1972年 - 第4世代ジェット戦闘機、マクダネル・ダグラスF-15イーグル制空戦闘機が初飛行。F-15イーグルは、アメリカの大手航空機メーカー、マクダネル・ダグラス社(現在は、アメリカの大手航空機メーカーであり、世界最大の航空宇宙機器開発製造会社でもあるボーイング社に合併されている)が開発した大型の制空戦闘機(航空優勢を確保するために、敵戦闘機の撃墜、空戦による戦闘空域の制圧を任務とする戦闘機)である。軽量な機体に大推力のターボファンエンジンを2基搭載し、高出力パルスドップラー・レーダーと中射程空対空ミサイルの運用能力を持つ。後継機である、アメリカの大手航空機メーカー、ロッキード・マーティン社とボーイング社が共同開発した、レーダーや赤外線探知装置等からの隠密性が極めて高いステルス戦闘機、ロッキード・マーティン=ボーイングF-22ラプターが戦力化され、原型機の初飛行から既に50年以上を経過した現在でも、世界トップクラスの性能を誇っている。二枚の垂直尾翼を持つとはいえ、平凡な平面形の主翼に水平安定板を組合せた保守的な設計であるが、当時としては画期的な機動性を実現した機体である。航空自衛隊は、日本仕様機であるF-15Jを運用しており、基本性能の優秀さと高い拡張性を生かした独自の近代化改修により、段階的に能力向上が図られ、導入から30年以上経た現在も、日本の主力戦闘機として防空任務に就いている。F-15Jは、日本最大の機械メーカーであり、事実上、日本の国防を担っている存在である三菱重工業を主契約社とし、単座型のF-15Jが165機と、複座型F-15DJが48機、計213機が製造される。これは、開発国アメリカに次ぐ保有数となっており、アメリカ国外での使用機総数356機の約6割を占めている。基本性能の優秀さと、高い拡張性を生かした独自の近代化改修により、段階的に能力向上が図られ、導入から40年以上経た現在も、日本の主力戦闘機として防空任務に就いている。航空自衛隊とアメリカ空軍のF-15に外見的な大きな違いはなく、国籍標識(日の丸)や迷彩塗装の色調、電子戦関連アンテナ類の有無や形状の違い、操縦席後方右側面の空調用丸型排気口の有無(近代化改修機)等が、主な識別点として挙げられる。なお、F-15イーグル制空戦闘機のパイロットは、「イーグルドライバー」と呼ばれる。航空自衛隊が現在進めている近代化改修プログラムにより、F-15J/DJは、将来の航空脅威に対処できる能力を得る。防衛省から具体的な機体寿命や退役時期等に関する発表はないが、航空自衛隊の年間飛行時間から換算すると、初期生産分の機体が基本寿命である8,000飛行時間を迎えるのは、2025年辺りとなる。アメリカ空軍のF-15C/D型には、8,000時間を迎えて、更に10,000時間まで延長された機体もあり、当初の2倍以上になる18,000時間への延長も検討されていることから、F-15J/DJ型にも同様の措置が採られる可能性がある。1981年から1984年までに納入された機体は、便宜的にPre-MSIP機と呼称され、近代化改修に対応しないため、中期防衛力整備計画(平成26年度から平成30年度)において、新戦闘機への更新を検討することが明記されている。
1972年 - アメリカの有人月宇宙船「アポロ16号」が地球に帰還。
1974年 - ウォーターゲート事件: アメリカ合衆国下院司法委員会が、アメリカ合衆国大統領リチャード・ニクソンの司法妨害に対する第1の弾劾を可決する。
1976年 - ロッキード事件(アメリカの航空機製造大手のロッキード社による、主に同社の旅客機の受注を巡って、1976年2月に明るみに出た世界的な大規模汚職事件): 田中角栄前首相(当時)が逮捕される。
1977年 - 長野市篠ノ井有旅に所在する、茶臼山地すべり(山や傾斜地の一部が非常にゆっくり動く[滑る]現象)跡地を整備した植物園、茶臼山自然植物園が開園。3年後1980年の同日(7月27日)、隣接地に日本で初めての恐竜公園、茶臼山恐竜公園が開園。恐竜公園を含む茶臼山自然植物園は、長野市制施行80周年記念事業として、地すべり跡地に長野市茶臼山動物園等と一体的に整備されており、「恐竜」というテーマが選ばれたのは、約46haにも及ぶ地すべり跡地の荒廃した非日常的光景にふさわしいため、という。
