6月21日 記念日 その6 | スズメの北摂三島情報局

スズメの北摂三島情報局

2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

冷蔵庫の日。
夏至は、梅雨の真っ只中で、食生活に注意する時期とされる。梅雨から夏にかけて、冷蔵庫が活躍する時期でもあり、暑い夏が来る前に冷蔵庫を点検して欲しいという趣旨で、東京都千代田区一番町に本部を置く、電力・産業用電気機器(重電機器)、家庭用電気機器(白物家電)のメーカー団体(工業会)である社団法人日本電機工業会(JEMA、現在は一般社団法人」へ移行)が、1985(昭和60)年から夏至の日を冷蔵庫の日としている。また、夏季に入る前に冷蔵庫の点検を奨励している。日本電機工業会(JEMA)では、この日を記念したプレゼントキャンペーン等を実施している。冷蔵庫は、食料品等の物品を低温で保管することを目的とした製品である。現代では、電気エネルギーを冷却に用いる電気冷蔵庫を指すことが多い。一般的には、0℃以上で水を凍らせない目的で、4℃から10℃程度で使用される。0℃以下で凍らせる目的のものを冷凍庫と呼び、両方の機能が1つになった製品を冷凍冷蔵庫と呼ぶ場合もある。電気式の冷蔵庫が実用化される前は、氷を使って冷蔵する「冷蔵箱(icebox)」が一般的に使用されていた。「冷蔵箱」は、2つの扉が付いた木箱で、断熱材で覆った金属の箱を収め、上段に氷を入れる氷室、下段に食品を入れる冷蔵室に分かれる。上にある氷の冷気が下の食物を冷やす仕組みで、氷は氷屋から調達していた。明治期から機械製氷が行なわれており、第二次世界大戦前は、東京だけでも数千軒の製氷工場があった。「冷蔵箱」は、電気冷蔵庫の普及に伴なって数を減らし、一般家庭からはほぼ姿を消したが、レトロ趣味や食材が乾燥しないことから、寿司店で寿司だねを保管する用途や、ワインセラーの用途で使用されることもある。家庭向けの電化製品としての冷蔵庫は、「白物家電」と呼ばれる分野の家電製品である。日本では、「電気冷蔵庫」として「家庭用品品質表示法(昭和37年5月4日法律第104号)」の適用対象となっており、「電気機械器具品質表示規程(平成9年12月1日通商産業省告示第673号)」に定めがある。かつて、日本においては「三種の神器」(テレビ[白黒テレビ]・洗濯機・冷蔵庫)と称された家電製品の1つでもあり、生活に欠かせないものとして、生活家電(ジャンル区分は白物家電と概ね同一)とも呼ばれる。電気冷蔵庫は、家庭においては、常温では早期に腐敗したり融けてしまうような食材等、低温に保つことで品質や性質が維持される物品を扱うために、広く使われている。食品では、冷蔵することで、幾らかは雑菌の活動や化学変化が抑制される等、鮮度が保たれる期間が長くなり、冷凍では、消費するために適切に解凍する必要はあるが、更に品質保持期間が延長可能である。冷蔵庫は形状により、大きく縦型と横型に分類される。家庭用の電気冷蔵庫の多くは、縦長の縦型冷蔵庫である。なお、業務用では横長冷蔵庫も用いられる。構造としては、基本的に内容物を収める箱に、ヒートポンプの一種である冷凍機を取付け、これによって庫内の熱を外部に排出し、内部と外部を隔てる壁には、断熱材を用いて熱の移動を遮断している。物品を出し入れするために扉も設けられる。また、内容物を見え易くするため、照明が内部に設けられている様式も一般的である。冷蔵庫は、庫内の湿度が低下することもあるため、刺身や精肉等を保管する時は、乾燥しないようにラップフィルムが用いられる。なお、大きな厨房等、業務用では、食材の乾燥を防ぐために、通常の冷蔵庫ではなく、恒温高湿庫を低温状態に設定して用いられることもある。