☆合宿免許日記②☆ | 通りすがりのブルジョワ

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グロテスク・スプラッター作品が好きでよく観ます。最近は育児について書いてます。

 
前回の記事(合宿免許日記①)の続きです。
浜松自動車学校の合宿プランにて、普通免許取得のため頑張りました照れ

今回の記事は、好きになってしまった教官の話が多いです。
お前は何をしに教習所に行ったんだ、と・・・。



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8日め(火)

学科2時間、実技3時間でした。授業が10:30からなので楽。
基本的に自分専属の教官というものは存在せず、その日の授業によって誰が教えてくれるかは変わるという感じです。たまに同じ人に教わることもあるけれど。私はね、考査をはじめて受けたときの教官(修了検定の担当官)が好き! 愛想が良くて優しそうな感じに一瞬で好きになってしまった。もっと話をしたい。技能講習の担当になってくれないかな~。でも、そうしたらそうしたで変に緊張してしまいそうだ・・・。気が多い自分に辟易する。もう少し一途になれたら良いのになあ。
(行く先々で誰かしらに恋をしている自分がいる・・・)

梅雨の時期に自動車学校に通うというのもなかなか悪条件だよね。でも雨の中で運転練習ができるのは、ある意味良いことなのかな。追記:「浜松は人口に対しての人身事故件数が全国でワースト3だから、そんな浜松で運転の練習をする皆さんは大変だけれど、危険の少ない田舎の道路で練習するよりずっと皆さんの力になります」というようなことを教官が言っていました。私たち生徒にとってははじめて走る道路が浜松だから、危険とか安全とか走りやすいとかっていう感覚はまるで分からないけれどね。でも周辺に巨大イ○ンやコ○トコなどがあるためか、交通量が多くて平日だろうと基本的にいつも渋滞していますの。その渋滞している車の間から出てくる歩行者もいるし(本当に怖いから車の間から出てこないでくれ)。
ちなみに今日は、1~2回めの実技で注意されたことを念頭に置いて3回めの実技に挑んだら『全体的にOK、この調子で頑張って』と特に注意されることもなく終わりました! やったー! 今日注意を受けたことをしっかり覚えておいて、明日はもっと上手に運転ができたら良いなあ。だんだんと路上走行に慣れてきたけれど、この『慣れ』が一番危ないもんね。驕らずに頑張りたいと思います。ちなみに仮免後の満点様は1~6まで合格したよー。そんなに難しくないよ。もっと勉強をして、考査に一発合格できるように努力します。




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9日め(水)

もう9日も経つのかあ。早いなあ。最初の頃はぼっちだったけれど、授業で何度か一緒になった子たちとだんだん話すようになったよ。いろんなところ(他県)から来ているので卒業したら会えないけれど。
今日も学科と技能それぞれ3時間ずつやったかな。原付講習をやりました。ブレーキやスロットル(アクセルのこと)などの説明から始まり、場内のコースをちょこっと走るというだけの授業でしたが。怖かったけれど走りはじめてからは楽しかったです。風が気持ち良い。卒業後、乗るなら車じゃなくて原付が良いなあ~と密かに思った。車は大きいがゆえに車幅感覚が掴めなくて怖い。原付は小さくて良い。でも車とごっつんこしたら高確率であの世行きだしなあ。
技能は、複数(私を含めて生徒3人)が同じ車に乗り、交代ばんこで路上での駐停車の練習をしました。人の運転を見るのは楽しいなー。サイドミラーをキョロキョロしなくても何となく道の中央を走れるようになってきた気がします。私、成長してる!




