夢の田舎暮らしの理想と現実 | 天然石ジュエリーのCanecryのブログ

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ハンドメイド天然石ジュエリーの作家、ロミのブログです



伊豆半島の南のはしっこ。都会の喧騒からは程遠い地にフラフラと移住して早2年が経過した。

ネットなんかで『 田舎 移住 』などのキーワードで検索すると、自然が豊かで、のんびりしていて、人々が暖かい、みたいなポジティブ・ワードが並ぶのと同時に、仕事がない!だとか人間関係が濃ゆい!だとか、村八分!だとかの、ネガティブ・ワードもよく見かける。

そこで不肖わたくしめが、将来田舎暮らしを考えている読者諸氏のために、ここ2年、実際に居住してみての様々なアレを赤裸々なアレで書いてみようと思う。現在進行形です。

なんかの参考にしてください。なんの参考かはしらんけど。


大自然について

そりゃそうだ、って話なんですけども、当然ながら自然は豊かです。

高層ビルもでっかい高速道路もショッピング・モールもない。海!山!また海!そして山!みたいな風景が続きます。


最初は、うわ~綺麗だなぁ~とか、心が洗われるなぁ~的なことを殊勝に思ったりもしますが、ぶっちゃけ慣れます。まぁ、こんなモンだろ、と。海なんだから青いだろ、と。山なんだから緑だろ、と。

最初は朝の鳥の鳴き声なんかも心が洗われるように感じるものですが、だんだん五月蠅いと思うようになってきて、最近のわたくしは朝っぱらからピヨピヨやかましい小鳥に対して憎しみさえ抱くようになってきてますので、どんなことでも慣れるし、大自然も度が過ぎるとイカンもんなんだなぁ、と感じる今日この頃です。

また、大自然がお腹いっぱい的なアレということは、野生動物や野生昆虫なんかも割拠しておるわけで、虫は所詮ムシケラなので叩きつぶせばそれで済みますが(それも怖いなんてのは論外です)、問題は野生動物です。

道で猿とすれ違う、クルマで山道を走っているとイノシシが道路を封鎖している、なんてこともありますので注意が必要です。


家の天窓から覗く猿

野生動物と生息テリトリーが重なるうえで、心がけるべきことはたったひとつ。徹底した無視に他なりません。

干渉してはいけないのです。道ですれ違っても無視、目が合っても無視、話しかけられても無視(こわい)。とにかく無視。何があっても無視です。

野生動物のほうでも不要なトラブルは避けたいと考えている(ハズ)なので、完全なる不干渉を貫き、お互いの存在は無いものとして扱います。遭遇時にギャーギャー騒いだりしますと、相手の神経を逆なでしますので、冷静にシカトしましょう。そして虫はゴキもゲジも叩き潰せ!

大自然に対しての総論:
サーフィンとか釣りとかキャンプとか山歩きとか山を開拓するとかそういう趣味があるなら、素晴らしき大自然と共に暮らす喜びはある。野生動物は無視して、虫は躊躇なく叩き殺せ。小鳥は集団だとうっさい


人間関係について

田舎は閉鎖的だ、いや、田舎の人の心は温かいんだ、などなど、諸説ぷんぷんいろんな説があり、なおかつ移住者の心を常に悩ませるもの、それが田舎の人間関係です。

でもまぁ、冷静に考えてみますと、都会の人は冷たいとか、都会でも下町は人情があるみたいなフンワリとしたイメージと同様、田舎にだっていろんな人がいるわけで、この地域の奴はこういう性格だー!とか、あっちの人たちはああいう性格だー!とかステレオタイプに決めつけるのは、あまりにも短絡的であり、実行動にその知見を当てはめてしまうのは、危険な行為と言えるのではないでしょうか。

わたくしの居住地域は、観光客が多いエリアで、なおかつ家は別荘地の真っただ中なので、ご近所さんは5世帯くらい、移住者3:ローカル2くらいの感じです。

別荘地という特殊な環境なので、町内会と自治会という2つの寄り合いがあり、移住者は自治会のみの参加で、ローカルの方々は町内会と自治会の両方に加入しているものと思われます。

こういう書きかたをすると、移住者は町内会に入れないのかー!と、ネガティブな感想を持つ方もいるかもしれませんが、町内会は地域の清掃とかなんか行事のアレとかをアレする場らしく、入ってても入ってなくても移住者にとってはなんの影響もなく、わたしなんかは、町内会が存在することに1年以上気付かなかったほどです。

基本、別荘地なので、移住者は別荘利用の観光客と同様の扱いで、ローカルの方々は友好的ですし、いろいろなことを教えてくれたり、なんか魚とか野菜とかをくれたりします。

『田舎の人は暖かい』 ここの地元の方々は、そんな一般的な認識通りといえるでしょう。

が。

移住組が移住組とモメとる...

わたしもクルマの停め方について、うじゃうじゃ言われた。移住組に。なんつかなー、都会モンは細けーんですよ。もっとおおらかにしてくれよー、と、思うこともしばしば。

田舎といえどもそういう場所もあるのです。

人間関係に対しての総論:
いろんな人がおる。都会も田舎もいっしょ。
でもおそらく別荘地はあまり干渉されなくて良。基本ヒマなので新しく移住してきた人とかは陰でウダウダ言われてそうだが、気にしなければ影響ないんじゃない?

めんどくさい奴は、たぶんどこでもめんどくさいです。これも気にしないこと


仕事について

これはねー。わかんないんですよ。わたしには。

けど、普通にお仕事はあるっぽいです。ブルーワーカーが殆どですが、そんなもんでしょう。スーパーで時給1000円、ホームセンターで時給1200円とかそういうポスターを店先で見かけます。万年人手不足。

物価はモノによっては安い。地元でとれる魚や野菜を直売所で買うとかすれば、食費は抑えられます。あと、釣りとか。山菜とりにいったりだとか。

また、一般的な収入を得る『仕事』とは別に、家のまわりを維持したり、修理したりといったような個人的な『仕事』もやらなければいけません。特に山の中の一軒家に住む場合などは、落ち葉を掃除したり、家の傷んできた箇所を修理したり、草むしりをしたり、といったような、都会のマンションで暮らしている方々からすれば、不毛とも思えるほどの膨大な量の『仕事』があります。

田舎の人々は、基本的に、粘り強くてマメで働き者です。いろいろな工夫や、もの作りを楽しめる人が多い気がします。そういう気質があれば、都会から、田舎への移住を考えてもいいんじゃないかな~。

***

そんなもんで、わたくしの暮らしを支える、ジュエリーの新作です。

どうぞご覧ください(そして買ってください)。

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