■書評 村山由佳『ありふれた愛じゃない』 文藝春秋2014/3/28
- ありふれた愛じゃない/村山 由佳

- ¥1,620
- Amazon.co.jp
女性目線の恋愛小説。
あぁ凄く女性向きの作品だなと思う。
主人公は読者の女性が感情移入する器。
男向けの小説の様にシニカルな自己分析なぞしない…
女性達が日常を離れ、疑似体験として没入できる様に書かれている。
すごい技術だなと思う。
SONYの落日
今週のニュースで一番印象に残ったのは、SONYの2300億円の大幅赤字予測のニュースだった。
2000年前後のSONYからは想像もできない聚落ぶりだ。
僕自身は、当時のSONYもモノづくりの会社ではなく、何だか浮ついたゲームソフトの会社になった様な気がしていたのだが、その心配がこの数年でジワジワと本物になった様な印象がある。
あぁ、やっぱり。と言う所か…
冷静に考えると、もうSONYという会社を助ける手段は無い様な気がする。
特に何か差別化できる製品技術や生産技術を持っている様に思わないし、昔の様に気が利いた製品企画が出てくる様ない気がしないからだ。
それなのにトップからは会社をどうしていくのかというビジョンが出てこない…
この問題は10年以上前の出井体制の頃から始まっていたのだろうと思う。
新しい商品の種を蒔かず、近視眼的に既存の商品、目の前の新製品のみを観てきた結果だ。
市場や会社能力を耕す事をせずに、収穫ばかりを気にしてきたと言う事だ。
しかし、問題はSONYだけではない。
AppleもSamsungも同じ課題を抱えている。
今は調子が良い様に見える彼らも、スマホに代わる次世代の主力商品が無い。
iPhone6の発表/販売の騒動や、Samsungの収益の低下を見ているとそういう風に見える。
僕自身、白物、AVを含めて電機製品が、生活を変える何か新しい製品を出してくる様な気がしない。
あるとしたら、家事を手伝うロボットなのかも知れないけれど…
人口知能の問題と、そして何よりロボットの稼働時間を確保する動力源の問題が解決しないと、ロボットの実用化はまだ遠いなぁと考えている。
2000年前後のSONYからは想像もできない聚落ぶりだ。
僕自身は、当時のSONYもモノづくりの会社ではなく、何だか浮ついたゲームソフトの会社になった様な気がしていたのだが、その心配がこの数年でジワジワと本物になった様な印象がある。
あぁ、やっぱり。と言う所か…
冷静に考えると、もうSONYという会社を助ける手段は無い様な気がする。
特に何か差別化できる製品技術や生産技術を持っている様に思わないし、昔の様に気が利いた製品企画が出てくる様ない気がしないからだ。
それなのにトップからは会社をどうしていくのかというビジョンが出てこない…
この問題は10年以上前の出井体制の頃から始まっていたのだろうと思う。
新しい商品の種を蒔かず、近視眼的に既存の商品、目の前の新製品のみを観てきた結果だ。
市場や会社能力を耕す事をせずに、収穫ばかりを気にしてきたと言う事だ。
しかし、問題はSONYだけではない。
AppleもSamsungも同じ課題を抱えている。
今は調子が良い様に見える彼らも、スマホに代わる次世代の主力商品が無い。
iPhone6の発表/販売の騒動や、Samsungの収益の低下を見ているとそういう風に見える。
僕自身、白物、AVを含めて電機製品が、生活を変える何か新しい製品を出してくる様な気がしない。
あるとしたら、家事を手伝うロボットなのかも知れないけれど…
人口知能の問題と、そして何よりロボットの稼働時間を確保する動力源の問題が解決しないと、ロボットの実用化はまだ遠いなぁと考えている。
■書評 絲山秋子『離陸』 文藝春秋2014/9/10
- 離陸/絲山 秋子

- ¥1,890
- Amazon.co.jp
絲山秋子の最新作
長編
少し分厚い本なのだが、購入して5時間後には読了
昔に付き合っていた彼女が行方不明になり、謎のフランス黒人に彼女を捜して欲しいと頼まれる事から拡がる人間関係。
『海の仙人』と同様に非情に寓話的な内容なのだが、絲山秋子の筆は妙にリアルで、神話と現実の境界腺がはっきりしない。
そこがこの作品の妙味なのだろうが…
タイトルの『離陸』は死の比喩
大切な人を失う現実をどう迎えるかという、人にとって答えのない永遠の問いをこの作品は投げかけてくる。