本中毒、映画中毒、仕事中毒、そして...恋愛中毒 -18ページ目

■書評 林譲二『星系出雲の兵站 遠征5』早川書房 2020/08/20

 

 

2年間に渡り出版されたシリーズ。
全9冊で完結。
第1部に当たる『星系出雲の兵站』が4冊
第2部の『星系出雲の兵站 遠征』が5冊

タイトルに「兵站」と付いているから、経済的には割に合わないと言われる星間戦争を、物資補給・生産等の経済活動の側面も含めて描いた大河小説なのかと期待して、出版が始まった2年前から読み始めた。

 

が…
ただの仮想戦記みたいな内容で終わってしまった。
残念。
6冊目まで読んだ時点で、あまり面白くもないし、このペースで付き合わされても仕方ないなぁと読むのを止めていた。
完結したと知り、残り3冊分の完結の内容が気になって、思い切って休日1日を使って3冊分を読了。
無理して読む必要は無かったなぁ… という微妙な感想。


地球よりの播種船から発生した出雲や壱岐の星系の人類文明。
そして壱岐星系に突然現れ、出雲星系の準惑星天涯の資源の争奪戦を人類と繰り広げる謎の異星知性体ガイナス。
更に敷島星系に発見されるガイナスとは別の文明圏。
これらの文明や生態系がどの様に発生し発展、あるいは衰退してきたのか…?
それなりの謎解きは準備されているのだが、それを知っても、どうも感動が湧かない。

元々「兵站」を意識して構想されたらしい本作は、ガイナスとの戦闘が始まった当初、つまり敵の規模や技術レベルが不明なうちは、それなりの人類圏のリソースを意識した展開を見せていた。
しかし、ある程度ガイナスを支える文明規模が小さいと判ってしまい、人類圏のリソースすべてをかけた総力戦ではなく、局地戦の小競り合いでの制圧戦という展開になってしまった時点で、本作は失敗作になってしまった。

その後はガイナス文明とは何かという謎解きのしょぼい話にスケールダウンしてしまう。

 

どうして最初の4冊が終わった時点でもっと大きな構想を描かなかったのか…

遠征編の5冊の展開では竜頭蛇尾と気が付かなかったのか…

どうも作者が登場人物に入れ込み過ぎている様なのも残念。

■書評 毛利甚八『白土三平伝 カムイ伝の真実』小学館文庫2020/2/6

 

 

小学館から白土三平の『カムイ伝全集』が出版された時、巻末に掲載されていた評伝をまとめた本を文庫化したモノ。
白土三平の来歴を纏めた資料はあまりなくて貴重な一冊。

『カムイ伝』は月刊誌『ガロ』に掲載された。
僕が知っていたのは、連載終了後も長らく白土三平に原稿料が払われなかったという噂。
原稿料が払われなかったのに、どうして白土三平はあの長編を『ガロ』に掲載し続けたのか?と疑問に思っていたのだが…この本を読んで疑問は解消した。
何の事はない。
『ガロ』は白土三平が出資して発行していた月刊誌だったのである。
手塚治虫が虫プロを作って『com』を出版していた様に、白土三平が『ガロ』を出版していたのである。
目的は出版社の意向に振り回されず『カムイ伝』を発表するため。
なんというバイタリティだろう。


この本を読んで、ずっと購入を躊躇っていた『カムイ伝 二部』を読んでみる気になた。
Amazonでポチろうと調べてみたら、なんと上記の『カムイ伝全集』が絶版になっている…
え、マジ?
2,3年前まで丸善ジュンク堂とかに「全巻あります」と貼り紙してあったのに。
困ったなぁ。

まぁ、『カムイ伝全集』が出版されてから既に10年以上経っているから当然かも知れない。

続・髪が薄い話

家人が追い討ちをかける…

 

2ヵ月くらい前に買った男性用シャンプー、まだ使ってないね。なんで?

 

その前のシャンプーがまだ残ってるんや。まだ使うてるんや。

 

まだあるのに、なんで新しいの買うたん?

 

その時は無くなりそうやと思ったんや。

 

なんでそう思たん?

 

その時に比べて、今はシャンプーを使う量がすごく減ったんや

 

はっとした顔で、じっと僕の頭を見つめる家人…

 

違う! そんな目で見るな!!