養子 後編 | ろ~るのヒトリゴト

ろ~るのヒトリゴト

キタオヒ◇ユキ OFFICIAL BLOG







柳葉さんはそう云うと、日本刀を私の口へ押し付けてきた。






あの楽器は死者にしか鳴らせない楽器なんだよ。








悪魔の囁き・・・・・まさにそんな形容ができるほどに、冷たく私の耳元で囁く。





日本刀の刃が私の口をどんどん裂いていく。。。





興奮しているのか、痛みは全く感じないが


すぐそばにある「死」という運命を目の当たりにしている私は、痛みより恐ろしい何かと闘っていた。






裂けた口から流れる血。





そろそろ私の顔は切断される。




現実から逃げるようにグッと目瞑る。










・・・・











・・・・・・・










・・・・・・・・・・






閉じた瞳からでもはっきりわかる、明るい世界。




私は召されたのであろうか・・・・。





瞼をゆっくり開ける。
















私の部屋だ。




いつもと変わらぬ朝を迎えていた。







・・・・・・・・・・・・・・・・やはり夢か。。。。。




どれだけありえない設定でも、それが現実として受け入れてしまう私の性質。




嫌な目覚めである。。。





朝食を摂るためリビングへ向かい、ソファーに腰掛ける。



前のテーブルに目を向けると、そこには見慣れない明細はがきが置いてあった。





興味本位で流し読みしてると、何やら意味深な表記がされていた。



簡潔にまとめるが、



「この子をひとり立ちさせるには、あと2000万程必要である」



という旨の内容だった。




その対象となる人物は、私でも実弟でもない。





「叙 朋美(ジョ プミ)」と表記された人物であった。








完全に日本人じゃない!?










その明細を詳しく読むと、その人物を養子にとるという旨が書かれてあった。








よっ










養子?????????







そんなもん我が家で養えるわけねぇ~じゃねぇ~か。






我が家の主、つまり親父に理由を乞う。



親父が説明を始めようとした瞬間、インターホンが鳴る。




親父は、そのインターホンの主が誰か悟ったかのように、玄関へ向かう。




まさかプミさんか?





私も親父の後を追う。。。。









家の正面玄関を開け、朝の日差しが私の視界を真っ白にさせる。





・・・・








・・・・・・・・・





私の部屋だ。

いつもと変わらぬ朝を迎えていた。

なんと





夢のを見てしまった。。。。。







自身にとっては初の体験、しかもまれに見るグチャグチャな内容。






奇天烈な夢でした。。。












展開丸見えかなw





また明日~。。。