1989年 - 大韓航空803便着陸失敗事故。大韓航空803便DC-10-30型機が、北アフリカに位置するリビアの首都、トリポリにあるトリポリ空港へ着陸進入していたところ、空港手前の住宅地に墜落し、乗員乗客199名の内、74名と地元住民6名の合計80名が死亡する。リビア当局は、悪天候下で着陸を強行した機長の判断ミスとして起訴する。
1990年 - 東ヨーロッパに位置するベラルーシが、ソビエト連邦からの独立を宣言。1991年に承認される。
1990年 - ソビエト連邦大統領ミハイル・ゴルバチョフが、訪ソ中の創価学会名誉会長池田大作と会談し、1991年春に訪日する意向を表明する。
1992年 - バルセロナオリンピック(第25回オリンピック競技大会)の競泳女子200m平泳ぎで、中学2年(14歳)の岩崎恭子が金メダルを獲得。競泳史上最年少金メダル獲得記録となり、オリンピック全種目の中でも、日本人史上最年少の金メダル獲得となる。バルセロナオリンピックでは当初、国内では無敵を誇っていた千葉すずが期待の星で、岩崎恭子は全くの無名の選手であり、全くのノーマークであったが、2分26秒65の記録(当時のオリンピック新記録、及び、自己の生涯ベスト記録)で優勝し、競泳女子200m平泳ぎでの金メダルは、1936年ベルリンオリンピック(第11回オリンピック競技大会)の前畑秀子以来、日本人として56年振り、史上2人目の快挙達成となる(日本女子選手で競泳種目の五輪金メダリストは、1972年ミュンヘンオリンピック[第20回オリンピック競技大会]の100mバタフライの青木まゆみ以来20年振り3人目)。なお、2021年に開催された2020年東京オリンピック(第32回オリンピック競技大会)スケートボード女子ストリートで西矢椛が、岩崎恭子より41日早い13歳330日で金メダルを獲得し、日本人史上最年少のオリンピック金メダリスト、という記録を更新している。
1993年 - アメリカ合衆国に本社を置く世界最大のコンピューター・ソフトウェア会社、マイクロソフト社が、パーソナルコンピュータ用オペレーティングシステム(OSと略される、コンピュータのオペレーション[操作・運用・運転]のために、ソフトウェアの中でも基本的、中核的位置付けのシステムソフトウェア)『WindowsNT3.1』を発売。
1995年 - 福岡県北九州市門司区を起点とし、佐賀県、再び福岡県に入り、熊本県、宮崎県を経由して鹿児島市に至る、総延長346.3kmの高速道路(高速自動車国道)、九州自動車道が全線開通。青森 - 鹿児島・宮崎間が、高速道路によって結ばれる。九州自動車道は、九州の中央部よりやや西側を、南北にほぼ直線に貫く形で建設されており、大部分が国道3号や九州旅客鉄道(JR九州)鹿児島本線等と並行する。但し、熊本県八代市の八代IC以南は、八代海沿岸を通過する国道3号や、九州新幹線とは離れて(南九州西回り自動車道が並行)、九州山地、矢岳高原、霧島連山栗野岳直下を長大トンネルで貫く短絡ルートとなっている。九州を南北に結ぶ高速交通網として機能しており、加えて、長崎自動車道、大分自動車道、宮崎自動車道と接続することで、九州本土の各主要都市を相互に連絡する高速交通網としても機能している。また、北九州・福岡大都市圏の基幹道路となる小倉南IC - 菊水IC間は、全区間で交通量が4万台以上であり、場所によっては10万台を超える。
1996年 - アトランタオリンピック(第26回オリンピック競技大会)開催中であった、アトランタ(アメリカ合衆国南東部、ジョージア州の北西部に位置する都市)にあるオリンピック公園の屋外コンサート会場で、爆破事件が発生し、2名が死亡、111名が負傷する。1972年9月5日、西ドイツ(ドイツ連邦共和国)南東部のミュンヘンで、パレスチナ過激派武装組織「黒い九月」により行なわれたテロ事件で、イスラエルのアスリート11名が殺害された、ミュンヘンオリンピック事件以来の大惨事となる。連邦捜査局(FBI)は、元アメリカ陸軍兵士で、爆弾に詳しい、キリスト教原理主義者のエリック・ルドルフを容疑者として指名手配する。エリック・ルドルフは2003年に逮捕され、現在は、アメリカ合衆国西部にあるコロラド州の刑務所で、仮釈放なしの終身刑で服役している。