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10日め(木)

朝5時に起きたらすごい大雨&風なんですが・・・。天気予報を見たらお昼頃まで続くようだ。こんなんで路上教習は可能か? と疑問だったのだが、教官いわく『よっぽどの台風でもない限りどんな悪条件でも授業はします』とのこと(意訳)。でも私は今日、路上ではなく場内での技能しかないのでとりあえずは良かったです。しかし土曜日まで毎日5~6時間の授業がある・・・もっと頑張らないと。今日は卒検前の考査を受ける予定なのです。満点様では98~100点を取れているので自信はそこそこある。一発合格を目指すぞ~。

今日の技能は「危険予測シミュレーター」というものでした。ゲームセンターに置いてあるレーシングゲームのような機械に座って、次々に飛び出してくる歩行者をよける授業(違)。割と順調だったんだけれど、最後のほうで駐車車両の隙間からスッと飛び出してきた歩行者をはねた。後ろで見ていた生徒たちも思わず笑うわよ。3人の生徒が交代でやったんだけれど、3人中2人が人をはねたわ(私は歩行者、もう1人の生徒は原付をバコーンと)。それ以来、何だか怖くなってしまった自分がいます。少なからずショックだったから。私、大丈夫なのかなあ。

考査は万全の体勢で臨み、見直しも含めて30分くらいで解けました。点数は何と・・・99てーん! うれぴー! 1問だけ間違えてしまっていて、採点していた教官がスッと横線を引いたんだ。それを見て「あー!惜しい!」と漏らしたら『惜しかったねー』と。
満点様&問題集だけやっていても、それらには載っていない問題が普通に出てくるので、学科教本を読む必要が大いにある(当たり前)。でも細かい数字があまり覚えられないのよね。総重量8トン以上だとか以下だとか。これから本免試験の本番まで毎日コツコツ勉強を頑張ります。

蛇足ですが、検定について私はよく「脱落したら減点何点ですか?」「障害物にぶつかったら減点何点ですか?」とか無神経なことを教官に質問していたのですが、そういったことは基本的には言えないみたいなので(そりゃあそうだ)聞かないようにしてください。しかしおそらく『ここだけの話だけどor本当は教えちゃ駄目だけど、脱落すると○点減点される云々』と教えてくれる教官もいますが、そういった場合は自分の心の中だけに留めておきましょう。私が浅はかだったのでズバズバ聞いてしまったのですが、聞くと教官を困らせてしまうことになるのでお気をつけくださいませ。




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11日め(金)

疲れた。初対面の人たちとの共同生活(部屋は違うけど)って、無意識のうちに神経をすり減らしているから気疲れするの。本当に相部屋にしなくて良かった。1人になれる空間は必要だ。スケジュールが飛び飛びなので、やっぱりそこだけが不満かなあ。授業→1時間休憩→授業→1時間休憩・・・というように進んでいくわけであり、下手すると9:30~20:00頃まで拘束される。10分休憩を挟みつつドンドンやっていけば夕方には終わるのに。合宿は疲れる・・・部屋で寝ても休んだ気がしない、回復しない。枕と布団が硬い(ワガママ言うなと教官に言われますた)。でも大変なのは明日まで。日曜日からは1日3時間くらいになります。そうしたら、いよいよ卒業検定かあ・・・頑張ろう。

今日は試験に備えて考査を2度受けたら、93点と99点でした。そうして1度めは私のお気に入りの教官が考査担当だったの! すごく嬉しい。可愛い格好と髪型&可愛いメイクをしていて良かったーと心から思った。すべてはあの教官に良く見られたくて毎朝していることだからね。同じ空間にいられることが嬉しくて平常心でいられなかった。たぶんあの教官も私のことが好きだと思う(末期)。
で、無事に93点。前回の点数より落ちたけれど。考査を1度でも合格済みの人は「自己採点」という名目で、問題を解き終えたら自分で答え合わせをして見直しをする決まりになっています。けれど答え合わせをしても『?』といまいち理解できない問題があったので、たぶん他の教官だったら聞かなかったけれど、お気に入りの教官だったので質問をしたの。「これはどういう意味ですか?」と。正直ただ話したかっただけです。話す口実が欲しかったの。その教官、近くに寄ると良い匂いがする。死んでしまいそうだ。好きな男性から良い匂いが漂ってきたら当然もっと好きになるでしょ? 死んだ。好きなのにあと数日で卒業しなければならないことがつらい。好きだって伝えてから卒業しようかなあ。で、卒業検定に落ちたらウケるw

