俳優・渡哲也が亡くなりました。悲しいです。ファンの一人でした。
20代の頃、任侠映画、ヤクザ映画が好きで、よく見に行きました。
今まで、ブログで「日本侠客伝」「昭和残侠伝」等の任侠映画や、「仁義なき戦い」等のヤクザ映画の感想を書かせてもらいました。東映の高倉健もファンでしたが、日活の渡哲也も負けずにファンでた。
特に渡哲也主演・藤田五郎原作の「無頼シリーズ」が好きで今でも桟橋で渡哲也と松原智恵子と別れたシーンが焼きついています。
追悼の意味を込めて、映画「仁義の墓場」の感想を書かせてもらいます。
東映初主演作品です。
1975年東映映画
監督 深作欣二
原作 藤田五郎
主演 渡哲也
共演 梅宮辰夫
内容は、「昭和21年、ヤクザの組長から盃をもらったが、その親分を日本刀で斬りつけ、重傷を負わせた。ヤクザ社会からは、「関東処払い10年」(関東には10年間近づいてはならない)という制裁を受けた。その後は大阪で暴れたりしてたがまた東京に戻り、庇ってくれた兄弟分までも殺した。最後、昭和29年、服役中の府中刑務所屋上から飛び降り自殺した。」
仁義に背を向け、組織に牙をむき、野獣化した一匹狼です。戦後暴力 史上、最も兇暴といわれた異色やくざの生き様でした。
渡哲也が演じましたが、麻薬中毒患者となり、死んだ女房の骨を食べるシーンは、圧巻で鬼気迫るものがありました。
ここまで、悪いヤクザがいたのかと呆れてしまいましたが、渡哲也の演技を見てこんな上手い演技をする役者は他にはいないと思いました。
渡哲也は、大河ドラマ『勝海舟』を途中降板し、療養生活を経ての復帰第一作が本作でありました。まだ病み上がりで本調子ではなかったようです。それがかえって幸いして、どす黒い肌色を含めて鬼気迫る表情を醸し出だし、主人公の不気味な迫力をいやが上にも増大したようです。(Wikipediaより)
「公開当時の興行成績は振るわなかったが 後にその一種異様な迫力が評価され、キネマ旬報「オールタイムベスト・ベスト100」日本映画編(1999年版)では、38位に選出されるなど作品の評価は高い。」
(Wikipediaより)とあります。ヤクザ映画の傑作になりました。
惜しい俳優が亡くなりました。
ご冥福を祈り致します。
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