映画「陽暉楼」感想 | リタイアライフのつぶやき

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65才でサラリーマン生活からリタイア。さて、これから何をしていこうか。ブログでつぶやきながら日常生活を報告。参考になれば幸いです。

宮尾登美子原作の映画は、前回はブログで「櫂」を紹介させてもらいましたが、今回は「陽暉楼」です。

1983年 東映映画

監督 五社英雄

出演者 緒形拳 池上季実子 浅野温子 倍賞美津子

(内容)wikipediaより抜粋

昭和初期、土佐随一の料亭、陽暉楼を舞台に、女衒の太田勝造、その娘の芸妓・桃若、勝造の愛人・珠子らを中心とした人間模様を描いていきます。

「かつて勝造は、娘義太夫の呂鶴と駆け落ちするが、呂鶴は追っ手に斬り殺され、幼い娘が残された。娘は陽暉楼に預けられて成長し、今では売れっ子芸妓・桃若になっている。

勝造は芸妓、女郎をあっせんする女衒である。

勝造の愛人・珠子は、働くため陽暉楼行くが、女将に断られる。桃若への対抗心から、珠子は玉水遊廓に行くことを申し出る。珠子は売れっ子の女郎となる。

ある日ダンスホールで、桃若ら芸妓とひいき客の一行は、珠子たちに鉢合わせをする。珠子はあてつけるように帝大出の銀行員佐賀野井と一緒にダンスを踊り、皆の喝采を浴びる。ダンスホールの洗面所で、桃若と珠子はつかみあいの喧嘩になる。その夜、桃若と佐賀野井は結ばれる。

桃若はやがて妊娠するが、佐賀野井はヨーロッパに旅立ってしまう。陽暉楼の女将は、桃若の子は旦那の堀川の子だということにして、いずれ桃若に店を継がせようと考えている。しかし桃若は、女将の意に従わず、旦那の堀川と別れ、一人で女の子を産む。胸を病み働けなくなった桃若は、子供を陽暉楼に託す。

陽暉楼の主人はばくち好きで、土佐への進出を狙う稲宗組から借金を重ねる。稲宗組に従わない勝造は命を狙われることになる。」 

感想としては、前回の「櫂」と同じ様に女衒が主人公で、その娘の芸妓とその愛人を中心に描かれています。昭和初期の芸妓の芸は、これが芸なのか疑いたくなるものでした。ストーリー的には、何かを訴えるとか感動するとかはあまりなく娯楽性を追求しているため退屈はなく見終えてしまいます。

ただ、この映画は、役者陣の演技が素晴らしく、特に浅野温子の体当たり演技で、池上季実子との喧嘩シーンは、圧巻でした。女衒をやらせたら「寒椿」の西田敏行、今回の緒形拳は、当たり役です。

昭和初期の貧しさは、子供を金で売りに出すという事。その仲介役であり、義侠心が鳴ければ、単なるヤクザ以下ですがこの映画の女衒は義侠心があり救われます。

一番最後のシーンでは、子どもは、目の不自由な房子の弟が肩車するシーンで終わっています。

安心しました。

 

最後までご覧になりありがとうございます。

 

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