でも私の今までの人生を振り返ってみると、それまで真面目に順調に積み上げてきたものが、好きな男性の出現によって(私がぞっこんになることによって)すべてパーになるという傾向がある。せっかく真面目にやってきて評価も高かったのに、好きな男性が現れるとその人に陶酔し、その人によく見られるためだけに生きるようになり、途端に努力をやめてしまう傾向が私にはある。要は好きな男性(自分の恋愛)を最優先にしてしまうのね。でもそれってすごく駄目なことだ。

私が考査の勉強をこんなに頑張って99点で一発合格したのだって、1度めのときに『おお!一発合格!』と驚き、感心してもらえたから。また褒められたい、感心されたい、私が高得点を取ることで会話のきっかけを生みたい。それだけの理由で頑張ったよ。その人に良く見られるために頑張っている。運転が上手になってその人が褒めてくれるなら、もっと頑張って練習する。こんな考えじゃ駄目だろうけれど、勉強を頑張るきっかけになるならアリなのかな。そんな下心のあるきっかけからでも、考査の点数という形で実際に成果が出ているわけだから。

その日、2時間めの考査は「その教官がいるかナ?」と期待9割、本免試験のために勉強しておこうという気持ち1割で行ったけれど、違う教官でした。だとすれば私はこの教室に用はないと15分で解いてさっさと退室。95問ある問題もついに10分強で解けるまでになったわ。次の授業まで30分くらい談話室で時間を潰し、時間になったので教室へ入ったの。そうしたら私の好きな例の教官がいたの。すごく嬉しい。今までその教室で授業をやっていたみたいで、要は私とは入れ違いなのね。その教官の授業を受けてみたいのになあ。学科も技能もその教官に教えてもらったことが1度もないんだ。考査の見張り&修了検定で会ったくらい。または廊下などですれ違ったときに挨拶をしたり、ちょこっと会話をしたりその程度。もっと関わりが欲しいなあ。だって好きだから。

でね、私は後ろ姿でその教官だって分かるの。その出で立ちで。だから教室に入って後ろ姿を認識したとき「ラブユー!」と分かってとても嬉しく、また入れ違いの事実がとても悲しかった。私もこの授業を受けたかったのに何で呼んでくれないんだよと思った。声をかけようと思って近づいて行ったら、授業の片付けをしていたその教官が振り返って、私と目が合ったあと『お疲れ様』と言ってくれたの。嬉しい。私だけのために挨拶をしてくれた事実がすごく嬉しい。教官の言った『お疲れ様』の言葉を私が独り占め。ウフフ。「好きな人が「自分のために」声を発してくれた」この幸福があなたにはお分かり? でもお疲れ様の挨拶だけでは物足りなくて、もう少し何か話したいなあと思った私の口から出た言葉が「こんばんは」でした。他にないのかよ! でも18時頃だったから全然アリ! 教官はクスッと微笑んで『こんばんは』と返してくれたわ。嬉しい。好き、とても・・・。そのあとも私に授業のことについて話しかけてきてくれたの。教室内に他の生徒が何人かいる中、私に対して話しかけてくれたの。嬉しい。みんなに聞かせるためではなく、私だけのために喋ってくれたの。私のためにわざわざ声帯を使ってくれた。嬉しい。ちゃんと喉の保湿をしてね。
私、あなたが好き。数日振りに会ったから、今日これだけ話ができてすごく嬉しい。できれば明日も明後日も会いたいし、もっと話をしたい。授業の話でも良いし、世間話でも良いから話をしたい。もう一度言おう。私はあなたが好きだ。




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12日め(土)

