ピエモンテ便り2012⑥小高い丘の造り手Conterno Fantino
Baroloの造り手訪問二軒目はMonforte d'AlbaにあるConterno Fantino。
Conterno Fantino
Via Ginestra 1 Monforte d'Alba
+39 0173 78204
3年前にも訪問した造り手ですが、その時に工事中だった新しいセラーが完成していました。前回もとっても丁寧でわかりやすい案内でしたが、今回もElisaさんがじっくりと案内してくれました。
Conterno氏(畑担当)とFantino氏(醸造とマーケティング担当)の共同経営で両氏の家族(総勢16名)ワイン造りに携わっているというファミリー経営。ファミリー経営といえども、かなり大規模な設備投資をしていて、テイスティングルームもセラーも広くてとっても綺麗。
ワイン造りは1950年代にスタートしていましたが、当時は生産量のすべてをネゴシアンに売却しており、自社名でのワイン造りは1982年からスタート。醸造所はBastiaという丘の上にあって、標高は560mという見晴らしのいい場所。
栽培面積はMonforte d'Albaに25ha。クリュはGinestra、Mosconi、Bussia Sottana、Bricco Bastia、San Pietro、Ornatiに区画を持ちますが、Baroloとして造っているのはGinestra(Sori GinestraとVigna del Gris)とMosconiの二つ。Nebbioloが9ha、Barberaが6.5ha、Dolcettoが4.5ha、Chardonnayが1.5ha。
1997年からナチュラル栽培で今年ビオロジックの認証を受けたそうです。
醸造所の近く、Bastiaの丘の上のあたりはNebbioloには標高が高すぎるので、ChardonnayやDolcettoを栽培しており、続いてBarberaが植えられ、Nebbioloは標高400m以下のところで栽培。
2012年の収穫はネッビオーロが10月26日に終了(2011年は10月3日)。
9月の昼夜の気温差が大きかったので、ネッビオーロはブドウの果皮が厚く健康な成熟したブドウが造れたとのこと。一方ドルチェットは収穫期に嵐に襲われ、標高の高い丘斜面に栽培されているので被害を受けてしまい、例年の半分くらいの収穫になってしまったそうです。
造っている銘柄はこちら(カッコ内は試飲したビンテージ)。
Barolo Sori Ginestra (2008/2009)
Barolo Vigna del Gris (2008/2009)
Barolo Mosconi (2008/2009)
Langhe Nebbiolo Ginestrino (2011)
Barbera d'Alba Vignota
Langhe Rosso Monpra
Dolcetto d'Alba Bricco Bastia (2011)
Chardonnay Bastia (2011)
Chardonnay Prinsipi (2012)
Barolo Chinato (2006)
醸造所を案内してもらっている最中に、
ステンレスタンクで熟成中のシャルドネをテイスティングさせてもらました。
Chardonnayは二種類作っていて、Prinsipiは3-4ヶ月だけステンレスタンクで熟成させて12月中旬にはボトリングするという、極若飲みタイプ。一方Bastiaは発酵も熟成もオーク樽で行い、熟成は100%新樽で16カ月。2011年を試飲しましたが、ボリュームたっぷりながら、酸もしっかりと存在していて、バランスが良。
100%除梗、発酵はステンレスタンクにロータリーファーメンターが備え付けられたものを使用して、一週間程度。熟成はバリックと大樽を併用。
Dolcettoは樽熟成はせずにステンレスタンクのみ。
LangheとBarberaは新樽使用せず、Usedのみ。
Barolo Sori GinestraとVigna del GrisはいずれもGinestraの区画のブドウから造られています。
同じGinestraといっても場所によって土壌が異なり、
Sori Ginestraはシルトの含有率が多く、南向き斜面、樹齢は45年、パワフルな造りであるのに対して、
Vigna del Grisの方は、50%が砂系で南東向き斜面、樹齢が25年と相対的に若いブドウを使用。よりエレガントなスタイル。
Barolo MosconiはGinestraの対面の斜面で標高400mと高い区画。南向き斜面。樹齢57年。タンニンが堅固でボディあり。09年はオークが強い印象。
02年(雹の被害)と03年(猛暑)はクリュごとのワインは造らず、3回の選果のあとにブレンドして「Barolo」としてリリースしたそうです。08年はクラッシカルなビンテージで長熟タイプ、09年は暑かったのですでに香りも開きつつあるそうです。
2008年のSori GinestraとVigna del Gris、2006年のVigna del Grisの計3本購入。
とても充実した訪問となりました。
ちょっとオマケ。
現在醸造をほぼ任されているElisaさんのお兄さんがテイスティングルームを通りかかったところ、ひげ男爵の顔を見て立ち止まり、ゆっくり近づいてきて一言。
「前にどこかで会ったことありますよね?」
「3年前に訪れました」と答えると、
「やっぱりね~。どこかで会った顔だと思った!」と言って、肩に手をまわして握手してきたお兄さん。
でも、3年前に来た時、お兄さんに会っていないと思うんですが。。。。。??
