6月16日 記念日 その2 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
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柴犬ハルがお伝えします

家庭裁判所創立記念日。
1949(昭和24)年、家庭裁判所が創設された。但し、家庭裁判所が設置されたのは、1949(昭和24)年1月1日という記述があり、6月16日という日付の根拠は不明である。家庭裁判所(略称:家裁)は、家庭に関する事件の審判(家事審判)、及び調停(家事調停)、少年の保護事件の審判(少年審判)等の権限を有する裁判所である。従来の家事審判所と少年審判所が統合されることによって設置され、「裁判所法(昭和22年4月16日法律第59号)」第31条の3第1項によって規定されている。関連法規は「家事審判法(昭和22年12月6日法律第152号)」と「少年法(昭和23年7月15日法律第168号)」であるが、「家事審判法」は、2013(平成25)年1月1日に「家事事件手続法(平成23年5月25日法律第52号)」が施行されたことにより廃止されていて、現在では「家事事件手続法」と「少年法」が家庭裁判所の関連法規となっている。2004(平成16)年4月1日からは、人事訴訟(離婚訴訟等)及び、これに関する保全事件等も地方裁判所から移管され、これらを管轄している。戸籍上の改名の許可・不許可も、家庭裁判所の管轄である。家庭裁判所は、戸籍名(氏名)の変更、性別の変更、養子等の審判も取扱う。また、裁判は通常公正を期すために公開されるが、家庭裁判所は離婚等の人事訴訟事件を除き、当事者のプライバシーに配慮して原則非公開である。地方裁判所等の他の下級裁判所とは違い、審理する事件が法律によって限られているが、憲法第76条が禁止する特別裁判所(特別の身分を持つ人、若しくは特別の事件について、司法権を行使する裁判所)には当たらない。各家庭裁判所には、家庭裁判所調査官が置かれ、人間科学(「人間とは何か」という問題を科学的に研究し、何らかの意味と解釈を得えようとする学際的、総合的科学)に関する専門的知見を活用して、家事審判、家事調停、及び少年審判に必要な調査や環境調整等の事務を行なっている。家庭裁判所は、各都道府県庁所在地、並びに北海道函館市、北海道旭川市、及び北海道釧路市の合計50市に本庁が設けられている他、支部、及び出張所も設けられている。2014(平成26)年4月1日からは、「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(平成26年条約第2号)」の批准に基づき、東京家庭裁判所(子の住所地が福井、岐阜、三重の各県以東の場合、及び住地不明の場合)と大阪家庭裁判所(子の住所地が京都、滋賀、奈良、和歌山の各府県以西)において、16歳未満の子が、国境を越えて不法に日本へ連れ去られた場合等における、子の返還に関する紛争事件を専属で取扱うこととなった。 
和菓子の日(嘉祥の日)。
848(嘉祥元)年6月16日(旧暦)、時の第54代天皇、仁明天皇が、疫病退散を祈念するため、6月16日に16の数に因んだ菓子や餅を神前に供えて、疫病除けと健康招福を祈ったと言われる。これが宮中行事として伝えられ、江戸時代には武家の間でも、この日に当時の通貨「嘉祥通宝」16枚で菓子を買い、縁起を担ぐのが習わしになったという(「嘉祥菓子」)。こうした故事を踏まえて、日本の食文化を正しく後世に伝え残すため、一層の努力を積重ねることを目的として、東京都渋谷区代々木に本部を置く、全国の和菓子店約3,000社を会員とする業界団体、全国和菓子協会が1979(昭和54)年に制定。直近の週末に、明治神宮菓道敬神会の主催により、東京都渋谷区代々木神園町にある明治神宮で、無料の和菓子配布イベントが行なわれている。