6月21日 記念日 その3 | スズメの北摂三島情報局

スズメの北摂三島情報局

2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

えびフライの日。
香川県三豊市豊中町に本社を置き、コロッケやメンチカツを始めとした、各種の冷凍食品の製造販売を手掛け、全国の量販店、コンビニエンスストア、外食産業等に流通させている加工食品メーカー、株式会社株式会社味のちぬやが制定。多くの人が大好きなえびフライの記念日をきっかけにして、おいしいえびフライをもっと食べてもらうことが目的。日付は、曲がったえびの形が「6」に見えることと、「21」を「フ(2)ライ(1)」と読む語呂合わせから。なお、株式会社味のちぬやは、馬鈴薯を使ったコロッケにおいて大きなシェアを誇り、メンチカツ、串カツ等、畜肉商品も販売している。業務用商品がメイン商材の会社であるため、一般消費者の知名度は低いが、 近年では、記念日マーケティング戦略等を行ない、知名度向上を目指している。エビフライは、海老を多量の食用油で揚げた日本発祥の料理で、日本で開発されたカツ料理の1つであり、代表的な洋食料理(日本で独自に発展した、西洋風の料理を指す日本料理の一カテゴリー)でもある。海老をカツの手法によって、多量の食用油で揚げて作る料理で、キャベツ、キュウリ、トマト等の野菜が添えて出されることが多い。エビフライの素材は、高級店では、主に車エビが使用されるが、漁獲量の低迷と価格高騰の影響があり、一般的にはブラックタイガー(ウシエビ、インド太平洋の熱帯・亜熱帯域に広く分布する大型のエビ)を使用する店が多い。他に、高級品でコウライエビ(大正エビ)、イセエビ等を使う例もある。冷凍食品等では、安価なバナメイエビ (東太平洋原産で、食用として広く漁獲・養殖されているエビ) が用いられることが多い。1900(明治33)年、洋食発祥店とされることが多い、東京府東京市京橋区銀座(現在の東京都中央区銀座)の洋食店『煉瓦亭』で、豚カツ・メンチカツが人気を博したことから着想を得て、同様のフライ料理(カツ料理)として考案されたとする説、明治時代に、カツレツと天ぷらから考案されたとする説、西洋料理の魚のフライと、江戸料理のてんぷらが結び付いてできたとする説等、発祥には諸説あり、確かではない。殻を剥いた海老の背わたを取り、丸まらないように背中方向へ伸ばす。伸ばし方としては、腹側に何箇所か小さい切れ込みを入れ、背中から押し潰すように、腹のスジが「プチプチ」と切れるように、好みの大きさになるまで「潰し伸ばす」。その後、小麦粉、溶き卵、パン粉の順に衣を付け、食用油で揚げる。ふっくらとしたボリュームのある衣に仕上げるためには、衣を2度付けすると良い、とされる。トンカツソースや中濃ソース、レモンの果汁、タルタルソース、醤油、トマトケチャップ等をかけて食べることが多い。ナイフ・フォークを使って洋風に、また、箸を使い、単品料理や定食等で食べる場合が一般的であるが、パンの間に挟んだエビフライサンド、卵とじにしてご飯に乗せたエビフライ丼と言ったメニューも知られている。現在では、簡単に調理ができる冷凍食品も多く販売されており、弁当のおかず等としても利用されている。タレント・司会者のタモリがかつて、名古屋を揶揄する一連のネタの中で、「名古屋弁では(エビフライを)エビフリャーと言う」と発言したことが巷間に広がり、愛知県名古屋市の名物料理であるかのような誤解が広がった。その誤解に乗じて、エビフライを名物料理であるかのように提供する飲食店も、名古屋には多数ある。なお、中国中東部にある山東省は、海老の産地であり、中国の海洋産業の中心都市であり、東部沿岸の重要な経済と文化の中心であり、近代的な製造業やハイテク産業基地も立地する山東省の主要な港湾都市、青島の周辺が、1898(明治31)年からドイツの租借地となった歴史もあって、カツレツの手法を使った中型のエビのフライ「炸板蝦(ジャーバンシア)」が、山東料理レストラン等で出されている。日本のえびフライと違う点は、背開きで平たい形状にして、塩等で下味を付け、細かなパン粉を付けることである。ウスターソース等は付けない。海老カツは、海老の身を粗めにすり潰したものを寄せ固めて形作り、小麦粉とパン粉の衣を付けて、食用油で揚げ焼きしたものである。エビフライが、海老の種類によってその大きさが決まってしまうところを、海老カツでは、海老の大きさに影響されず、バナメイエビ等、いわゆる「小エビ」と呼ばれる小型品種のエビでも使用できる点が利点ともなる。但し、店によっては、エビフライを「海老カツ」と称して供している場合もあり、トンカツ店でも海老カツを供する所がある。 