やっぱりイタリア人顔なんですね、髭男爵って(笑)。
あ、ちなみにろみゆ亭の近所のイタリアンではいまだにイタリア人だと思われています。
とっても珍しい「シャイなイタリア人」だとね。
ピエモンテ便り2012⑤~近所に欲しいオステリアLa Salita
Monforte d'Alba村にあるオステリア。
Via Marconi 2/a 12065 Monforte d'Alba, Cuneo
カジュアルなワインバー的なお店で、
ちょこちょこつまみながら美味しいワインを頂くことができます。
ちょうど日本人の若い料理人さんが修業に来ていました。
ピエモンテで働いていたというだけで箔がつくんでしょうね。
ワインはAlessandria GianfrancoのBarolo San Giovanni 2005をオーダー。
マダムが開けてくれたのですが、コルクのにおいをかいでちょっと「あれ?」的なお顔。
「もしかしたら劣化しているかもしれないので、飲んでみて」と言われて
グラスに近づけるとちょっと鼻にツンとするような香り。。。一口飲んでみると舌にピリピリ。
私が「おかしいかもしれません」というと、
マダムも一口飲んで「ごめんなさい。別のボトル持ってくるわね」と。
こういうこともあるんですね。
残念ながらSan Giovanniは最後の一本が出てしまったということで
マダムお勧めのEllio Grassoをチョイス。
Barolo Gavarini Chiniera 2004です。
タンニンがしっかりとしていて、力強いバローロですが、フィニッシュはふわっとエレガント。お花やハーブの香りが残って心地よいワインでした。
アミューズはズッキーニの乗ったRaminghinというミニタルト。
お料理はつまむ感じで何品かオーダー。
黒トリュフがこれでもか!というくらいかかっているリゾットとPlinというラビオリ。
Plinはピエモンテのお料理で、「つまんだ」という意味のピエモンテ方言なんですって。
いくつかのレストランで食べましたが、
中身はひき肉とチーズ、ハーブはセージが使われていることが多いかな。
小さくて食べやすくて美味です。
ご馳走様!
ピエモンテ便り2012④~Baroloのぶどう畑を臨む美食レストランBorgo Antico
今回の旅行でぜひとも訪れたいと持っていたレストランがコチラ。
Locanda nel Borgo Antico
Via Boschetti 41 12060 Barolo
3年前にピエモンテを訪れた際に、連れて行ってもらったお店で、
食事とワインとサーヴィスとその立地に感動したろみゆ。
その時はディナーだったので、
目の前に広がるぶどう畑を見ながらお食事というわけにはいかなかったため、
次に来る時は是非ランチで行きたいと思っていたのでした。
場所はまさにBaroloの畑のど真ん中。
前後左右ぶどう畑に囲まれていて、テラス席からは美しいぶどう畑の斜面を一望できます。
アミューズをいただきながら、ソムリエお勧めのフランチャコルタで乾杯。
Berlucchi Franciacorta。
牛肉のゼリー寄せ、クリームチーズとナッツのムース、野菜のパイ包み。
どれもかわいくて美味しいです。
ワインはここに来たら飲みたいと思っていたPoderi A.BertelliのGiarone。
3年前に来た時に、その日のランチでGajaのGaia&Reyを飲んだので、何か似たものをということでソムリエが勧めてくれたワインでした。か~な~り生産量が少ない小さな造り手で、バローロでもめったにお目にかからないワイン。品種はシャルドネです。
今回、レストランで飲む以外にどうしても購入したくて、ソムリエにGiaroneを扱っているエノテカを教えてもらって、あるだけ購入するつもりだったのですが、残念ながら在庫が一本もなくてゲットすることができませんでした。
色といい、香りといい、すさまじい存在感を持ちながら、樽が利きすぎたアメリカの下品なワインと違って酸とのバランスが抜群で、と~~ってもエレガント。鼻に抜ける余韻がたまりません。
Gaia &Reyも大好きで素晴らしいワインですが、その半分くらいのお値段でしかもまさにここピエモンテでしか飲めない地元のワインというのもいいですよね。
感動する美味しさ。二人とも筋肉が弛緩するほどノックアウトです。
アンティパストは、
ポーチドエッグのポルチーニ茸のクリーム添えと、ウサギのお肉とフォアグラのテリーヌ。
思わずうなる美味しさ。
こちらでも白トリュフのシェーヴィングがもちろんございました。1皿分で+50ユーロ。
ここは様子見で保留。
プリモはタヤリン。
メインは、ウサギのフィレとラムの石焼き。
とっても繊細で、丁寧に調理されていることが分かるお料理。とってもおいしかったです。
メインに合わせて赤ワインをグラスで。
Luigi EinaudiのBarolo Cannubi 2004。
グラスでオーダーしましたがボトルを新しくオープンしてくれて、しっかりと何度もグラスに香りづけをしてくれる行き届いたサーヴィス。嬉しい限りです。
ランチだというのに、セコンドまでしっかりといただいて、ワインもしっかりといただいて、かなり満腹状態の二人。デザートは泣く泣くパスすることに。
コーヒーと一緒に焼き菓子。これだけで十分なデザートです。
いやあ、本当においしかったです。
味だけでなく、ソムリエやスタッフの素晴らしサーヴィスのおかげでとても優雅なランチを頂くことができました。
ピエモンテに来たら訪問マストのレストランですね。







