会員の和菓子職人達がその場で練り切りを作り、参詣客に配布する。和菓子とは、日本の伝統的製造法で作られた菓子のことである。明治時代以降にヨーロッパ等から新しく日本に入ってきた洋菓子に対して使われる言葉で、言葉として定着したのは第二次世界大戦の後であり、国語辞典等にも登場し始めた。遣唐使によって伝来した唐菓子(中国唐朝から伝わったという菓子で、米粉や小麦粉等の粉類に甘葛[あまずら、甘味料の1つで、一般的にはブドウ科のツル性植物のことを指すと言われる]の汁等甘味料を加えて捏ね、果物の形を造った後、最後に油で揚げた製菓)や、宣教師によってもたらされた南蛮菓子(金平糖やカステラ等、安土桃山時代に外国から輸入された菓子)も和菓子に含めるとする意見が主流である。茶道(日本伝統の湯を沸かし、茶を点て、茶を振舞う行為)に於ける薄茶(うすちゃ、お薄(おうす)とも)や濃茶(こいちゃ)と共に食べることもあり、味覚は元より、美的鑑賞にも堪えることを期待されて発達した食品と言える。通常、薄茶席では干菓子を、濃茶席では生菓子(主菓子)を供される。日本茶や抹茶のお茶請けになることが多いため、甘いものが多く、油は殆ど使われない。砂糖、水飴、米、小麦、小豆等、比較的少ない種類の主原料より、多くの種類の和菓子が生み出される。また、洋菓子のように生のフルーツが素材として使われることは少ないが、煮たり、干したりしたものは使用される場合がある。原料に砂糖を用いるようになったのは近世以降であり、特に和三盆(主に香川県や徳島県等の四国東部で伝統的に生産されている高級砂糖で、黒砂糖をまろやかにしたような独特の風味を持ち、淡い黄色をしており、細やかな粒子と口溶けの良さが特徴である)は、容易には白砂糖が手に入らない江戸時代、その独特の風味と程よい甘さによって、和菓子の発展に貢献したとされる。砂糖を用いるようになる以前における、最も甘い嗜好品は柿であったことから、和菓子が持つ味覚の繊細さを窺い知ることができる。また、和菓子には、芸術作品としての側面も要求される。夏の和菓子であれば、涼を感じさせるために、葛(秋の七草の1つ、葛[クズ]の根から得られるデンプンを精製して作られる食用の粉)等を用いて透明感ある作品に仕上げるといった具合に、季節感の表現1つにも材料を吟味する。特に、精巧に作られる工芸菓子と呼ばれる分野もあり、食用可能な和菓子の材料で花鳥風月(美しい自然の風景や、それを重んじる風流を意味する四字熟語)の世界を表現する。水分量20%以下の和菓子を干菓子(ひがし)、又は乾菓子(ひがし)、40%以上の和菓子(羊羹は30%以上)を生菓子、その中間を半生菓子という。四季との関わりが深いことは、和菓子の特徴の1つである。和菓子の中には、特定の季節に限定して売出されるものがあり、また、特に、高価で上等な生菓子である上生菓子では、菓子自体によって季節の風物が表現され、それぞれの菓子に見合った銘が付けられている。その他、雛菓子、盆菓子等、特定の年中行事で供え物にしたり、食したりするものもある。これらの和菓子の幾つかは、季語としても扱われている。和菓子の材料には様々なものがあるが、基本となるものは豆類、米粉等の粉類、並びに砂糖類である。特に、豆類から作られる餡は、和菓子の基本と言われる程重要視される。よくみられる黒い餡は赤あんと言い、主に小豆によって作られる。餡を作る際、漉して豆の皮を取去ったものがこしあん、豆の粒を残したものが粒あん、皮ごとすりつぶしたものがつぶしあんと呼ばれる。また、水飴を多く加えたものをネキあん、又は飴あんと言う。白あんは、手亡(てぼう)、大福豆(おおふくまめ)といったインゲン豆の種類から作られるこしあんであるが、高級品として白小豆から作るものもある。青エンドウは甘く煮ることでうぐいす豆となり、また、青色のこしあん、うぐいす餡の原料となる。