スパークリング清酒の日。
1912(大正元)年に「寶」の商標で焼酎を発売し、2012(平成24)年に100周年となる日本を代表する酒造メーカー、宝酒造株式会社が制定。宝酒造株式会社が販売する「松竹梅白壁蔵『澪』スパークリング清酒」は、スパークリング清酒市場で圧倒的シェアを誇る人気商品で、日本酒の入口となる酒として、若年層を含め幅広く国内外で愛飲されている。「澪」を、さらに多くの人に飲んでもらうと共に、日本酒市場全体の活性化に繋げることが目的。日付は、2011(平成23)年6月21日に「澪」が発売されたことから。京都市伏見区竹中町に本社を置く宝酒造株式会社は、現在では、持株会社の宝ホールディングス株式会社傘下の事業子会社である。清酒「松竹梅」や、みりん、焼酎等を製造、販売している。発泡性のある、即ち、炭酸ガスを含んでいる日本酒は、発泡日本酒やスパークリング日本酒、スパークリング清酒等と呼ばれる。第二次世界大戦前から一部の酒蔵で生産されていたが、長らく注目されることはなかった。平成以降、消費者の嗜好の広がりと、それに合わせた酒蔵による日本酒の多様な展開の一環として、市場で脚光を浴びるようになった。
夏の健康を守る運動。
6月21日から7月20日まで。厚生労働省が実施。夏は食中毒・伝染病等が発生し易い時期であるため。この運動によって、食品衛生の向上による食中毒の防止、生活環境の浄化による伝染病の防止等国民の健康づくりを積極的に推進している。日本国内での食中毒事件の発生状況は、年間、患者数約20,000名程度である。死者数はゼロか、多くても十数名であり、交通事故による死者数(年間約4,000名から約5,000名程度)と比較しても非常に少ない。厚生労働省によれば、2018(平成30)年の食中毒発生状況は、総数は1,330件、患者は17,282名、死者は3名であった。細菌やウイルスによる食中毒を予防する三大原則は、付けない(清潔)、増やさない(迅速、冷却、乾燥)、殺す(加熱等)である。多くの場合、原因病原体が増殖して食中毒を発症し得る状態となっていても、味や臭いを変えないため、飲食の直前に安全を確認することは困難であり、これらの予防策に頼らなくてはならず、これが実情となっている。細菌やウイルス以外の原因による食中毒の予防策は、「誤食しない」ということに尽きる。どのようなものを食べてはいけないかは、古来からの経験則、そして専門家や医療関係者等からの見聞によって、各自において対応することになる。逆に、寄生虫による食中毒は、細菌による食中毒の予防原則の「付けない」と「殺す」を守ることで予防できる。ニンニクやワサビ等の香辛料には、古来からの経験則により殺菌効果がある、とされる。特にワサビは、その辛みの主成分、イソチオシアン酸アリルに強い殺菌作用がある。但し、イソチオシアン酸アリルは揮発性が高いので、長時間に亘る殺菌効果の持続は望めない。一方、生姜には、原因菌の増殖抑制効果は無く、逆に増殖を促進してしまう。また、香辛料は収穫から流通までの過程でカビや細菌類に汚染されていると指摘され、汚染源となる可能性がある他、香辛料の抗菌性は組合せにより大きく変わり、期待できないとの指摘もある。食の安全とは、食品の安全性、或いは、食事文化や食べ物の食し方も含めた安全性の意味で用いられる言葉である。人は健康に生きるために、呼吸し、食べて、生活を営む。食を巡る問題は、生存にとって最も基本的な問題であり、「食は命である」とも表現される。安全でない食料が流通する社会は、人間存在を根底から危うくする。1年365日、毎日摂取する食事に、安全なものを望むことは当然であるが、食の安全に関係する大事件は、過去から現在まで、洋の東西を問わず頻繁に発生しており、後を絶たない。食の安全を考える上で欠かすことができないのは、食品公害を振返り、その被害と犠牲に思いを馳せ、学ぶこと、ともされる。食の安全に関しては、生産・流通・消費のどの1つが躓いても深刻な事態となり得るのであり、生産者、流通業者、生活者の全てを巻込んだ問題となっている。現代では、食生活の環境や文化が、かつての様式から変化し、生鮮野菜・肉・魚を買って来て調理するだけでなく、加工食品が一般家庭に普及し、また、惣菜や調理済みの食材も利用されており、食品が人の口に入る経路・経緯が多様化しているので、食品の安全性を確保することは以前に比べ、複雑で難しい問題ともなっている。