庫内には、生もの等の臭気が滞留する場合もあり、専用の消臭剤が用いられることもある。室温が冬季に氷点下となるような寒い地方では、冷やすためだけでなく、凍らせない目的でも使われることもある。これは、熱交換器の原理上発熱があるため、目標温度より室温が低い場合は、保温ができるためである。家庭用電気冷蔵庫の筐体の色については白色が多く、「白物家電」と呼ばれる所以でもある。2000年代以降、インテリア性の追求等から、白色に限らず、多種多様な色のものが発売されるようになってきている他、冷蔵庫に塗装を施す業者もある。現在のような家庭用電気冷蔵庫は、1918(大正7)年にアメリカで開発・製品化され、日本には、1923(大正12)年に総合商社の三井物産がアメリカから初輸入し、1927(昭和2)年には、大手総合電機メーカーの日立製作所が、電気冷蔵庫の試作に成功した。そして、1933(昭和8)年、重電メーカーの芝浦製作所(大手総合電機メーカー、東芝の前身の1つ)が「電気冷蔵器」と名付け、本格的に発売を開始した。しかし、高価なため普及は遅々として進まず、1950年代までは氷を使って冷蔵する「冷蔵箱(icebox)」と併存していた。1954(昭和29)年12月から1973(昭和48)年11月までの約19年間とされる、高度経済成長期(日本経済が飛躍的に成長を遂げた時期)に、冷蔵庫は爆発的に普及した。1970年代以降は、自動霜取り機構付きの2ドア式冷凍冷蔵庫が一般化し、冷凍食品の普及を促してライフスタイルの変化に対応した。1980年代からはマルチドア化して、野菜室、製氷機、チルド室(氷温室)等を備えたり、脱臭や急速冷凍等の付加機能が多様化し、各社がアイデアを競った。また、ノンフロン化(エアコンや冷蔵庫等に使われている気体であるが、オゾン層への影響だけでなく温暖化にも関係するとされるフロンを使用しないようにすること)の要請から、イソブタン(石油分解ガスに含まれていて、弱い石油様の臭いを持つ無色の気体)や代替フロン(地球環境に配慮しているとされる、ハイドロクロロフルオロカーボン[HCFC]類、及びハイドロフルオロカーボン[HFC]類と呼ばれる合成化合物[ガス])が用いられるようになった。2000年代に入ると、断熱材の進歩で壁厚を薄くした、従来よりも小型・大容量なタイプが登場した。最近では、400l以上の大型機で、フレンチドアと呼ばれる観音開きタイプが主流になったが、一方で、従来の片開きドアにも根強い人気があり、同等の容量・機能で片開き・両開きの両機種が併売される例も少なくない。近年は、冷凍食品のストック需要から大型容量が比較的売れ筋傾向になっている。因みに、チルド室(氷温室)の「チルド(chilled)」とは、「冷却された」という意味である。一般的な冷蔵室の温度の約3℃から約5℃よりも少し低い、約0℃に設定されていて、冷蔵室よりも長期の保存に向き、鮮度が落ち易いが、凍らせられないものに最適である。肉類・魚介類等の生鮮食品、味噌・納豆等の発酵食品、チーズ・ヨーグルト等の乳製品の保存に適している。冷やすことによって、著しく食材の保存が可能になる冷蔵庫であるが、食材の中には、常温保存の方が適しているものもある。但し、一旦切り口を付けたものや、調理したものに関してはその限りではない。タマネギ、ニンジン、カボチャ、大根、ゴボウ等は常温保存が可能で、敢えて冷蔵庫に入れる必要はない。特に、タマネギやカボチャは、出荷前に一旦常温で保管されている。ジャガイモ、サツマイモ等のイモ類は、デンプン質の変化により却って不味くなる他、バナナは冷蔵庫に入れると皮が黒くなり、パンはパサパサになる。但し、食パンはラップに包んで冷凍保存することも可能で、食べる際は凍ったままトースターで焼く。