今日は実技2時間、応急救護3時間です。
夜はクーラーをつけて寝ているんだけれど、朝はちょっと冷えるよ。自動車学校付近は、そりゃあもう朝っぱらから交通量の多いこと。しかも道が狭いっちゃ狭いです。もっと広くして欲しいな。

今日は自主走行というものをやりました。教官から地図を渡され『○○に行ってください』と指示をされるので、地図を見ながら走行ルートを自分で決めるというもの。非常に助かったのは、生徒3人で行い、全員で相談しながら決められることです。ルートが決まったらそれ以降は運転手は地図を見られないんだけれど、後部座席に座っている他の生徒2人が「次の信号を右」とかって教えるのはアリ。本当に安堵した。自分1人で決めて暗記して行け、って感じだと思っていたから。後ろの生徒2人にかなり救われました。中には、運転手にルートを教えず黙って座っているだけの非協力的な生徒もいるらしい(笑)。私のときは2人とも協力的で、後部座席からルートを指示してくれたので本当に助かった。ありがとう。

お昼を挟んだ次の技能もまた自主走行。しかも今度は自分1人だけ。今度こそ暗記です。でも意外と何とかなりました。なるべく分かりやすい目印となるもの(信号機や建物)を探して、多少遠回りでも堅実に行くのが良いみたい。狭くて細い道をスイスイ通って行けたら近道にこそなるけれど、それだとルートが複雑で覚えられないし、狭い道は危険もいっぱいだから。良い勉強になったと思う(明日も明後日も自主走行あるけど)。教官に指示されるがまま走るより、自分で道を決めて暗記して走るほうが何だか楽しい。最初は嫌だナーと思っていたけれど、やってみたら楽しかったです。

そうそう、「私が受ける授業は何でお気に入りの教官に当たらないんだろう」と思って聞いてみました。まず生徒と教官はそれぞれ班ごとに分かれているらしい。たとえば私が4班だとすると、私のお気に入りの教官は5班みたいな。「5班の教官は5班の生徒に教える」という形が基本だから当たらないみたいです。たまに別の班の生徒に教えることもあるみたいだけれど。だからまったく会わないんだなあ。うーん、寂しいヨ。でも今日も出勤されているようで、お顔を見ることができてすごく嬉しい。あなたが幸せなら私も幸せ。でも今日はまだ一言も話していないなあ。話したいなあ。

けれど神様は存在するの。しかもお優しい。考査を受けに行ったら、例のお気に入りの教官がまたまた考査担当だったのです。すごく嬉しかった。教官が自己採点用の問題用紙を後ろに並べに行く際、私と目が合ったかと思うと『こんにちは』って言ってきたんだ。すごく嬉しい! 私が昨日こんばんはって挨拶をしたからかな。でも何だって良い。私に『こんにちは』って言ってくれたことがすごく嬉しいの。私、あなたが大好き。

そのあとは50分間で考査を2度受けたのだけれど、どちらも99点で臍を噛んだわ。うち1つは凡ミス(答えは分かっていたのに正・誤の塗り潰す箇所を間違えた)で泣きたい気分だった。見直しが終わってさっさと教室を出て行っても良かったのだけれど、良くないの。あの教官のいる空間に私も居たい。だってあなたが好きだから。グダグダと居座り、合間を見計らって質問をしたりしたわ(本当に質問したかったので)。私の解いたとある問題集(95問)のうち、これどう見ても問題内容が同じじゃない? と疑わしいものがあったので指摘したら『本当だ?!まったく同じ問題が?!』と驚いていらっしゃった。95問もあれば誤って同じ問題を入れちゃうのも分かるわ。『ありがとうね』とお礼を言われ、教官はタブっている問題の番号をメモして去っていきました。ウフ、お礼を言われて嬉しいの。

