6月13日 記念日 その2 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
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柴犬ハルがお伝えします

鉄人の日(続き)。
第二次世界大戦中、乗鞍岳で日本軍が密かに開発していたロボット、その28番目が『鉄人28号』で、日本が世界に誇る最初の巨大ロボットとなる筈であったが、戦争の長期化に伴ない、未完成のまま終わってしまう。鉄人の開発者達は、南方の孤島で特攻機の研究を行なうことになるが、アメリカ軍の爆撃で全滅する。爆撃で生残った開発者の1人、敷島博士の協力を得て少年探偵、金田正太郎は鉄人の操縦者となり、悪に立向かっていく、というストーリーである。1995(平成7)年1月17日に発生した兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)後の復興・商店街活性化活動の『KOBE鉄人PROJECT(神戸鉄人プロジェクト)』(兵庫県神戸市出身の漫画家、横山光輝の作品をコンテンツの核として市内を彩り、地域や子ども達へ、アニメや漫画で交流や産業振興を行なうことを活動の目的としている)の一環として、兵庫県神戸市長田区若松町にある面積12,160平方mの都市公園(近隣公園)、若松公園内に、高さ15.6m(全長18m)の『鉄人28号』実物大モニュメント像が作られた。外装は耐候性鋼板製、重量は約50t。総工費は約1億3,500万円で、兵庫県神戸市からの補助金4,500万円で、残りは個人や企業からの寄付や協賛金によって集められた。2009(平成21)年7月27日に起工式が行なわれ、9月29日に完成し(完成セレモニーは10月4日)、公園内に恒久設置された。なお、兵庫県神戸市ではこれに合わせて、周辺の街路灯も『鉄人28号』の頭部を模したデザインのものに変更した(新長田駅南第2地区再開発の景観形成)。
「小さな親切運動」スタートの日。
1963(昭和38)年6月13日、「小さな親切運動」の本部が東京都千代田区西神田で発足した。その年3月の東京大学の卒業式の告辞の中で、茅誠司東京大学総長(当時)が「小さな親切を勇気をもってやってほしい」と言ったことがきっかけとなり、その後、実践例が新聞等で報じられ、社会から幅広い共感が寄せられる。茅誠司東京大学総長他、8名の提唱者が6月13日に、この運動を発足させた。茅誠司が初代代表に就任し、以後23年間同職を務める。第17代東京大学総長を務めた物理学者の茅誠司は、日本学術会議(科学の向上発達を図り、行政、産業、及び国民生活に科学を反映浸透させることを目的とする、内閣府の特別の機関[「準外局」的な組織]の1つ)会長として、日本の南極観測参加に尽力する。また、日本の原子力研究の創始に当たっては、それを平和利用研究に限る証として、「自主、民主、公開」の三原則を、理論物理学者の伏見康治と共に提唱し、「茅・伏見の原子力三原則」と呼ばれた。「小さな親切運動」とは、人には思いやりと親切の心をもって接し、誰もができる範囲で困っている方には親切にしよう、という運動である。お互いが思いやり、支えあうことで、よりよい社会を築くことを目指している。主な活動に、「小さな親切」実行章の贈呈、作文コンクール、はがきキャンペーン、日本列島クリーン大作戦、日本列島コスモス作戦、青少年育成事業等がある。日常生活における「親切な行動」の実践を重視し、一般国民からの推薦によって、毎月25日には、親切な行動を行なった個人や団体への実行章を贈呈する。実行章の受賞内容は様々であるが、清掃・花植え等の環境美化活動、お年寄りへの援助、事件・事故等の迅速な対処、社会奉仕活動、ボランティア活動等である。 
国際アルビニズム啓発デー/国際白皮症啓発デー(International Albinism Awareness Day)。
