため、武時の心は又しても変わる。義明親子が姿を見せないまま養子縁組の宴が始まるが、その中で武時は、死装束に身を包んだ義明の幻を見て、抜刀して錯乱する。浅茅が客を引き上げさせると、ひとりの武者が、義明は殺害したものの、義照は取り逃がしたと報告する。

嵐の夜、浅茅は死産し、国丸、則安、義照を擁した乾の軍勢が攻め込んできたという報が入る。無策の家臣たちに苛立った武時は、轟く雷鳴を聞いて森の老婆のことを思い出し、一人蜘蛛手の森へ馬を走らせる。現れた老婆は「蜘蛛手の森が城に寄せて来ぬ限り、貴方様は戦に敗れることはない」と予言する。蜘蛛巣城を包囲され動揺する将兵に、武時は老婆の予言を語って聞かせ、士気を高めるが、野鳥の群れが城に飛び込むなど不穏な夜が明けた翌日、浅茅は発狂し、手を「血が取れぬ」と洗い続ける。そして寄せてくる蜘蛛手の森に恐慌をきたす兵士たち。持ち場に戻れと怒鳴る武時めがけて、味方達の中から無数の矢が放たれる。」とあります。

「シェイスクピアの戯曲「マクベス」を日本の戦国時代に置き換えた作品で、原作の世界観に能の様式美を取り入れた。ラストに三船の演じる主人公が無数の矢を浴びるシーンで知られるが、このシーンは実際に三船やその周囲めがけて本物の矢を射って撮影した。海外ではシェイクスピアの映画化作品で優れた作品の1つとして評価されている。」(Wikipedia)より。「マクベス」の内容は、「マクベスは、マクベス夫人と共に、スコットランドの王位を得るために多くの裏切りや陰謀を企て行きます。王の軍隊を指揮し、王を支配し、自分が王になるために必要なことをすべてやります。

しかしマクベスやマクベス夫人は、自分自身の欲望によって自らを葬り、周りの人々をも滅ぼしていきます。人間の弱さや執念による悲劇を描いている作品です。」(マナカレより)

面白い映画でした。武時が妻の浅茅に操られてる様子が面白く、妻の浅茅の方が野心家なのです。この映画も、三船敏郎の演技が際立っています。無骨だが気が弱く、妻の言いなりになり、主君を殺し、仲間も殺すという悪人を機敏に演じてました。ただ、早口でまくしたてるので聞きづらい面もありました。

能の要素をとりいれていて、物語の構成は、シテの亡霊が現れ、過去の罪業を語って去っていくという夢幻能の形式を借用しているそうです。

最後のシーンの三船の周囲に刺さる矢は、大学の弓道部員が三船から数メートル離れた板塀めがけて射っているそうで、監督の力の入れ方が伝わってきました。

最後までご覧になりありがとうございます。

 

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