でね、考査の時間が終わってチャイムが鳴ったあと、またタイミングを見計らって質問をしに行った(一度で済ませろよ)。そうしたら教官が私の姿を認めて『質問?』と少し笑いながら訊いてきたの。「何度もすみません」と言ったら『いいよいいよ』と。好き。質問をしているときって自ずとお互いの距離が狭まるのよね! 私が教本を開いて「この文章が~」と説明すると、教官は文章を読むために教本を覗きこむのよ。そのときに私たちの距離は近くなるの。そう、私は今世界で一番あなたに近い存在です。
それはさておき、質問したら教官が『う~ん?』と少し悩まれたので、私も一緒になって悩んで答えを考えたわ。ああだこうだと話しているうちにようやく一つの結論に辿り着いたの。その問題についての教官自身の認識が少し違ったみたいなのだけれど、今回の私の質問でその認識が正しいものに直ったみたいです。考査や学科試験の問題文ってややこしくて分かりにくいよね。でね、これ好機とばかりに考査の点数(99点)のことも伝えたの。そうしたらすごく驚いた顔で『すごいね』と褒められて嬉しい。『俺が今受けてもたぶん100点取れないよ』とも。この教官も普段の一人称は『私(わたくし)』なんだけれど、ふとしたときに『俺』って素が出るのが堪らなく好き。ああ、あなたが好き。ニコニコと優しく笑うあなたが好き。許されるのなら私はあなたのそばにいたい。ちなみに結婚指輪は嵌めていなかった。好き。あなたが好き。『あと技能は5回で終わり(卒検)だね』みたいに言われたのでイエスと答えたけれど、その事実が寂しかったわ。だってあなたとさよならをするのが嫌だから。

それでね、雑談が終わってさあと言うときに『次の時間は○○の授業?』みたいに訊かれたの。そうですと答えたら『俺も次それだよ』みたいに言われて死んだ。思わず「嬉しいです!」と口をついて出たね。その嬉しいという言葉をどういうふうに捉えられたのかは不明。『4階の教室の前で待っててね』と言われ、更に私が教室を出るときに呼び止めるかのように『それと○○の教科書も持ってきてね』と言われ、はーい♡って感じですよね。その授業は3時間ぶっ続けでやるので憂鬱だなあとか思っていたマイナスな感情がプラスに振り切れました。考査に引き続き4時間も一緒にいられるなんて・・・。
その3時間の授業中や合間の10分休みに、たくさんお話ができました。他の生徒がいる前だったので突っ込んだ話はできなかったけれど。一番前の席に座っていて良かったー。教官ね、私の名字をたぶん覚えてくれたの。『○○さんよくできてるよ』って授業中に言ってくれたから。嬉しい。

そんなこんなで無事に今日も終わりました。あっという間だったなあ。好きな人と同じ空間にいると時間の経過は速く感じるし、嫌なことも嫌ではなくなるの。教室を出て階段を下りるときにタイミングが重なって、その教官と横並びで下りながら『今日はもう終わり?』って声をかけてくれた。嬉しい。大好き。終わりですと言ったら『良いなー。俺はあと1時間ある』って。その授業が終わったら帰れるようで、早く帰ってお酒を飲みたいと仰っていた。お酒がお好きなんですって。好き。私はあなたが好き。そんな話をしているうちに1階に着いてしまったので、惜しまれつつもお礼を言ってさよならをしたわ。30階くらいあれば良かったのになぜ4階しかないの?
何であれ、これですべての学科講習が終わりました。
残すは技能5時間のみ。早かったなあ。

何となく今日思ったけれど、私が好意を寄せていることに教官はうっすらとでも気づいていると思う。両思いかなあ(末期)。
私の基本的な恋愛感情は「お付き合いをしたい」ではなくて「私の気持ちを知って欲しい」なんですよね。あなたとどうにかなりたいって気持ちも相手によってはあったりするけれど、一番望んでいるのは、私はあなたのことをこれだけ好きです、という好意を知ってもらうこと。おそらく「好きです」と真摯に告白されて嫌な気持ちになる人は少ないはず。私の好意を知ることで「自分はこんなふうに人から好かれる人間なんだ」と喜んでもらいたいし、自信を持ってもらいたい。私にとっての愛の告白=あなたはとても魅力的で素敵な人です、というアピールなのです。それはたぶん、第三者から言われないと自分では気づけない部分だからだ。

