6月21日 記念日 その4 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
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柴犬ハルがお伝えします

キャンドルナイトの日。 
2001(平成13)年にカナダで始まった、アメリカのジョージ・W・ブッシュ政権のエネルギー政策に抗議して、照明を消し、キャンドル(ろうそく)を灯して過ごそうという運動、自主停電運動で、ファストフード(短時間で調理される、或いは、注文してからすぐ食べられる手軽な食品や食事)に対して唱えられたスローフード(その土地の伝統的な食文化や食材を見直す運動、又は、その食品自体)から派生した考え方で、大量生産・高速型のライフスタイルに対して、ゆっくりした暮らしを提案する、スローライフ運動の1つとされる。この運動に呼応して、2002(平成14)年に日本で行なわれたのが「キャンドルナイト」である。この時、キャンドル(ろうそく)の灯りで営業する「暗闇カフェ」が開始された。キャンドル(ろうそく)を用いることで、気分転換や雰囲気作りを図り、癒し等の効果を求めることが多い。キャンドルの原料によっては、アロマセラピー(植物から抽出した香り成分である精油[エッセンシャルオイル]を使って、心身のトラブルを穏やかに回復し、健康や美容に役立てていく自然療法)といった付加的な効果を得ることもできる。以来、参加者が「キャンドルの灯りの下、豊かな時間を過ごそう」と、一斉に電気を消す日として、さまざまなイベントが開かれている。日付を、北半球では昼の時間が最も長く、夜が最も短い夏至としたのは、太陽や宇宙のことを考え、地球に暮らしていれば、どこでもやってくる共通の日との意識から。制定者は、東京都港区六本木に本部を置く「100万人のキャンドルナイト事務局」。「100万人のキャンドルナイト」は、2003(平成15)年の夏至(同年6月22日)に第1回が行なわれ、以降は、夏至と冬至を中心とした期間の夜(現地時間20:00 - 22:00)に行なわれる。夏至と冬至が選ばれたのは、特定の国の記念日ではない、世界共通の日であるため。日本各地でも、さまざまなイベントが行なわれている。100万人のキャンドルナイト実行委員がホームページ等で呼掛けをし、各地のイベントは、様々な運営主体で自発的に行なわれている。ただ、本来の目的は、声高に環境保護を叫ぶのではなく、キャンドル(ろうそく)を囲み、ゆるやかに過ごす時間や人との繋がりを大切にすることである。また、この活動を通じ、持続可能な社会を形成するための、新しいライフスタイルを提案することも併せ持っている。2004(平成16)年には運動が評価され、公益財団法人日本デザイン振興会の主催で、毎年デザインが優れた物事に贈られる賞であり、日本で唯一の総合的デザイン評価・推奨の仕組みとされる、グッドデザイン賞(新領域デザイン部門)を受賞した。大々的な開催呼掛けは、運動10周年の2012(平成24)年を以て終了したが、以後も自主的に各所で実施されている。ライトアップの反対語として作られた和製英語で、消灯運動ともいうライトダウンは、屋外看板広告やネオンサイン等の屋外照明を消灯し、不適切な使用を控えることで、過剰、又は不要な光による公害、光害(ひかりがい)を始めとする大気生活環境保全や、省エネルギー、地球温暖化防止の啓発を目的とした運動を指す。
世界音楽の日(Fête de la Musique)。
世界音楽の日は、1976(昭和51)年に、当時フランスの放送局に雇用されていたアメリカのミュージシャン、ジョエル・コーエンが提唱した、夏至の日を音楽で祝う音楽祭である。なお、アメリカ出身のバイオリニスト、ユーディ・メニューインが、国際紛争が絶えないことを憂いて提唱した「国際音楽の日(International Music Day)」は、10月1日とされている。
AGEについて考える日。
老化の進行の原因物質であり、さまざまな病気にも関連する終末糖化産物(AGE)について考え、終末糖化産物(AGE)値を測定するのを広めることを目的に、医師やエイジングケア(エイジング[加齢]をケア[手入れ]すること)に関連する取組みを展開している企業・団体等で構成する組織、「AGE測定推進協会」(東京都港区赤坂に本社を置く独立系のPR会社、株式会社プラップジャパンが事務局となっている)が制定。日付は、1年で最も昼の時間が長い夏至の日に、若々しく、長く、健康に生きることを、終末糖化産物(AGE)を通じて考えてもらいたいとの思いから、夏至に当たることが多いこの日にした。終末糖化産物(AGE)は、「Advanced Glycation End Product」という英語の頭文字「AGE」に加えて、それが複数形であることを示す「s」を付して、「AGEs」とも称される。たんぱく質の糖化反応(メイラード反応)に因って作られる生成物の総称であり、身体の様々な老化に関与する物質(より正確に言えば、生体化学反応による生成物)と言える。現在判明しているだけでも、終末糖化産物(AGE)には数十種類の化合物があり、其々が多種多様な化学的性質を有する。糖尿病、アテローム性動脈硬化症、慢性腎不全、アルツハイマー型認知症等の変性疾患を悪化させると言われ、糖尿病の血管系合併症の原因ともされる。活性酸素(大気中に含まれる酸素分子が、より反応性の高い化合物に変化したものの総称)に因る細胞障害を加速し、機能を変化させるという。食品としては肉、バター、一部の野菜に終末糖化産物(AGE)が含まれ、調理の内、特に揚げる、ローストする、焼く等の水を使わない調理法で大きく増加するが、茹でる、煮る、蒸す、電子レンジ加熱する等の場合は比較的増えない。
フルーツカービングの日。 
果物等に彫刻をするフルーツカービング。その記念日には、太陽の恵みを受けた果物(フルーツ)のイメージから、夏至となることの多いこの日がふさわしいと、愛知県名古屋市昭和区八事本町に事務局を置く、日本フルーツ&ソープカービング協会理事長の高阪範子(日本のフルーツカービング界の第一人者で、本場タイとも深い交流があるカービングアーティスト)が制定。カービングとは、素材を彫り刻んで、物の像を立体的に表わすことで、いわゆる彫刻のことである。フルーツ・カービングは、果物に装飾を施すためのカービングで、素材はスイカ、メロン、パイナップル、オレンジ、パパイア等の、比較的皮が厚く、加工し易い硬さのものが中心となる。 
ソープカービングの日。 
石鹸に彫刻をするソープカービング。その記念日には、暑さに向かうこの時期に美しさと香りでさわやかさを表現するイメージから、夏至となることの多いこの日がふさわしいと、日本フルーツ&ソープカービング協会理事長の高阪範子が制定。ソープカービングは、石鹸(工業的に動植物の油脂等から製造される、汚れ落としの洗浄剤)を素材にしたカービングである。日本フルーツ&ソープカービング協会では、フルーツカービングやソープカービングを体験できる「一日体験レッスン」の開催や、講師の養成、検定試験の実施等を行なっている。