7月17日 記念日 その2 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
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柴犬ハルがお伝えします

漫画の日。
1841(天保12)年7月17日、イギリスの絵入り諷刺週刊誌『パンチ・ロンドン・シャリヴァリ』(通称「パンチ」)が発刊された。この『パンチ・ロンドン・シャリヴァリ』は、1992(平成4)年4月8日に発行部数の減少による出版社の財政難の為、終刊になるまで約151年間発行されている。日本では、1862(文久2)年に日本語版の『ジャパン・パンチ』が刊行され、日本における漫画の呼称の1つである「ポンチ絵」という言葉が生まれた。この日とは別に、「マンガの神様」と評された漫画家、手塚治虫の命日である2月9日(東京都中野区中野に所在する、漫画本専門古書店「まんだらけ」の運営会社、株式会社まんだらけが提唱)と、手塚治虫の誕生日と文化の日である11月3日(日本漫画家協会と出版社5社が提唱)も「漫画の日」となっている。漫画とは、狭い定義では笑いを企図した絵のことを言い、「戯画(カリカチュア)」の概念と近い。広い定義では、必ずしも笑いを目的としない「劇画」「ストーリー漫画」「落書き」「アニメ」等も含み、幅広い意味を持つ。日本では、明治時代に輸入された英語の「滑稽な(comic)」の日本語訳として「漫画」という言葉を、明治期から昭和期にかけて活躍した日本画家・漫画家、北澤楽天や明治期の錦絵師・漫画家、今泉一瓢が使用したことに始まって以後、漫画は「comic」と同義として扱われる様になり、その意味での「漫画」が昭和初期に普及し、現代における漫画という語に定着するようになった。現在では、日本の漫画、及び日本風の漫画を指す「manga」や、「tankōbon(単行本)」といった語は欧米にも輸出されている。日本の漫画は、アメリカン・コミックスや、フランス語圏のバンド・デシネと呼ばれる漫画等の各国の漫画と比べて、モノクロ(1色で描画・印刷・ 表示等された図画)表現や独特のディフォルメ(絵画や彫刻等で、対象を変形・歪曲して表現すること)、ストーリー性等の異なる特徴を持っている。以前は、1980年代以降の漫画界に大きな影響を与えた漫画家、大友克洋による漫画『AKIRA』国際版の様に、アメリカン・コミックス形式に再構成や彩色が行なわれることが多かったが、近年はむしろ、日本漫画の特徴を押出して、原書に近い形で出版されている。一方で、翻訳は、日本独自の文化や擬態語等のために苦労が見られる。外来語である「アニメーション(アニメ)」という言葉が1970年代後半から一般化し始めるまでは、テレビアニメ、アニメ映画等のアニメーション作品、及び児童向けドラマ(特撮作品を含む)も「漫画」「まんが」「マンガ」と呼ばれていた(例 「東映まんがまつり」「まんが日本昔ばなし」等)。このため、当時の世代を中心に今でも、アニメーション作品や特撮作品のことを「漫画」「テレビまんが」「まんが映画」と呼ぶ者もいる。また、1960年代から1970年代のアニメ作品の主題歌集CD等では現在でも、「テレビマンガ」という表記が使われることもある。出版社等のビジネスの世界では、漫画絵のことをしばしば「ポンチ絵」と呼ぶ。これは、イギリスの絵入り諷刺週刊誌『パンチ・ロンドン・シャリヴァリ』(通称「パンチ」)を元に、日本国内で在留中のイギリス人によって創刊された日本最初の漫画雑誌『ジャパン・パンチ』を語源とする。「ポンチ絵」は書籍業界に限らず、建築業やIT業等の製造業界でも「製品イメージが伝わる簡単なスケッチ」という製品概念・構想図を意味する製図用語として使われている。鳥獣人物戯画は京都市右京区梅ヶ畑栂尾町に所在する寺院、高山寺に伝わる紙本墨画の絵巻物で、国宝に指定されており、鳥獣戯画とも呼ばれる。現在の構成は、甲・乙・丙・丁と呼ばれる全4巻からなる。内容は、当時の世相を反映して、動物や人物を戯画的に描いたもので、嗚呼絵(おこえ)に始まる戯画の集大成と言える。特に、ウサギ・カエル・サル等が擬人化して描かれた甲巻が非常に有名である。一部の場面には、現在の漫画に用いられている効果に類似した手法が見られることもあって、「日本最古の漫画」とも称される。