あなたに会うために空いた時間はすべて考査に捧げます。
だから明日あなたに会えますように。それが私の願いです。




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13日め(日)

昨日の日記が引くほど長い。今日は2時間のみで高速教習です。
怖いなあ。無理だよ。教習所に通って13日めの私には到底無理です。高速教習がお昼に終わったら以後は暇だけど、することがないなあ。暇潰しを兼ねて考査を受けに行こうかな。なんていうのはウ・ソ。私は今日、あなたに会いに行く。会えるまで諦めない。あなたが好きだから。あなたが永遠に幸せであり続けますように祈る。私の魂と引き換えにあなたが幸せになれるのなら喜んで差し出す。私が地元に帰って幸せに暮らすことがあなたにとっての幸せと言うなら、私はあなたのいないところで幸せに暮らす。でもあなたを忘れはしない。一晩寝るとあなたへの思いが一度落ち着いて、そうしてまた燃え盛る。あなたの幸せを願う1人でいたい。人を好きになることに理屈が必要? 好きという気持ちだけで十分。私はあなたのことが好き。もっとお話をしたいです。

で、高速道路を走ってきました。3人の生徒が交代して運転するの。じゃんけんで順番を決めるのは嫌い。なぜなら私はじゃんけんに弱い。本当に弱い。大体負ける。で、今回もやっぱり負けて1番手です。「何なら1番最初でも良いかな?」とは思っていたけれど、一応3人でじゃんけんをしたら負けたんだよね。やっぱり。結局そうなるのよ。私はじゃんけんに弱い星のもとに生まれているから。本当に損だわね。
何が怖いって合流するときです。めちゃくちゃ怖くて「無理無理無理無理!」を連呼しながら何とか合流しました。あれは無理。行けるわけがない。合流の際、もちろん教官も車の流れを一緒に確かめてくれて『はい行けるよ』と言うんだけれど信用できなくて「本当ですか!?」「本当に!?」と教官をめちゃくちゃ疑って騒ぐ自分がいました。2車線あるけれど、右側のサイドミラーに映った空いている車線が一体どちらなのか分からない。死んだ。はじめての80キロは恐怖でした。でも、だんだんと慣れてきました。100キロ出せたら良かったけれど前方に速度のあまり速くない大型車が走っていたため、出せても94キロ程度でした。キープレフトと言われて左側に寄ると寄りすぎてガガガガガですよね。15キロ走ったら次の人と交代と言われていたんだけれど、意外と15キロが長く感じました。手汗がひどかったので次の人のためにちゃんとハンドルを拭いておいたよ。2時間ぶっ続けだったけれど、3人で交代するので大変ではなかった。生徒数が少ないときは教官1人・生徒1人で2時間高速らしい。とにかく無事に終わって良かった。確実に死ぬと思ったけど大丈夫。でも、プライベートで車を買って高速に乗る勇気はまだ無い。というか高速道路講習が終わってからというもの身体が痛むんだ。背中・腹部・右肩が痛い。筋肉痛のような感じです。何でだろうな。