2014(平成26)年11月18日、国際連合総会は6月13日を「国際アルビニズム啓発デー/国際白皮症啓発デー」とした。アルビニズムとは、先天性白皮症のことで、皮膚・毛髪・眼において、色素であるメラニンの合成が低下、又は消失する遺伝性の病気である。全身の皮膚が白色調であり、眼の虹彩は青から灰色調、頭髪は白から茶褐色、或いは銀色を呈する。症状が眼にのみ現れる場合もある。白皮症の人は、太陽や明るい光に対して弱い性質を持ち、その多くの人が治療不可能な視力障害を伴ない、皮膚癌を発症する傾向にある。しかし、白皮症の根治的な治療は、まだ確立されていない。定期的な健康診断を受ける、サングラスを掛ける、日焼け止めを塗る、日焼け止め用の服を着用する等の対策があるが、社会的・経済的な理由から、これらを利用できない人も多く存在する。また、世界の多くの国や地域で、白皮症の人への差別や暴力が報告されている。アフリカの一部の国では、「白皮症の人の内臓や身体の一部には魔術が宿っている」との迷信があり、それを信じる人により身体の一部が奪われたり、殺害される事態も確認されている。この国際デーは、世界中に白皮症を持つ人々がいることを認識し、白皮症を持つ人々に対する偏見や差別をなくし、白皮症への理解を高めることを目的としている。この日を中心として、その意識啓発が行なわれる。アルビノは、動物学においては、メラニンの生合成に関わる遺伝情報の欠損により、先天的にメラニンが欠乏する遺伝子疾患がある個体である。古くから白い動物は、その希少性や見た目の美しさから、神の使いや吉凶の前ぶれ等として畏れられてきた。アルビノも例外ではなく、古くから信仰の対象として、地元の人達に大切にされてきた例がある。シロヘビは、ナミヘビ科ナメラ属に分類されるヘビ、アオダイショウのアルビノで、山口県岩国市では比較的シロヘビが多く、この地域のものは国の天然記念物に指定されている。他にも、奈良県桜井市三輪にある大神神社でも、白蛇が信仰心されており、蛇が現れる杉の木を「巳の神杉」と呼んでいる。地中に複雑な巣穴を掘って集団で生活する、ウサギ科アナウサギ属に分類されるウサギ、アナウサギのアルビノは、日本白色種(ジャパニーズ・ホワイト)と呼ばれ、日本で最も多く飼育されているカイウサギの品種である。アルビノを品種として固定させた種であり、白色の毛と赤い目のものが多い。毛皮と肉を利用する兼用種として優秀な品種である。一般的には約3kg約6kg程度であるが、特に大型化するよう改良された品種の中には、10kgを超えるものもある。なお、「因幡の白兎」や「鳥獣戯画」といった、日本の昔話や民話に登場するウサギは、白色化した冬毛のノウサギと考えられている。毛は白くても目は黒か褐色であり、日本白色種とは異なる。起源は明らかでないが、明治初期に輸入された外来種と、日本在来種との混血によって生じたとされ、投機対象として一大流行したため、いわゆる「ウサギ・バブル」が生じ、その終息には行政による取締りが行なわれた程である。その後、1894(明治27)年から翌1895(明治28)年にかけて、日本と清国(中国清朝)の間で行なわれた日清戦争、及び、1904(明治37)年から翌1905(明治38)年にかけて、日本とロシア帝国との間で行なわれた日露戦争が起こると、食肉や毛皮の需要が高まり、軍需産業としての飼育が盛んになった。大正時代には、ウサギの飼育は行政の対象となり、農家の副業として推奨された。第二次世界大戦後には、小学校等で情操教育の一環として飼育が推奨され、全国に広まりをみせた。植物のアルビノでは、光合成色素以外の色素の合成が可能な個体では、紅葉(主に、落葉広葉樹が落葉の前に葉の色が変わる現象)と同じ原理で、それらの色が呈される。よく知られる事例では、球状サボテンのアルビノ個体である緋牡丹がある。緋牡丹も、単独では枯死に至るが、柱サボテン台等に接ぎ木することで、台の光合成産物を受け、枯死することなく成長する。