一般的な知名度は低いが、Canecryでずっと取り扱っている人気の石でお問い合わせも数多く頂くが、いかんせん加工が大変で、しかも割と希少ときてるので、なかなか手ごろな価格帯のモノを仕入れられず、『入荷したら連絡シマス』と返事してお待たせしているお客さんが何名かおられるのだ。
で、やっと入荷シマスタ。またせたね諸君!
なかなかの大きさ。こういうカバンサイト原石はナカナカお目にかかれません。前回やその前のカバンサイトは、ワイヤーなおっちがツイッターであたしが磨いてるのを見て、『なんぼや!青い石だいすぎぃぃぃぃ~~~~!くれぇ~~~~!』とかつって買い占めて行ったので(笑)、ロミ子研磨のカバンサイトのワイヤーアクセが欲しいならなおっちんとこで買うといいんだよ~。
これが買えるかは知らぬ・・・K14ワイヤー
カバンサイトのカボション・ルースは普段から石を取り扱っているお店の人でもあまり目にすることが無いようです。主に観賞用として、原石のコレクターには人気がありますが、一般的には宝飾品として加工されることはありません。
ワイヤーの本とか出版してるりりかちゃんも見たことないって言ってたし・・・
なおっちのとこの天然石屋さんも初めて見た、と。
そう、こういうのがいいの。普段みんながあんまり目にすることはない材料で綺麗なモノを作りたい。マニアックかもしれないけど、昨今のハンドメイド作家はライトすぎてヲタク指数が足りない。もっと材料とかのマニアになれよ!あたしなんか洋服屋さんで悩む時間より、ホームセンターで悩む時間の方が多いんだぢぇ!ちゃらちゃらせんで、ハンドメイダーならホームセンターの工具コーナーに入り浸るがよい!きょわっ!
さて、カバンサイトの研磨です。原石マニアの方には「こんなきれいなカバンサイト原石を切っちゃうなんて!ロミ子ひどい!」とか言われそうですが、さにあらず。あたしの持論は『カバンサイトは内側が美しい』と、こうです。
まず、石をカットする前に、原石をじーーっとみます。結晶がどう伸びてどこをフロントにすれば一番綺麗になるか、と考えます。心の目で15分程原石を眺めて、カット部分を見極めた結果、このカバンサイト原石は3つのルースが作れそうという結論に達しました。
母岩から結晶部分を切り出しで内側を見てみます。計画通り3つのルースになるかな???
内側はこう。
予定では3つのルースを作るハズでしたが・・・。③の部分に母岩が深く食い込み過ぎていて、カットしても5mmくらいのルースにしかできそうもない上に、中心点からの距離が短すぎるので、3つのルースを作るのは断念。石はカットして中身を見るまで最終的な加工の絵が見えないんだよね。それが楽しいんだけども。
2個のルースにすることに予定変更。このカットならうまくいくでしょう。
石を2つにカット。
結晶の発生源を中心点にして、均等に余計な部分を削り取ります。
楕円と、ドロップ型にザックリとカット。ちゃんと中心点を起点にします。石の内側が前にくるように整えます。
ここから長い時間をかけてサンドペーパーで研ぎだすわけですが、夕飯の支度も並行してやります。
たけのこ!今シーズン2回目の生タケノコ!朝取りのを近所のスーパーで買ってきたよ。400えん。
石を研ぐ間、タケノコをアク抜き。ヌカ貰ってくるのワスレタけど、生米と鷹の爪でなんとか・・・。
おなべにぐつぐつタケノコを茹でつつ、カバンサイトをサンドペーパーで研ぎます。
はい、タケノコできあがり~!
石もできあがり~!
仕事しながら夕飯も作る。なんて合理的!
カバンサイトのルースはなんやかんやで3点作れました。
そして晩御飯はタケノコづくし。
自前タケノコ懐石ふるこーす。
先付(前菜)はシンプルに茹でたタケノコのお刺身。ワサビ醤油で。
椀物は姫皮とワカメの吸い物。出汁メインで塩味はかなり薄め。タケノコのかほりがステキ。
強肴はタケノコと鶏肉の筑前煮。ショウガをきかせて。チューブのショウガだけども。
石のビフォー。
アフター。
タケノコのビフォー。
アフター。
目の前にある素材から何を産み出せるか。
考えれば考えるホドにオモチロイね!
いじょ~!
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