高速道路教習が終わって暇だったので考査を受けました。ようやく100点満点を取れたよ。でもまったくテンションが上がらない。2時間も考査をやったのに例の教官ではなかったから。私は何のために考査を受けに行ったんだ? あの教官に会うためだ。明日は休みだって言っていたから会えない。どこに行けば会えるの。明後日は卒業検定だし憂鬱だ。私はこのままここを出るのか? それで良いのか? 良いわけがない。昨日のうちにお礼を言っておけば良かった。もう会えなくてお礼を言えないかもしれない。このままでは私、本当に出待ちみたいなことをしてしまう。誰か私を止めてくれ。このまま終わるのは嫌だ。一言、あなたが好きだったことを伝えたい。最終日まで会えなかったら検定にわざと落ちるしか方法がない。落ちれば2日延びるから。それか卒業検定の担当になって欲しい。お願いだ。私はあなたが好き。だからその気持ちを伝えたい。それだけなのに。頼む。もう一度会わせてくれ。そこですべてを言うのでお願い。本当に憂鬱。このまま会えずに帰るくらいなら死んで無になりたい。せめて好きだと伝える時間を下さい。
分かった。決心した。最悪、手紙をしたためるので渡してもらいます。恥ずかしいので帰りのバスの運転手さんにでも渡したら良いかしら。そうしよう。もう会えるか分からないので置き手紙で済ませます。良かった。そう決めたら少し心が軽くなった。

ああでも駄目だ。別れが悲しすぎる。『今、会いに行ったら泣いてしまう』だ。もはや自動車学校を卒業するとかどうでも良い。あなたが好き。私が自動車学校で得たものは、あなたへの抑えきれない気持ちです。愛しさを吐き戻してしまいそう。喉が気持ち悪い。好きゆえに。心臓がドキドキする。目頭が熱くなる。これって好きってことなの。落ちても受かってもどっちだって良い。あなたが幸せならそれで。あなたが今後の人生を幸せに生きてくれるのならそれで良い。私と共にある幸福とか、そういうものは望まない。あなたが心から『幸せだ』と思える人生を生きるのならそれが嬉しい。
お昼などの放送で毎日同じ音楽が流れるのだけれど、その曲の歌詞が『明日また会えるよね』なんだよ。本当にそうだよ。会えますよね? 何この曲。私の教官への淡い気持ちを綴った曲だったのかな。つらすぎる。失恋もつらいけど挨拶もなく永遠に別れるのもつらいよ。

ガチ恋の自分に今更ながら引いている。
便箋を用意したので明日にでも清書をするわ。
私の気持ちを文字に込めるの。




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14日め(月)

今日は技能3時間。いよいよ最後の練習なの。
幅寄せと縦列駐車がとてもすごく苦手だけれど今日中に克服しないといけないわ。私の好きな教官は今日はお休みです。お出掛けすると言っていたのであなたのために空が晴れますように。私はあなたがいないことにより微塵もやる気が起きないけれど、何とか頑張って生きようと思う。今日も寝起きから腹筋と腰が痛いわ。私の身体はどうなっているの?

技能は、つつがなく終わりました。場内1時間、路上2時間でしたが特に問題なく終了。右左折のときに速度が落としきれていないと注意を受けたので明日こそは気をつけなきゃ。それと路側帯に寄りすぎないように。もし合格したら明日で終わりなんだなあ。帰らなきゃいけないんだ。最後に一言、あの方にお別れの言葉を伝える時間を下さい。感謝の手紙はこれからしたためます。ちょっと気恥ずかしいんだけれどね。




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最終日(火)

合宿生活はこれで終わりです。私としてはあっという間の2週間だったなあ。
9時頃に教室に集まり、検定の説明やら何やらを聞いていざ路上にGO。道路が混んでいたりしたので私は11時頃に卒検を受けたかなあ。やっぱり緊張して駄目だわ。練習のときのほうが上手にできている。検定が終わったあとは検定員と席を交代するのだけれど、助手席に座って私は自分の運転はどうだったか思い返してみたの。そうしたら駄目なところが出るわ出るわ、もう落ちた、絶対に落ちたと思った。修了検定のときと同じく2つくらいやっちまった、と思う箇所があってこれもう絶対に落ちた、と泣きそうになった。助手席で頭を抱えた。

