宇宙戦艦ヤマト2205、主要登場キャラの担当声優、その3 ( 週刊BBY-01 第464号 ) | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

真田志郎(CV:大塚芳忠)

オリジナルシリーズでの真田志郎は、宇宙戦艦ヤマトの工作班長で、テレビアニメ『宇宙戦艦ヤマトIII』では副長も兼任する。但し、劇中において真田志郎の肩書は、「工作班長」「技師長」「工場長」「技術班長」等、複数登場しており、資料によってもまちまちで統一されていない(そもそも、真田志郎が責任者を務める部署の名称自体が、「工作班」「技術班」「艦内工場」等、明確に統一されていない)。科学技術全般に精通しており、シリーズを通して、さまざまな場面で名参謀振りを発揮する。両手両足は事故で失い、爆弾を組込んだ義肢である。古代進の兄、古代守とは宇宙戦士訓練学校での同期、かつ親友であり、後には古代進を本当の弟のように思い、古代進を公私に亘って手助けする。『宇宙戦艦ヤマト』第1作第26話の空間磁力メッキや、テレビアニメ『宇宙戦艦ヤマト2』第10話のエネルギー吸収装置、アニメ映画『ヤマトよ永遠に』の波動カートリッジ弾等、新兵器やアイテムを、殆ど何の伏線もなく登場させることが多々ある。これに関連し、「こんなこともあろうかと」というセリフが、代名詞として各種媒体で多用されているが、実際に本編中でこのセリフを発したことは、アニメ映画『宇宙戦艦ヤマト 完結編』までのシリーズ作品では1回もなく、テレビアニメ『宇宙戦艦ヤマト2』第10話で、「たぶんこんなこともあろうと思って・・・」という、似たセリフを発したのみである。
リメイクアニメシリーズでは、宇宙戦艦ヤマトの技術長兼副長となっている。第一艦橋の席が太田健二郎と入替わっている(前方の窓から見てより奥になった)。敵や事象の分析・解析等に多大な功績を挙げている反面、戦闘指揮は不慣れであり、『宇宙戦艦ヤマト2199』第13話の対次元潜航艦戦や、『宇宙戦艦ヤマト2199』第15話の対ドメル艦隊戦において、臨時指揮を執った際は、いずれも敵の罠に落ちてしまっている。性格面では感情を表に出すことが少なく、『宇宙戦艦ヤマト2199』第5話では古代から、「コンピューター人間」と評されている。しかし、中原中也の詩集を読む、『宇宙戦艦ヤマト2199』第9話で、岬百合亜の艦内ラジオに寓意溢れる幻想小説の朗読をリクエストする、『宇宙戦艦ヤマト2199』第13話の対次元潜航艦戦では、古代進の熱意に押されて独断専行を許す等、単なる知性派ではない、深い情の持ち主でもある。宇宙戦艦ヤマト乗艦以前の経歴も変更され、マサチューセッツ工科大学(MIT)と宇宙防衛大学を経て国連宇宙軍に入隊し、幕僚監部作戦部9課に所属して、「ヤマト計画」の中枢に関わっていた、と設定されている。また、オリジナルシリーズ同様、古代守とは宇宙防衛大学からの親友となっており、中原中也の詩集も、古代守から譲受けたものである。
『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』では、二佐(二等宙佐)に昇任し、ドレッドノート改級戦闘空母「ヒュウガ(DCV-01)」の艦長を務める。
オリジナルシリーズでの真田志郎役の声優は、俳優・声優・ナレーターの青野武である。声種がバリトンの青野武は、数多くの作品に出演し、役柄としては、悪役や老人を演じる機会が多かった。本人も「悪役や様々な感情を演じられる役は演じていて面白い」とも発言している。オリジナルシリーズで古代進の声を担当した富山敬の没後、持ち役の一部を引継いでいる。
リメイクアニメシリーズでの真田志郎役の声優は、声優・ナレーターの大塚芳忠である。青野武と同じく、大塚芳忠の声種はバリトンで、自身の声の特徴を、テレビ朝日系列の映画番組、日曜洋画劇場『ホステージ』(ブルース・ウィリスが主演した、アクション・サスペンスの長編アメリカ映画で、ソフト版でのブルース・ウィリスの吹替えは、リメイクアニメシリーズで沖田十三役を演じた菅生隆之であった)のアフレコ時のコメントでは、「低く深く滋味溢れるところから、高くシャウトするような狂気まで」と評している。大塚芳忠は、洋画の吹替え、アニメの他、報道やバラエティ番組におけるナレーションも多い。青野武は駆出しの頃からの恩師で、毎日呑みに連れて行ってもらい、酒を奢ってもらったり、プライベートで遊びに連れってもらう程の間柄で、大塚芳忠自身、青野武は「大好きな先輩」であった、と振返っている。リメイクアニメシリーズで真田志郎役を担当することについては、尊敬する青野武のイメージを崩さないことに気を付けている、と答えている。また、アニメや洋画吹替えで、玄田哲章との共演作が非常に多い。リメイクアニメシリーズでも、玄田哲章は芹沢虎鉄の声を当てており、最終話での芹沢虎鉄は、国民投票の際の演説で、立去り際に真田志郎に対し、「君達が羨ましい」と言残している。