成立については、各巻の間に明確な繋がりがなく、筆致・画風も違うため、概ね12世紀から13世紀(平安時代末期頃から鎌倉時代初期頃)の幅のある年代に、複数の作者によって、別個の作品として制作背景も異にして描かれたが、高山寺に伝来した結果、鳥獣人物戯画として集成したものとされる。2000年代頃から、新たな漫画雑誌の創刊が多くなされてきている。一方では、休刊になってしまった漫画雑誌も増えつつある。その中には、古くから続いたものも多く含まれる。近年、漫画雑誌の売上は減少を続け、漫画単行本の売上も約10%程度減少している。また、漫画に限らず、書籍全体の販売も落込んでいる(出版不況)。雑誌の売上は低下したが、単行本には、アニメ化等のメディアミックス(特定の娯楽商品[商業作品]が一定の市場を持った時、その商品から派生した商品を、幾種類の娯楽メディアを通して多数製作することで、ファンサービスと商品販促を拡充する手法)された作品を中心にヒット作が生まれている。雑誌を読まなくなり、メディアミックスで作品を知るケースが増えたため、単行本の売上は維持されている、と言われている。日本各地に、漫画やアニメ作品に関する資料を展示する博物館・美術館、マンガ・アニメミュージアムがある。漫画作品やアニメ作品のセル画やフィルム、原画、キャラクター等を展示する博物館や美術館を指す。小型のテーマパーク形態で、同等の展示をしている施設もあり、中には、漫画関連の文化研究用途に貴重な資料を有する図書室や閲覧棚、研究室を併設しているところもある。 
セントラル浄水器の日。
群馬県桐生市境野町に本社を置く企業、株式会社アクアス総研が制定。1990(平成2)年に株式会社アクアス総研は、家中の水道水をまるごと浄水するセントラル浄水器「アクアス5」を開発した。セントラル浄水器のパイオニアとして、その良さをより多くの人に知ってもらうことが目的。日付は、株式会社アクアス総研の設立日、1990(平成2)年7月17日から。株式会社アクアス総研がセントラル浄水器のパイオニアとしてスタートした当初は、販売を主流に事業展開していたが、後には、事業の全体的な枠組みを「販売方式」から「レンタル方式」にシフトしている。「セントラル」とは「一極集中の」という意味をもち、水道配管の元に浄水器(水道水を給水栓[各家庭の蛇口]より後の段階できれいにするための機器)、つまりセントラル浄水器を設置すると、暮らしの水全てが浄水になる。家の中にある全ての蛇口から浄水が利用できるので、キッチンで野菜を洗う時や米を研ぐ時、風呂ではシャワーはもちろん入浴まで、洗面所での洗顔やペットに与える水まで、暮らしの中のあらゆるシチュエーションで、クリーンで安心な水と湯が使えるようになる。従来型の「蛇口型」「卓上型」「アンダーシンク型」の細かな欠点(水の出が悪い、フィルター交換頻度が高い、維持費が高い、浄水量が少ない、邪魔、お湯が使えない、等)を解消した使い勝手の良い理想的な浄水器、ともされる。但し、セントラル浄水器のラインナップは、「約20万円から約30万円」と高額な商品が多く、取付ける為の設置費用は、約5万円から約7万円程度が相場とされている。製品によっては、アルカリイオン水(飲用適の水を電気分解[電流を流すことで起こる分解反応]し、陰極側より生成されるpH9からpH10の弱アルカリ性電解水)を生成できるもの(アルカリイオン水生成機)や、大腸菌等の有害菌や、鉛等の重金属も除去できる性能を有するものもある。
世界絵文字デー(World Emoji Day)。
絵文字(Emoji)に関するWebサイト「Emojipedia」の主催者で、イギリスの首都ロンドンに在住する、ジェレミー・バージが2014(平成26)年に制定。日付は、多くのスマートフォンのカレンダーの絵文字が、7月17日を表示していることに由来する。但し、OSやアプリケーションにより、7月17日とは異なる表示になる場合がある。「絵文字」は日本で生まれたもので、1999(平成11)年にNTTドコモの携帯電話サービス「iモード」に搭載された。その当時は「文字」ではなく、「イラスト」に過ぎないという批判もあったが、その後、若者を中心に爆発的な人気を集め、広まっていった。絵文字は、言葉が分からなくても意思の通じる、世界共通の言語とも言える。