合格発表まで20分くらい待たされたのだけれど、その時間が嫌だった。いよいよ合格発表のときが来て「合格者を番号でお呼びします」と言うもので、ちなみに私の番号は最後なのよ。15番の私が最後。最後に呼ばれるのか呼ばれないのか、こんなに心臓に悪いことはない。「14番」と教官が言ったあと、教官の口元が動くか凝視していたわ。もし「以上です」と言われたら泣き崩れると思った。そうしたらね・・・「15番」と・・・よ、呼ばれて・・・私・・・。
同日に入校した女性2人も合格したの。本当に良かったわ。普通免許の卒検を11人が受けて8人が合格でした。私、まったく自信がなくて絶対に落ちたと思い込んでいたから本当に嬉しかったし、思わず泣いてしまうところだった。本当に良かった。

まあ、それはさておき、前夜にしたためたお手紙をいつ渡そうかと私は少しドキドキしていた。朝、デスクに好きな先生が座っていらしたので、また質問をしに行ったの(本当に聞きたいことがあったんです本当に)。先生はパソコンに向かって何かをしていたのだけれど、私に気づいて『おはよう』と席を立って近づいてきてくれたの。そうして続けざまに『今日は卒検だね。頑張ってね』って・・・ううっ。嫌だ。卒業したくない。私、あなたが好き。

質問が終わったあとに(畜生、いると分かれば手紙を持ってくれば良かった!)と悔やんですぐに4階まで走って手紙を取りに戻ったの。4階に鞄を置いてきてしまっていたから。そうして1階の階段下で先生に会ったので、少し人目を気にしながらお手紙を渡しましたわ。「お礼の手紙をしたためたので読んでください」と。もう本当に、用意していた言葉なんてまるで出てこないのね。先生はちょっと驚いた顔をして『ありがとう』と受け取ってくれたの。私、それだけで良い。それだけで嬉しい。十分に幸せ。先生と会えて良かった。お手紙を受け取ってもらえて良かった。またいつかどこかで会えたら嬉しい。私、そのときまで再会を楽しみにしています。

そのあとは卒業式という名目で卒業証明書を受け取り、これからの免許センターでの手続きについての説明を受けたりして、14時に浜松自動車学校を出ました(浜松駅までバスで送ってくれます)。
学校を出るとき、タイミングがなくて教官にさよならの挨拶ができなかったけれど、お手紙を渡せたからそれで良いの。そこに感謝の言葉を記しておいたので、たぶん私の恋はここで終わらせるべきなのよ。私、あなたがそばにいなくても前向きに幸せに生きていく。ぜひ先生も、たくさんの幸せに囲まれながらこれからの人生を過ごしてください。くれぐれもお酒の飲みすぎにはご注意を!




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ほとんど恋の日記になりつつありました。
私のように教習所の先生に恋をする人もいるし、恋をしたらこうなりますよっていう(悪い)例としてご覧いただけたら幸いです(たぶん)。
両肩がすごく痛いんだけれど、どうやって痛めたんだろう?
今日は首も痛くて湿布を貼ったよ。謎です。

合宿にあたり、周囲の人からは「合宿はやめておけ」「合宿は大変だよ」などと止められたこともあるのですが、私は合宿生として浜松自動車学校で学べて良かったと思っています。はじめのうちは慣れない環境に疲れたり、大変だなあと思うことも当然あったけれど、最後に残った感情は「2週間楽しかったなあ」です。
浜松自動車学校で合宿したことはまったく後悔していないし、むしろここを選んで良かったとさえ思っています。
考査・検定なども一度も落ちることなく一発合格できて良かったです。

充実していたからこそ、あっという間に2週間が過ぎました。
あとは免許センターに行って本免学科試験を受けて合格するのみです。
最後まで気を抜かずに頑張ります!
これから自動車学校に通われる方、どうぞ頑張ってくださいませ照れ

ちなみに、自宅に帰ってきて体重を計ったら1キロ減っていました。
でも2週間振りにお菓子を食べられて幸せ。おいしー。




おしまい